バッファの力で、シンフォギア世界を無双するぜ!   作:リュウ・セイ

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牛35:青春している学生を見ると、つい、場を乱したくなるんだけど、わかる人いる?

 

 

 

 ──翌日。

 

 

「あー、まだ目が(いて)え……」

「お前があたしの胸に抱きついたのが悪い!」

「だからそれは悪かったって言ってるだろ!」

「うっせえ!」

 

 

 バン!と、鞄で牛尾(オレ)の背中を当てるクリス。

 その、あまりにも雑な対応に、オレは理不尽と感じつつ、オレは背中の痛みを抑えながら、鞄を持ち直し、急ぎ足で、クリスの横に歩いた。

 

 

「……そういえば、最近、アイツを見かけねえな」

「?アイツ?」

「折紙だよ。アイツ、最近、学校に来てないんだよ。今頃、何をやってるんだか……」

「……そっか。それは……心配、だな」

 

 

 ──何故だろうか?

 

 クリスが一騎の名前を口に出した時、オレはどこか嫌だと感じた。

 そして、オレはどこか、一騎がいないことにホッとしていた。

 

 

 これは、なんだ……?

 

 

「?牛尾?」

 

「うわ!?な、なんだよ?」

 

 

 突然、クリスはオレの顔に近づき、オレは驚き、問いかけた。

 

 

「いや、何でもないけど……何か、ぼーっとしてたぞ?」

「……ちょっと考え事だよ」

「イヤらしいことか?」

「なんでそうなるんだよッ!」

 

 

 最近、オレの扱いが変に雑な気がするけど、気のせいか?

 

 

「──やー、君達!青春してるねー!羨ましいよ!先生、嫉妬しちゃう!」

 

 

 突然、オネェ口調で、オレ達の前に現れた火野宮勝奇。

 

 

 何この人?不審者?

 

 

「先生、病院か警察、どっち行きますか?」

「おっとー、別に頭はイカれてないよ。ただこの後、牛尾くんに断念なお知らせがあるから、場を(なご)ませようと思っただけだよ」

「?断念なお知らせ……?」

 

 

 一体何だ?断念なお知らせって……?

 

 

 オレがそう思った時、先に火野宮勝奇は口を開いた。

 

 

「──折紙君が何者かにやられた」

 

「……は?」

 

 

 一騎が、何だって……?

 

 

「聞こえなかった?折紙一騎君が何者かにやられた。もっと言うと……否、具体的に言うと、彼は何者かの手によって殺された」

 

「な!?」

 

「!?」

 

 

 信じられない。あの一騎がやられた?

 

 しかも──何者かの手によって、“殺された”。

 

 

 その言葉に、オレは寒気を感じた。

 

 

「そ、そんなデタラメな話、信じられるわけないだろ!」

 

「事実だよ……これを見ても同じことが言えるかな?」

 

 

 そう言って、勝奇はデザイアドライバーと、ビニール袋の中に入った粉々のIDコアをオレ達に見せる。

 

 

 おい、それってまさか!?

 

 

「その袋に入ってるの、一騎のIDコアか?」

 

「ピンポーン!大正解!」

 

 

 マジか。本当に一騎は死んだのか……。

 だとしたら、一体誰が一騎を殺したんだ?

 

 

「誰かはわからないけど、とりあえず、君に……否、君達に伝えておこうと思ってね……」

 

「……アンタ、一体何者だ?」

 

 

 ふっと、クリスは勝奇に問いかけた。

 

 

 そうか。クリスは勝奇(コイツ)が仮面ライダーなの、知らないのか。

 

 

 そう思った時、勝奇は少し間を置いて、口を開いた。

 

 

「……僕は火野宮勝奇。牛尾君と同じ仮面ライダーだ」

 

 

 そう言って、ビルドドライバーを見てながら、自己紹介した。

 

 

「あー、それからもう一つ。近々、この街でヤバイことが起きる。そうなる前に、牛尾君。今日か明日に、この場所に行くといい」

 

 

 わざとらしく、思い出したかのように、勝奇は一枚の紙をオレに渡してきた。

 

 オレは一瞬、それを受け取るか、迷ったが、何の紙なのか、気になり、その紙を受け取った。

 

 

 ──これはライブのチケット?

 

 

「そのライブ会場に、君に会わせたい人がいる。誰かは言わないけど、行けばわかる。それじゃあ、また後で」

 

「あ、ちょっとー!」

 

 

 言うだけ言って、火野宮勝奇は先に学園に向かった。

 

 

 残されたオレとクリスはライブのチケットを見て、どうするか、話し合った結果、一先ず、学園に向かい、放課後、そのライブ会場に向かうことにした。

 

 

 

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