バッファの力で、シンフォギア世界を無双するぜ!   作:リュウ・セイ

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牛29:実力を見せつけられて、オレはアイツに勝てる気がしない……。

 

 

 

「す、すげえ……」

 

 

 思わず、声が出てしまった。

 

 それほどまでに2人の戦い──ギーツとナッジスパロウの戦いに、オレは感動していた。

 

 同時に、オレは恐怖を覚えた。

 

 ライダー同士の戦いが激しいこと、ナッジスパロウの実力、ギーツの実力、そして──優斗が仮面ライダーとして戦う勇姿(ゆうし)に、オレは恐怖を感じた。

 さらに、おまけと言わんばかりに、自分の手が震えていることに気づいた。

 

 

 オレは優斗(アイツ)に勝てるのか……?

 

 

「──そんなに焦る必要はないぞ?」

 

 

「ッ!?」

 

 

 こ、心を読まれた!?

 

 

 オレが驚いている中、ギーツは変身を解除し、優斗の姿に戻り、いつも間にか、一騎に取られていたゾンビバックルを持って、オレに渡してきて、オレはそれを素直に受け取った。

 

 

 ってか、やっぱ、優斗がギーツだったか……。

 

 なんで二つのライダーに変身できるのか、理由を問いただしたいが、今はそれよりも気になることがある。

 

 

「……何で、助けてくれたんだよ?それに、わざわざ、ゾンビバックルを取り返して、オレに渡して……何が目的なんだ?」

 

「勘違いするな。これは一つ貸しだ。いつかは返してもらう……これは、その為の取引だ……」

 

 

 そう言って、優斗はオレに背を向け、この場を後にしようとするが、突然、足を止めた。

 

 

「……昔、知り合いが言っていた……ライダーは助け合いだ!ライダー同士が助け合うのは当たり前!それ以上でも、それ以下でもない。他に助ける理由はいらない、ってな」

 

「え?それって……」

 

 

 オレが言い切るよりも前に、優斗はオレに振り返った。

 

 

「俺達は立場上、敵同士だ。だが、困った時は……その時は立場なんて関係なく助け合う、それだけは忘れるな。わかったな?」

 

「……ああ、わかったよ」

 

 

 なんか、良い感じに丸められたが、オレはそう返事を返すと、拳を前に出し、それを見た優斗は拳を出して、オレの拳に当てた。

 

 

「あ、忘れないうちに、これを渡しておく……」

 

 

 そうした時、優斗は何かを思い出したのか、服のポケットから“ある物”を取り出した。

 

 

 それは──ジャマトバックルだった。

 

 

「ジャマトバックル?何でお前が持ってるんだ?」

 

「詳しいことは言えない。だが、これはお前が持っておけ。もし、どうしようもないと思ったその時、迷わず、それを使え。ただし、それ以外で、それを使えば……わかるな?」

 

「……」

 

 

 確か、原作のバッファはジャマトバックルを使う時、すげえ苦しんでたな。

 

 ……大丈夫か?そんなもん貰って?

 

 ……まぁ、貰える物は貰っておくか。

 

 

「ああ、わかったよ。ありがたく貰っておくよ」

 

 

 そうして、オレは優斗からジャマトバックルを受け取り、用事がすべて済んだ優斗はオレに背を向け、今度こそ、この場を後にした。

 

 

 その少しした後、オレは気絶している一騎を放置(ほうち)して、オレは家に帰った。

 

 

 

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