バッファの力で、シンフォギア世界を無双するぜ! 作:リュウ・セイ
「ガリィ、ただいま帰還しましたー♪」
「同じく。白石優斗、ただいま帰還した……」
テレポートジェムを使って戦闘を離脱した俺とガリィはキャロル達の拠点、『チフォージュ・シャトー』に帰還した。
帰還後、先程戦ったバッファの情報と今後の方針を話し合うため、急ぎキャロルのもとに向かい、今さっき、ガリィと一緒に帰還したことを知らせた。
「ご苦労……それで戦った感じはどうだ?」
「まだ覚醒してない。が、後のことを考えると先に倒した方が良いな……」
「……そうか。それなら先にそいつから叩くか?」
「いや、やつの始末は……俺一人に任せてもらえるか?」
「何……?」
意外な言葉に、キャロルは驚きつつ、俺に目を睨ませ、それを見たファラは俺に声をかける。
「何か策がありますの?」
「いいや、策はない。ただこれは俺達、仮面ライダーの問題だ。仮面ライダーの問題は同じ仮面ライダーである俺の手で片を付ける……」
右手を強く握り、俺の決意をキャロルに見せつけると、彼女は呆れて深い溜め息を吐いた。
「くだらないな……人間が持つプライドとは実にくだらない……」
「……そうだな。そっちからしたらくだらないな。けど、一つの問題を複数人でやるのは非効率だろ?だったら、役割分担した方が効率が良いだろ?」
「それもそうだな……はぁ、仕方がない。優斗、バッファの始末はお前に任せる。が、もし、始末できなければ……」
「わかってるよ。そん時は腹を
そう言って、俺は次の戦闘に備え、キャロルが用意してくれた自分の部屋に戻った。
部屋に戻る直前、扉の前でレイアが背もたれして待っていた。
「……中々、派手に暴れたな」
「わざわざそれを言うために待っていたのか?」
「いや。オマエに客人が来ている。なんでも二人だけで話がしたいそうだ……」
「客人?俺に?一体誰が……あ」
口に出した後、俺はある人物を思い出し、俺は確認のため、レイアに問いかけた。
「……キャロルにはまだ言ってないな?」
「内密に頼まれた。よって、マスターには言っていない。知らせるべきか?」
「いや、いい。
「……礼を言われる筋合いはないが……このままマスターには知らせず、立ち去れば良いか?」
「ああ。そうしてくれると助かる」
「……了解した」
そう承諾した後、レイアは静かに立ち去り、彼女の姿が見えなくなった後、俺は周囲を見渡した。
「……」
……誰もいないな?
人がいないことを確認した俺は扉を開け、中に入った。
中に入ると、ソファーの上に1人の銀髪の青年が座っていた。
「チャオー。随分と待たせるじゃないか?まぁ、僕は気が長いから別に良いけど、お仲間が来たらどうするんだい?」
「……何呑気に話かけてるんだ?──“エボルト”?」
「──ッ!?」
──エボルト。そう名前を口にすると、銀髪の青年、もとい、
「へー。僕の……いや、俺の名前を知ってるとはなー?しかも、初見で見抜くとは……これは驚いた!」
「生憎、こっちは何十回、何百回も時を繰り返した身だからな。褒められても嬉しくない」
「だとしたら、こっちの要件はわかるよなー?」
「……」
高らかに質問されて、俺は考える。
サクッと答えると、後でロクなことにならない。
かと言って、間違えて答えると……いや、答えなくても、ロクなことにならないな。
結論。どっちにしても、ロクなことにならない。
全く迷惑極まりないヤツだ……。
そう思った俺は少し間を置いて答えた。
正直、真っ先に思い浮かんだのがコレしかなかったのが
「……ジャマトバックル、違うか?」
「……」
俺の返答にエボルトは黙り込む。
数秒。そう時間はかからず、エボルトはまた不気味な笑みを浮かべた。
「ピンポーン!大っ、セイカーイ!正解したお前に、このジャマトバックルをプレゼントしよー!」
そう言って、エボルトは上着のポケットからジャマトバックルを取り出し、俺に手に無理矢理、ジャマトバックルを受け渡した。
「それじゃあ、俺はこれで失礼するぜ!チャオー!」
最後にそれだけ言い残し、エボルトは粒子となって、どこかに消えた。
その後、俺は無人となった自分の部屋を見て、深い溜め息を吐き、脱力感のあまり、ソファの上に座った。
「……ほんと、余計なことをするヤツだ」
ジャマトバックルを眺めながら、俺は一言、そう言い、少し休憩した後、今後こそ、バッファとの戦闘にむけて準備を始めた。