バッファの力で、シンフォギア世界を無双するぜ! 作:リュウ・セイ
「──という訳で、ここがオレのマイホームだぁぁぁぁぁッ!!」
しかも、1LDK!!部屋が広い!!
オマケに、生活に必要なものがある!!
最高!!マジ、最高!!
うおおおおおおおおおおぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉッー!!
テンション上がってきたぁぁぁッー!!
語彙力が完全に失った牛尾は新しい家で、ハイテンションに叫んでいた。
──しかし、断念ながら、ここは一軒家ではない。
何故なら、ここは──
「うるさいぞ!牛尾!少しは静かにしろ!!」
──クリスが住むマンションで、牛尾は
──数時間後。
荷物をある程度、タンスや棚の中に片付けたオレは次に何をするか、考えていた。
さて、この部屋のことは大体わかったし、衣類もタンスの中に突っ込んだ。
教科書やノートも棚の中に一先ず入ったし、後やることは……。
「飯か……だとしたら、先ずは買い出しだな……」
まぁ、外はもう暗いし、コンビニ弁当で済ませるか。
ピンポーンッ!
「ん?」
突然、インターホンが鳴り響き、オレは玄関まで足を運んだ。
誰だ?こんな時間に訪問するヤツは?
そう思ったオレは一度、扉にある穴を覗き、相手を見る。
「ん?クリス?なんでアイツ、オレの部屋の前にいるんだ?」
しかも、手に紙袋持ってるし、一体どうしたんだ?
突然、オレの部屋に来訪してきたクリスに疑問を抱きながら、オレは扉を開けた。
「どうしたー?クリス?こんな時間に?」
「……」
オレの問いかけにクリスは黙り込み、彼女の手元にある紙袋に不思議と気になり、再度、クリスに問いかけようと声をかける。が、その前にクリスが先に口を開いた。
「……これ、良かったら、食べてみてくれ」
「え?」
これって、食べ物か……?
恐る恐る、紙袋の中を覗くと、タッパーが入っており、その中には大量の唐揚げが入っていた。
「……これ、クリスの手作り?」
「ッ!!」
オレの問いかけにクリスは驚き、顔を真っ赤にして、オレから目を逸らした。
オイオイ、わかりやすすぎだろ?その態度は……一周回って、凹むぞ?
「……今日は、その、なんだ。お前の引っ越し祝い……の、つもりで作ったんだけど、思ってたより作りすぎてよ……」
「……あ、あー、なるほどね。オレの引っ越し祝いか……」
にしても、量が多いぞ?
タッパーが2つあるって、どんだけ作ったんだよ?
……まぁ、推しの手作りなら喜んで全部食べますとも!
「その……多かったら、無理に全部食べなくて良いし、最悪、残しても良いぞ」
「?何言ってんだ?全部食べるに決まってるだろ?」
「え?いや、量多いし、そんな無理して食べなくても……」
「無理はしてねぇよ?それに食べ盛りな男子高校生を舐めるなよ?クリス」
「ッ!?」
また顔を赤くしたクリスは「そ、そうか……」と、小さく呟いた。
それを見たオレは抱きしめたい気持ちを抑え込み、一つ、クリスに提案した。
「中で一緒に晩御飯、食べないか?」
「え?」
──ドクッ!と、どこからか、心臓が鳴り響く音が聴こえた気がする。
オレからなのか、クリスからなのか、わからない。
けど、彼女は一言、オレにこう言った。
「いいぜ!牛尾の部屋で、一緒にご飯食べようぜ!」
「フッ、決まりだな」
そうして、オレとクリスはオレの部屋で一緒にクリスの作った唐揚げを食べた。
尚、オレはその日、クリスが作った唐揚げが、今までで食べてきた食べ物の中で、一番美味しく感じた。