バッファの力で、シンフォギア世界を無双するぜ! 作:リュウ・セイ
ダパーンとガリィが撤退した後、オレは変身を解除し、クリスもオレに合わせて武装を解除した。
「……
「そうだな……それよりも牛尾」
「わーてるよ。クリスが言いたいこと。ただ、ここで言うのは色々とマズイだろ?」
「……それもそうだな」
軽い会話……いや、確認と言った所か?とりあえず、クリスと会話をした後、オレ達は黙り込んだ。
数分、いや、数秒、沈黙が続いたが、先にクリスが口が開いた。
「なぁ、一つ、聞いて良いか?」
「……難しい質問じゃなければ答えてやる」
少し間を置いて、そう答えると、クリスは鼻で笑った。なんで?面白い要素、どこかあった?
「偉そうだな……」
「え?」
「否、何でもない……いつから何だ?」
「……?何が?」
何でもない。と、言いつつも、質問してくるクリスの対応に、オレは思わず、首を傾げ、クリスに問いかけた。
「いつから、戦ってきたんだ?」
「……2年前かな。コイツを使うようになってから、かれこれ2年は経ったな。ただ……」
「?ただ?何だ?」
「ああいう連中と戦うようになったのは、割と最近だな……」
「……そうか」
複雑そうな顔を
確か、クリスの両親は戦闘中に亡くなって、その後、色々あってフィーネと出会って、敵として響達の前に現れて、ぶつかり合いながらも、最終的に、響達と和解して仲間になったんだよな……。
んで、今のクリスの表情は多分、その辺絡みなんだろうけど……。
そう思ったオレは再度、クリスの表情を伺った。
「……」
「……」
うん。こんな時にアレだが、正直言って、クリスの困った顔がすごく可愛い。抱きしめて、慰めてやりたい。が、男のオレにはそんなことができず、仮に女として生まれても、多分、色々やらかして、ぶっ飛ばされる気がするな。うん。絶対にそうだ。間違いない。これは確実にそうなるな。
う〜ん、どうしたものか……。
「……何も聞かないのか?」
「……は?」
何を言ってるんだ?この
「いや、だから!あたしの方は何も聞かないのか!」
「何故に怒り口調!?」
そして、何故オレは
「ッ、うっせえ!ただ間を置くのが長すぎて、落ち着かないから、あたしから聞いてるんだ!良いから、さっさと答えやがれ!」
「そんな怒り口調で言われても、すぐには答えられるか!?少しは考えさせろ!」
たく、人が色々と心配して考えてるのに、何故か急に怒り出すな、このクリスは……。
と言うか、最近、よく
少しは自重したいが、クリスの表情を楽しみたいから、ついついからかっちゃうんだよな……。
まぁ、それが(ツンデレとしての)彼女の良さの一つだから、仕方がないけど……オレじゃなかったら、多分、押し倒されて、怒鳴り返されて、それから……。
そこまで考えた後、オレはハッとなり、すぐに思考を停止させ、先程、クリスに言われたことを思い出し、考えた。
「……誰にだって、秘密がある。隠したいことが沢山ある。オレもそうだし、クリスもそうだろ?」
「は?急に何を言って……と言うか、よくそんな恥ずかしいことが言えるな?」
「そっちが先に話をふったんだろうが!」
オマケに、
そう思ったオレは深い溜め息を吐き、先程の言葉の続きを話した。
「……オレが言いたいのは、オレの知ってるクリスはすぐに怒鳴って、暴力を振るって、数学を教えてくれないクリスだ」
「……お前、まだその話、引きずってたのか?」
当たり前だろ?こんなの一生引きずってやるよ?
何なら、今後、就職する時に、持ちネタとして、出してやるからな?
そう思ったオレは「それから……」と、少し間を置いて、言葉を続ける。
「ちょっと寂しがり屋で、根は優しいヤツで、歌が上手くて、何だかんだで、気を遣えるクラスメイトだ」
「……!?」
最後に
うん。可愛い。この可愛さのために転生したかいがあったってもんだ。
「……そこはさ、友達……じゃないのかよ?」
「え……?」
不意を突かれたオレは変な声が出て、思わず驚いてしまった。
オレとクリスが、友達……?
ふっとオレはこれまでの……転生してから、2年間の間を振り返った。
この2年間、何もなかったが、クリスがクラスメイトになってから、毎日が楽しかった。正直に言って、原作に関わるタイミングを完全に逃したオレは、このまま、ダラダラ過ごそうと思った。
けど、それは違った。そう思ったオレは不意に、笑っていた。
「……何ニヤニヤしてるんだよ?気持ち悪いぞ?」
「……フッ、悪い。顔に出てたか?」
「……友達だよ。これまでも、これからも……オレ達は“友達”だ」
「……!?」
最後に顔だけ振り返って、クリスに言うと、クリスは今までより顔を真っ赤にした。
うん。可愛い。お持ち帰りしたい。
「──そろそろ、良いかしら?」
「「──ッ!?」」
突然、オレ達に声をかけた女性、マリア・カデンツァヴナ・イヴの存在にオレ達は揃って驚いてしまった。
何故此処に?と思ったが、去り際に、ガリィが増援って言ってた。
「……アナタ、彼女とは仲が良いみたいだけど、此処からは大人の話よ?わかってるわね?」
「……」
ものすごい、殺気を感じた。まるで戦場を駆け抜けた歴戦の戦士のような、兎に角、今までより、殺気を感じた。
──さーて、ここからが正念場だなッ……!