バッファの力で、シンフォギア世界を無双するぜ! 作:リュウ・セイ
それでは牛4、どうぞ。
「オラッ!ヤァッ!これでも食らえ!」
バッファに変身した俺はゾンビブレイカーを片手に、ガリィが呼び出したアルカノイズに接近して切り裂いていた。
途中、左手の巨大な爪、バーサークローで叩いたり、牛をモチーフにしたバッファの頭に生えてる角、バッファホーンで
しかし、ただで倒されるだけのアルカノイズではなかった。
「ッ!?グッハ!」
突然、数体のアルカノイズが槍?いや、棒状のような形に変え、俺に突撃してきた。
俺は咄嗟にバーサークローを盾にし、アルカノイズの攻撃を防ぐも、すべては防ぎ切れず、そのまま吹っ飛ばされた。
(そういえば、コイツら、ノーマルノイズの時から形を変えられるんだったな。まぁ、これでノイズどもを倒せるのは不幸中の幸いか……)
幸い、突撃してきたアルカノイズはバーサークローに触れた瞬間、灰となって消えているため、数は減っているが、それでも、まだ30体近くはいる。
さて、どうしたものか……。
「なーに、アンタの力はそんなものなの?」
「流石にそろそろキツくなってきたかな?必殺技を使えば、何とかなるけど、発動にタイムラグがあるし、他のバックルを使うにも、バッファの戦闘スタイル的に、ロクに武器は扱えないだろうし……」
一方、赤いジャージを羽織った少年はバッファの戦闘を見て、手助けするべきか、悩んでいた。
「けど、これぐらいの困難は自力で乗り越えてくれないと、後々が大変だからなー。もう少し頑張ってほしいなー」
などと、冗談混じりの軽口を言っているが、やはり、少し心配である。
そう思った少年はジャージのチャックを開ける。すると、少年の腰には仮面ライダービルドの変身アイテム、ビルドドライバーが巻かれていた。
「ん?」
しかし、バッファのもとに駆けつける一人の少女、立花響が走っていた。
それを見た少年は驚くも、すぐに薄ら笑みを浮かべた。
「これは……少し面白くなってきたな……」
「
「ん?」
俺がアルカノイズに苦戦している中、どこからか声が響いた。
いや、この声、この詠唱は、まさか!?
そう思った俺は戦いながら、顔だけ、その声に視点を向ける。
そこにはガングニールのギアを纏った立花響が走っていた。
彼女は歌いながら、拳と足でアルカノイズを
「大丈夫ですか?」
「あ、ああ。アンタのお陰で、助かった……」
気がつけば、アルカノイズの数が20体を切っていた。
ある程度、自力で減らしていたが、彼女が駆けつけた瞬間、あっという間に、半分以上減っていた。
(こういうのは戦闘の経験がモノを言うからな……)
「俺もまだまだだな」
「ん?何か言いましたか?」
「いや、何でもない」
思わず、本音が口に出ていたみたいだ。
響が来た以上、こちらが優勢だ。これなら、すぐに片付けられる。
「あー、ないない。悪いけど、アンタは今回、お呼びじゃないんだよね?」
そう言って、ガリィは先程減った分を取り戻すのかのように、アルカノイズを大量に出現させた。
その数はさっきの倍……まではいかないが、それなりに数がいた。
「な!?マジかよ!?」
「ッ、そんな!?折角、倒したのに!?」
「アンタのお陰で、余計な手間が増えたんだ?その責任はとらせてもらうよ?」
「……」
コイツ、
いや、知ってたよ!原作の設定である程度、性格が悪いことは!けど、ここまで性根が腐ってるとか、聞いてねぇぞ!?
そう思った俺はギアを纏った響に声をかける。
「コイツの狙いは俺だ。理由はわからないが、俺の実力を知りたいみたいだ。君は……俺のフォローを頼む」
「ッ、わかりました!具体的に、どうすればいいですか?」
そう聞かれて、俺は少し考える。
だが、こちらの作戦をアルカノイズは待ってくれず、そのまま俺たちに襲いかかった。
俺たちは一度、互いに距離をとり、響は拳を、俺はゾンビブレイカーで応戦し、戦いながら俺はこの状況を打開する手を考えた。
(敵をまとめてぶっ倒すには……これしかないか!)
