バッファの力で、シンフォギア世界を無双するぜ!   作:リュウ・セイ

11 / 45
ついに、少年の名前が明かされます!


牛11:おう!そんな感じで良いぜ!次は……え?少年の名前明かされるの?このタイミングで?何で?

 

 

 

「──ハッ!?ここはどこ?俺はだーれ?……紫牛尾だ!バカヤロー!」

 

 って、一人で漫才している場合じゃねぇ!

 なんか懐かしい夢を見た気がするが、気のせいだな。うん、きっと気のせいだ!

 それはそうと、ここはどこだ?

 

「ここは保健室だよ。紫牛尾君……」

 

 俺が周囲を見渡していると、白衣を着た少年が俺にそう言った。

 

「ッ、テメエは!?昨日の赤ジャージのガキ!?」

「誰が子供(ガキ)だ。これでも成人しているよ。よって、君より年上だ。わかったか?少年?」

「……」

 

 ガキに少年って言われると、スゲェ違和感を感じるな……。

 

「……それはそうと、顎の方は大丈夫か?」

「?顎?……っ!?」

 

 い、痛え!何でこんなに痛いんだ?

 

 などと思っていると、直前の記憶が蘇った。

 

 あー、そうだ。推しのクリスに数学を教えてもらうために、しつこく付き纏ったんだ……。

 これはその時の傷だな、うん。

 

「……その様子だと、殴った人物に心当たりがあるんだね?」

「ああ。言うて100%、こっちが悪いし、これは……なんて言うか、正当防衛?的な感じで殴られた(あと)だから、別段気にしてない……」

 

 内心はめちゃくちゃ気にしてるが、まぁ、しつこく付き纏った俺が悪いし、大人しく、自力で数学を勉強するか……できるかはわからないけど、やらないよりはマシだろう。

 

 そう言えば。

 

「今、何時だ?」

「?午後5時だけど、それがどうかしたの?」

「なっ!?もう夕方じゃねぇか!」

 

 マジか。俺、どんだけ寝てたんだ!?

 まぁ、昨日、色々あったし、挙げ句の果てに推しに殴られたら、そりゃあ、こうなるか……。

 

「って、感心している場合じゃねぇ!急いで帰らねえと!」

「その前に、まずはその傷を治すのが先だ!まぁ、治すと言っても、軽く傷薬を塗って、絆創膏を貼るだけだけどね」

「何で先に済ませてねぇんだ!?俺が気絶している間に!?」

「何でって?僕が部屋に入ったのはついさっきだ!それで入った途端、君が目を覚まして、一人漫才を始めたからビックリして声をかけたんだ!……つまり、君が悪い!」

「なっ!?そんな……理不尽だ!」

「理不尽で結構!」

「開き直りやがった!?」

「はいはい。顎見せて。薬塗って、絆創膏を貼ってすぐ済むから、少しじっとする!」

 

 そう言われて、俺は半ば強引にベッドの上に座らされた。

 その後、俺の顎に傷薬を塗り、絆創膏を貼り、「うん。これで良し。もう帰って良いよ」と言われて、立ち上がり、保健室の窓を開けようとした。

 

 ──その時、俺はこの小さくて、自称、成人している少年の名前を聞いていないことを思い出し、振り返った。

 

「そう言えば、アンタの名前は?」

「?ああ、そう言えば、まだ名乗っていなかったね……」

 

 わざとらしく、名乗るの忘れていたかのように、小さい年上の少年は静かに、こう宣言した。

 

 

 

「──僕の名前は『火野宮(ひのみや)勝奇(しょうき)』。担当科目は体育と保健だ。主に2年生を担当している。よろしく」

 

 

 

 そう言って、少年、もとい、勝奇はまるで握手を求めるかのように、俺に手を差し出した。

 

 いや、聞いたのは名前だけなんだが……まぁ、良いや。

 

「悪いが、アンタのその手は取れない。これは俺の勘だが、アンタは危険だ。アルカノイズやオートスコアラーと同じぐらいに。アンタは信用できない」

「……そうか。それは断念だ。だけど、年長者として、これだけは言っておく」

 

 俺の耳元に勝奇は顔を近づき、小さな声で(ささや)いた。

 

「今は一人でできていても、いつか、一人ではできなくなる。そうなった時、困るのは君だよ。仮面ライダーバッファ……」

「ッ、テメエ……!」

 

 気付けば、俺は勝奇の胸ぐらを掴み、殴りかかろうとしていた──

 

 

 

 

 

 ──その時だ。

 

 

 

 コンコン、と扉の向こうからロックがかかった。

 

「ッ!?」

 

 俺は驚き、咄嗟に勝奇に殴りかかった拳を止めた。

 

「すみませーん。火野宮先生に呼ばれた黒水(くろみず)です。先生、いらっしゃいますかー?」

 

 扉の向こうから声が響き、俺がどうするか考えてる中、勝奇は両手を上げて、俺にこう言った。

 

「おっと。お客さんだ。どうする?このままやるかい?僕は別に構わないけど、困るのは君だよ?それに、君もこの後、忙しいんだろ?だったら、さっさと帰った方が身の為じゃない?」

「……クソッ!失礼しましたッ!」

 

 俺はそう言って、雑に扉を開けて、保健室を後にした。

 

 

 




少年の名前は火野宮勝奇です!

名前の由来は勝機の「勝」と奇跡の「奇」をたして、勝奇です!

因みに、苗字の火野宮は……特に深い意味はありません!
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. よみあげ
  11. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧 ※ログインせずに感想を書き込みたい場合はこちら
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。