バッファの力で、シンフォギア世界を無双するぜ! 作:リュウ・セイ
──ガリィとダパーンの戦いから翌日。
ん?そんなに日が経ってない?仕方がない。昨日の今日だ。そう簡単に時間が過ぎてたまるか!
まぁ、そんなわけで学校の昼休みに入ったわけだが、さて、どうしたものか……。
そう思った時、不意に雪音の姿が目に入り、彼女がオレに近づいてきていた。
「なぁ、紫?」
「ん?なんだ?雪音?」
「一緒にお昼食べないか?」
「……え?」
突然、推しのクリスから一緒に食べないか、誘われた。
……何で?
「なんだ?嫌なのか?」
「い、いや、嫌じゃない!寧ろ、嬉しいから反応に困っただけだ!」
「っ!?」
あ、やべ。つい本音が口に出てしまった……。
流石に引かれたか……?
恐る恐る、推しの様子を伺うと、彼女は視点を下に向いて、顔が少し赤くなっていた。同時に、何かぶつぶつと、小さく口を開いていた。
「……そうか。嬉しいのか……そうか」
「?あの、雪音さん?」
流石に様子がおかしい。そう思ったオレはクリスに近づき、声をかけると、彼女は驚き、咄嗟に、オレから距離を置いた。何故?
「っ、ほら、ぼさっとするな!早く食堂に行くぞ!」
「?お、おう。わかった……」
何だ?クリスのヤツ、どうかしたのか?
そう疑問に思いながらも、オレは推しの後についていき、食堂に向かった。
──場所はかわり、食堂。
そこで昼食を頼み、空いてる席がないか、探しているうちに、偶然、響と未来、調と切歌の4人の姿をオレは見かけ、そのうちの1人、響との目が合い、彼女は手を振り、大きな声で叫んだ。
「あ!クリスちゃーん!こっちこったー!」
「?おう、お前らぁ!そっち空いてるかー?」
「空いてるよー!」
「だとよ。行くぞ……」
「え?ちょっ……マ?」
マジで言っているのか?
女子の群れの中に、男であるオレが入って大丈夫なのか?
そう疑問を抱くが、時すでに遅し。クリスは響達に近づき、オレは渋々、彼女の後を追いかけた。
……正直に言う。周囲の男子の目線が痛い。
なるべく、彼女達から離れるように端っこの席に座るが、クリスから「もう少し詰めたらどうだ?」と言われてしまった。
……いや、流石にマズイだろ?
そう脳裏で思いながら、オレはさっさと昼食を済ませようと思い、手を動かす。
「お前ら、
「バッチリデース!あぁ、でも一つ問題が……」
「?問題……?」
「折紙先輩……」
「あー、アイツか……」
ふっと、折紙一騎の話題が上がり、調と切歌の2人は落ち込み、それを見たクリスは「またか……」と、頭を抱えていた。
何だ?折紙のヤツ、なんかやらかしたのか?
「しつこいよな、アイツ……」
「デース、しつこいデース……」
「それに最近、しつこさがエスカレートしてる気がする……」
「マジか!?それは流石に良くないな……」
「最近、私や響に声をかけないと思ったら、2人に迷惑をかけているのね……」
「ごめんね、2人とも。私たち、全然気づかなかったよ……」
「い、いえ、そんなことはないデース!いざとなったら、全力で逃げるデース!ね?調?」
「……私はどちらかと言うと、ブッ飛ばしたい気持ちがある……」
「デース!?調、もう少し、穏やかに済ませないのですか!?」
「……」
なるほどな。大方の事情は理解した。
正直、これはオレの勝手な妄想であってほしかったが、現実はそうもいかないな。
全く、これだから、転生者はロクなヤツがいない。
……まぁ、オレもその内の1人なんだけど。
「それよりもクリス」
「?何だ?」
「さっきから気になってたんだけど、その人──クリスの彼氏さん?」
「──な!?」
「ブフッ!?」
未来の発言に、クリスは驚き、オレは口に入れていた食べ物を喉に詰まらせ、
やべ、勢い余って、
それよりも水を飲みたい!喉の感触が気持ち悪すぎる!
「ちょっと、大丈夫ですか!?」
「ゴホッゴホッ……あ、ああ。大丈夫だ。それよりも、誰か、水をくれるか?」
「あ、私の飲みかけならありますけど……」
「……助かる」
一瞬、別のコップに変えてもらうと、頼もうと思ったが、早くこの気持ち悪さを払いたい気持ちが
「……」
……うん。わかってはいたが、そんなに睨まないでくれ、未来さん。
後で謝るから、許してください。お願いします。
嫉妬心の強い、未来さんに睨まれながらも、オレは脳裏で彼女に謝罪した。
「……違うみたいですね」
「当たり前だッ!だいたい、あたしらは昨日、友達になったばかりだッ!──あ」
『え?』
その言葉に4人は驚き、すぐさま、オレに詰め寄った。
……いや、何でだ!?
「クリス先輩と、どうやって友達になったんデスか!?」
「クリスちゃんとはどういう関係なの!?」
「クリスの友達って、本当なの!?」
「そもそも、クリス先輩とはどういう経緯で出会ったのですか?」
『詳しく教えてくださいっ!!』
「待て待て待てー!?そんないっぺんに質問するな!答えられないだろうが!」
い、一体なんなのだ!?
こちとら、家族とクリス以外の女子と話したことないんだぞ!?
「お、おまえらー!牛尾から離れろー!」
「わー、クリスちゃんが怒ったー!」
逃げろー!と、響の叫び声を合図に、4人はそのままどこかへ逃げていった。
「ハァ……ハァ……全く、アイツらは……!」
「ま、まぁ、そんなに怒るなよ、雪音……」
「──ッ、元を辿れば、お前のせいだからなッ!」
「なんでぇー!?」
その後。オレとクリスは昼休みが終わるまで、いつもの口喧嘩をし、次の授業には遅れて、先生に怒られた。