バッファの力で、シンフォギア世界を無双するぜ!   作:リュウ・セイ

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後書きに、大事なお知らせがあります。
皆さん、最後まで楽しく、読んでいただけると嬉しいです。


牛12:推しから一緒に帰らないかと誘われた。何で?

 

 

 

「だぁぁッ!あのチビ教師、マジでふざけんじゃねえ!」

 

 保健室を後にした俺は誰もいない下駄箱置き場で1人、叫んでいた。

 

 いや、だってよぉ?人を煽るだけ煽っておいて、間が悪くなった途端に逃げるような発言をするだぜ?ズルくねえか?

 大人はズルい生き物、汚い生き物と聞くが、あそこまでズルくて、汚い生き物(大人)は初めて見たぜ?

 全く、あんなヤツが仮面ライダーなんて、信じられねえぜ!

 しかも、クローズで、マグマナックル持ってる辺り、クローズマグマに変身できるなんて、半分チートだろ?

 

 まぁ、そんなこんなで、あのチビ教師に頭に来た俺は下駄箱置き場で1人、イライラしつつ、靴を履き替え、扉を開けて、さっさと家に帰ろうと思った。

 

 

 

 ──その時だ。

 

「よー、紫。やっと、目が覚めたんだな?」

 

「……へ?」

 

 俺に声を掛ける1人の女子生徒、もとい、同じクラスで、俺の推し、雪音クリスの声に、俺は間を置いて、驚いてしまった。

 

 今、変な声が出た気がするが、それは気のせいだろう。

 

「何が『へ?』だ?相変わらず、キモいヤツだな……」

「なッ!?キモい言うな!一応、こっちは気にしてるんだぞ?」

「!?マジか、気にしてたのか。何か、(わり)い……」

「いいよ、別に。自覚はあったし、今更謝られても少し困る……」

「……」

 

 俺が少し困る、と言うと、推しのクリスが黙り込んだ。

 それを見た俺は少し、否、もの凄く、心を痛めた。

 

 何故なら──

 

(だぁぁぁッ!俺のバカ!折角、推しのクリスが謝ってくれたのに、何で俺は素直に受け取れねえんだ!)

 

 ──もの凄い、心の叫び声で、俺は今までにないくらい、心を痛めたからだ!

 

「……そっか。それもそうだな!ヨシッ!これからもキモいと感じたら、キモいって、はっきりと言ってやる!」

「それ、何も改善されてなくね?」

「そうか?まぁ、細かいことは気にするな!それより、途中まで一緒に帰らねえか?」

「お、良いな!たまには二人で一緒に……へ?」

 

 今何つった?

 推しのクリスから一緒に帰らねえか、と、誘われた?

 え?マジで?何で?どうして?why?

 

「……なぁ、雪音」

「ん?どうした?紫?」

「今、何て言った?」

 

 色々と疑問を感じた俺は一先ず、推しのクリスに問いかけた。

 その言葉の本当の意味(俺を誘う理由)を、俺は推しのクリスに問いかけた。

 

「……何って、だから、一緒に帰らねえか?って、誘ってるんだけど?」

「……それはつまり、“放課後デート”と、受け取って良いか?」

「なっ!?」

 

 放課後デート、という言葉に、推しのクリスは驚きの声をあげる。

 それを見た俺はまたやってしまったと、激しく後悔した。

 

(だぁぁぁッ!また俺は余計なことを!本当にバカ!穴があったら、入りたい!)

 

「……違う」

 

「……へ?」

 

 暫く黙り込んでいた推しのクリスの口が開き、彼女が何を言っていたのかわからず、俺は変な声で聞き返してしまった。

 

 それを見た推しのクリスは深い深呼吸をし、口を開いた。

 

「だ・か・ら!違う!放課後デートじゃねえ!何揃って、折紙みたいなことを言ってやがる!詫びだ!詫び!」

「詫び?」

「そう!詫びだ!お・わ・び!昼休み、ぶん殴ってしまったし、挙げ句の果てに、お前、気絶して、さっきまで寝てたし、何か……寝覚めが悪いんだよ、だから……!」

 

 必死になって、口で言葉にし、それ故に、口が止まると、言葉が止まり、(つむ)ぐ言葉を繋ぎ合わせようとする推しの──否、彼女の姿に、俺は見惚れてしまった。

 

「……だから、お詫びに一緒に帰らねえか?」

「……」

 

 どうする?断るのは簡単だが、彼女の想いを無下にはできない。

 

 それに──

 

「……」

 

 ──今からでも、泣きそうな推しの姿に俺は我慢できなかった。

 

「……仕方がない。そこまで言われたら、断るに断れねえな」

 

 気付けば俺は口を開き、彼女の想いを拾っていた。

 

「え?それじゃ……」

「ああ、一緒に帰ってやる!その代わり、このまま俺の家で数学を教えてもらうぜ?」

「なッ!?調子に乗るんじゃねえ!大体、誘ったのは私の方だ!後、急に上から目線で言うの、やめろ!キモいんだよ!」

「はいはい、キモくて結構。それより、さっさと帰ろうぜ?ボヤボヤしてると日が暮れてしまう」

「ッ、わかったよ!バーカ!」

 

 最後にバカと言われながら、俺と推し……否、雪音と一緒に帰ることにした。

 

 

 

 ──だが、俺は、いや、俺達は知らない。知る筈もない。これが俺、仮面ライダーバッファの正体が雪音に知られることに。俺達の運命がここから動き出すことに、この時の俺達は知る余もなかった。

 

 

 




最後、シリアスのような終わり方をしましたが、実際のところ、次回から少しシリアスに入ります。

また、続きが気になるかもしれませんが、前書きにも言いましたが、本日は大事なお知らせがあります。
この投稿を最後に、暫くの間、この作品の投稿をお休みさせていただきます。

理由は、と言うより、元々、息抜き、且つ、小説の描き方を忘れないために描いていましたが、そろそろ1作目の方に本腰を入れたいので、暫くの間、お休みさせていただきます。

気が向いた時に、また顔を出します。
それでは、またいずれお会いしましょう。
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