バッファの力で、シンフォギア世界を無双するぜ!   作:リュウ・セイ

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牛14:オレの人生終わったと思ったら、推しに助けられた!

 

 

 

 仮面ライダーダパーンに変身した白フードこと、白石優斗はマグナムシューター40Xをオレ達に向けて、数発の弾丸を放った。

 

「──っ!?」

 

 オレは咄嗟に、クリスの手を掴み、その場から逃げるように走り、ダパーンが放った弾丸を躱した。

 

 〈RIFLE!〉

 

「……」

 

 だが、ダパーンはマグナムシューターをハンドガンモードからライフルモードに変形させ、狙撃手のような構え方をし、背中がガラ空きなオレに向けて──

 

 

 

「狙った獲物は逃がさない!」

 

 

 

 ──引き金を引き、エネルギー弾を放った。

 

「っ、牛尾!」

 

「!?(しまっ──)」

 

 クリスの呼び声で、放されたエネルギー弾に気づくも、時すでに遅し。

 気づくのに遅れたオレは背中を向けたままエネルギー弾に体を貫かれる──

 

 

 

「──Killter(キリター) Ichaival(イチイバル) tron(トローン)!」

 

 

 

 ──筈だった。

 

 撃たれる直前、クリスの体が光出し、マグナムシューターから放されたエネルギー弾を防いだ。

 やがて光が消えると、イチイバルを纏ったクリスの姿が現れた。

 

「……大丈夫か?牛尾」

「あ、ああ。大丈夫だ……思わず見惚れてしまった……」

「っ!?ば、バカ!こんな時に、なに恥ずかしいことを言ってやがるッ!」

「え?オレ、声に出てた?」

「思いっきり声に出てたぞ!気づかなかったのか!?」

 

 マジか!?これはやっちまったな!アーハハハ、ハー!

 って、笑ってる場合か!

 

「何イチャイチャしてるんだよッ!」

 

 〈CHARGE!〉

 

 〈TACTICAL SHOOT!〉

 

 突然、高出力の赤いエネルギー弾を放ったダパーン。

 それを見たクリスは手の甲からボウガンを取り出し、そのボウガンから矢を放し、赤いエネルギー弾を貫き、相殺した。

 

 ……え?エネルギー弾をボウガンの矢で貫いた?

 

 ……意味がわからん!

 

「なっ!?グハッ!?」

 

 そして、エネルギー弾を貫いた矢はそのままダパーンの体に当たり、直撃を受けたダパーンはそのまま地面に転がり、倒れた。

 

 今、コイツ、驚いてなかったか?

 オレの気のせいなら良いが、一瞬、驚いていたような……。

 

「いてて、エネルギー弾をボウガンの矢で相殺するとか、意味がわからない……」

 

 そう言って、ボウガンの矢で当てられた体を手で抑え、立ち上がるダパーン。

 それを見たガリィは深い溜め息を吐いた。

 

「全く、何をやってるのよ?」

「し、仕方ないだろ!?ボウガンの矢で、エネルギー弾を相殺するなんて……計算外だ!」

「だとしても、そこは上手く躱すなり、銃で防ぐなりしなさいよね?……全く、バカじゃないの?」

「な!?バカとはなんだ!バカとは!」

「……そのままの意味よ」

「「……」」

 

 突然、ギャーギャー言い争いを始める二人。

 それを見たオレ達は唖然としていた。同時にオレはこう思った。

 

 ──オレ達は何を見せられているのだろうか?

 

 さっきまで、ゴリゴリのシリアス展開だったのに、突然、性根が腐ってるガリィさんが味方に説教してる?

 

 ……いや、意味がわからん。誰か説明してくれ!

 

「……たく、まぁ、良いわ。ここからは二人でやるわよ?良いな?」

「ああ、構わない……寧ろ、そっちの方が手っ取り早い!」

 

 〈HANDGUN!〉

 

 そう言って、ガリィは大量のアルカノイズを出し、ダパーンはマグナムシューターをハンドガン形態に戻し、二人はオレ達に向き直った。

 

 それを見たクリスはオレの前に立ち、いつも間にか、ボウガンがハンドガンに変わり、もう片方の手にもハンドガンが握られていた。完全に臨戦態勢である。

 

「ここはあたしに任せて、お前は逃げろ!」

 

 お、おお!?推しから逃げろと心配してくれた!嬉しいぜ!

 

 などと言っている場合じゃないな。

 どう見ても、敵の狙いはオレ見たいだ。

 理由はわからないが、逃げ切れたとしても、多分、アイツら二人の内、一人からは逃れない。

 

 だったら──

 

「悪いな、クリス。女の子1人を置いていけるほど、オレは腐ってはいないぜ。それに……」

 

 クリスの隣に並びながら、オレはデザイアドライバーを腰に巻き、ゾンビバックルを右側にセットした。

 

 〈SET!〉

 

「──これはオレの戦い(喧嘩)だ。売られた喧嘩は、買うのが礼儀だろ?」

 

 そう言って、オレはゾンビバックルのウェイキングキーを軽く回した。

 

「変身!」

 

 〈GRAB! CLASHOUT!〉

 

 〈ZOMBIE!〉

 

 〈Wooooo···〉

 

 オレの横に『ZOMBIE』の文字が現れ、そこから泥状の液体が出て、更に紫色のアーマーと巨大な左手、その左手なら長い爪が生えており、それらがオレに装着された。

 更に、頭上からバッファローのようなヘルメットが着けられた。

 

 〈READY FIGHT!〉

 

 ドライバーから音声が流れ、オレは仮面ライダーバッファ・ゾンビフォームに変身した。

 

「牛尾!?お前、その姿……!?」

「……この姿のオレは仮面ライダーバッファだ。よーく、頭に叩き込んどけよ?」

 

 頭にコンコンと指を当てながら、驚いているクリスにオレはそう言って、ガリィとダパーンに視点を向き直る。

 

 

 

「さぁ、始めようぜ?オレ達の戦いを……!」

 

 

 




前回の話から牛尾君の一人称が「俺」から「オレ」に変わっていますが、これはキャロル側にいるオリキャラ、白石優斗の一人称が牛尾と同じ「俺」なので、二人を差別化するため、牛尾君の一人称を変えています。
普段は「俺」ですが、今後、一つの話に二人が出てくる場合は牛尾君の一人称を「オレ」に変えます。

……もしかしたら、今後、牛尾君の一人称が「オレ」になるかもしれません。
優斗がいない時に、「オレ」になっていたら……お察しください。
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