バッファの力で、シンフォギア世界を無双するぜ! 作:リュウ・セイ
仮面ライダーダパーンに変身した白フードこと、白石優斗はマグナムシューター40Xをオレ達に向けて、数発の弾丸を放った。
「──っ!?」
オレは咄嗟に、クリスの手を掴み、その場から逃げるように走り、ダパーンが放った弾丸を躱した。
〈RIFLE!〉
「……」
だが、ダパーンはマグナムシューターをハンドガンモードからライフルモードに変形させ、狙撃手のような構え方をし、背中がガラ空きなオレに向けて──
「狙った獲物は逃がさない!」
──引き金を引き、エネルギー弾を放った。
「っ、牛尾!」
「!?(しまっ──)」
クリスの呼び声で、放されたエネルギー弾に気づくも、時すでに遅し。
気づくのに遅れたオレは背中を向けたままエネルギー弾に体を貫かれる──
「──
──筈だった。
撃たれる直前、クリスの体が光出し、マグナムシューターから放されたエネルギー弾を防いだ。
やがて光が消えると、イチイバルを纏ったクリスの姿が現れた。
「……大丈夫か?牛尾」
「あ、ああ。大丈夫だ……思わず見惚れてしまった……」
「っ!?ば、バカ!こんな時に、なに恥ずかしいことを言ってやがるッ!」
「え?オレ、声に出てた?」
「思いっきり声に出てたぞ!気づかなかったのか!?」
マジか!?これはやっちまったな!アーハハハ、ハー!
って、笑ってる場合か!
「何イチャイチャしてるんだよッ!」
〈CHARGE!〉
〈TACTICAL SHOOT!〉
突然、高出力の赤いエネルギー弾を放ったダパーン。
それを見たクリスは手の甲からボウガンを取り出し、そのボウガンから矢を放し、赤いエネルギー弾を貫き、相殺した。
……え?エネルギー弾をボウガンの矢で貫いた?
……意味がわからん!
「なっ!?グハッ!?」
そして、エネルギー弾を貫いた矢はそのままダパーンの体に当たり、直撃を受けたダパーンはそのまま地面に転がり、倒れた。
今、コイツ、驚いてなかったか?
オレの気のせいなら良いが、一瞬、驚いていたような……。
「いてて、エネルギー弾をボウガンの矢で相殺するとか、意味がわからない……」
そう言って、ボウガンの矢で当てられた体を手で抑え、立ち上がるダパーン。
それを見たガリィは深い溜め息を吐いた。
「全く、何をやってるのよ?」
「し、仕方ないだろ!?ボウガンの矢で、エネルギー弾を相殺するなんて……計算外だ!」
「だとしても、そこは上手く躱すなり、銃で防ぐなりしなさいよね?……全く、バカじゃないの?」
「な!?バカとはなんだ!バカとは!」
「……そのままの意味よ」
「「……」」
突然、ギャーギャー言い争いを始める二人。
それを見たオレ達は唖然としていた。同時にオレはこう思った。
──オレ達は何を見せられているのだろうか?
さっきまで、ゴリゴリのシリアス展開だったのに、突然、性根が腐ってるガリィさんが味方に説教してる?
……いや、意味がわからん。誰か説明してくれ!
「……たく、まぁ、良いわ。ここからは二人でやるわよ?良いな?」
「ああ、構わない……寧ろ、そっちの方が手っ取り早い!」
〈HANDGUN!〉
そう言って、ガリィは大量のアルカノイズを出し、ダパーンはマグナムシューターをハンドガン形態に戻し、二人はオレ達に向き直った。
それを見たクリスはオレの前に立ち、いつも間にか、ボウガンがハンドガンに変わり、もう片方の手にもハンドガンが握られていた。完全に臨戦態勢である。
「ここはあたしに任せて、お前は逃げろ!」
お、おお!?推しから逃げろと心配してくれた!嬉しいぜ!
などと言っている場合じゃないな。
どう見ても、敵の狙いはオレ見たいだ。
理由はわからないが、逃げ切れたとしても、多分、アイツら二人の内、一人からは逃れない。
だったら──
「悪いな、クリス。女の子1人を置いていけるほど、オレは腐ってはいないぜ。それに……」
クリスの隣に並びながら、オレはデザイアドライバーを腰に巻き、ゾンビバックルを右側にセットした。
〈SET!〉
「──これはオレの
そう言って、オレはゾンビバックルのウェイキングキーを軽く回した。
「変身!」
〈GRAB! CLASHOUT!〉
〈ZOMBIE!〉
〈Wooooo···〉
オレの横に『ZOMBIE』の文字が現れ、そこから泥状の液体が出て、更に紫色のアーマーと巨大な左手、その左手なら長い爪が生えており、それらがオレに装着された。
更に、頭上からバッファローのようなヘルメットが着けられた。
〈READY FIGHT!〉
ドライバーから音声が流れ、オレは仮面ライダーバッファ・ゾンビフォームに変身した。
「牛尾!?お前、その姿……!?」
「……この姿のオレは仮面ライダーバッファだ。よーく、頭に叩き込んどけよ?」
頭にコンコンと指を当てながら、驚いているクリスにオレはそう言って、ガリィとダパーンに視点を向き直る。
「さぁ、始めようぜ?オレ達の戦いを……!」
前回の話から牛尾君の一人称が「俺」から「オレ」に変わっていますが、これはキャロル側にいるオリキャラ、白石優斗の一人称が牛尾と同じ「俺」なので、二人を差別化するため、牛尾君の一人称を変えています。
普段は「俺」ですが、今後、一つの話に二人が出てくる場合は牛尾君の一人称を「オレ」に変えます。
……もしかしたら、今後、牛尾君の一人称が「オレ」になるかもしれません。
優斗がいない時に、「オレ」になっていたら……お察しください。