俺はすぐさま、ゾンビブレイカーの中央のレバーをスライドさせ、必殺技の構えをとる。
〈POISON CHARGE!〉
ゾンビブレイカーから電子音が鳴り、先程、スライドさせたレバーがゆっくり降りながら待機音が鳴る。
「これでも食らいやがれ!」
〈TACTICAL BREAK!〉
グリップのトリガーを引きながら、俺はゾンビブレイカーを大振りに振り、衝撃波を放し、アルカノイズ達を一掃した。
「うわっ!?」
しかし、その衝撃波は近くにいる響まで届き、咄嗟に響は腰を下ろして、衝撃波を
やっべ!?咄嗟とは言え、味方の響まで当たりかけてしまった!?
「悪りぃ!咄嗟とはいえ、前振りもなく技を放ってしまった!」
「い、いえ!咄嗟に避けたので、大丈夫です!」
「そうか?それなら良いけどよ……」
しかし、戦況はこっちが劣勢なのは変わりない。
さて、どうしたものか?
「なーに?アンタの力はそんなものなの?」
「ア?」
急に煽ってきたな、
仕方ねえだろ!こっちはゾンビバックルしか、持ってねぇんだからよ!
フィーバーバックルやブーストバックルがあれば、まだやりようがあるが持ってねぇ物は持ってねぇんだよ!
「ああ!もう!こうなりゃあ、ヤケだ!ヤケクソだ!バカヤロー!」
〈POISON CHARGE!〉
〈TACTICAL BREAK!〉
そう言って、俺は右足で雑にゾンビブレイカーのレバーを下ろし、レバーが戻った後、再び、ゾンビブレイカーを振り回した。
近くに響がいるため、衝撃波を放さず、ひさすらにチェーンソーを回しながら、アルカノイズを切り倒した。
「まだまだ!」
〈POISON CHARGE!〉
〈TACTICAL BREAK!〉
今度は手で、ゾンビブレイカーのレバーを引いて、技を発動させる。
今度は衝撃波を放し、響に当てないように、アルカノイズに向けて放す。
気づけば、アルカノイズは15体近く減っていた。
途中、というか、合間に響がアルカノイズを倒していたからか、思ったよりも早いペースで減らせた。
「へー?アンタ、中々やるじゃん?思ったより、かなりのやり手だったり?」
「一々、言い方に腹が立つな!それともアレか?俺が怖くて、アルカノイズに任せているのか?だとしたら、笑えるな!笑えねぇけど!」
「ッ、テメエ!今、何つった!」
売り言葉に買い言葉。と言わんばかりに、俺は戦いながら、ガリィに煽り返した。
なんかキレてるけど、そんなことは俺の知らんこっちゃない。
そう思った俺は残りのアルカノイズを倒すため、ゾンビブレイカーのレバーを引き、技を放す。
〈POISON CHARGE!〉
〈TACTICAL BREAK!〉
ゾンビブレイカーの斬撃と衝撃波を絡めて、残りのアルカノイズを一掃した。
俺たちはついに、大量のアルカノイズを倒した。
残るはオートスコアラーのガリィ一人。だが、気がつけば、アイツの姿はどこにもいなかった。
逃げたか?と思ったが、多分、キャロルに戻れと命令されたんだろう。
「さてと、俺も帰るとするか……」
「あの!」
家に帰ろうとすると、響に呼び止められた。
そういえば、この世界で、バッファに変身して戦ってはいたけど、コイツらと直接会うのはこれが初めてだったな。
だとしたら、次に言われる言葉は多分……。
「すみません。少しお時間をいただいても、よろしいですか?貴方が狙われたことも、気になりますし、何より……ノイズと戦えるなら、味方になってほしいです!」
「……」
うん。予想はしてた。けど、悪いが、俺にも事情がある。だから、ここは素直に断らさせてもらう!
「悪いが断る。俺はそんなに暇じゃない」
「ッ!?そんな……」
ああ、そんな悲しい顔をしないでくれ!心が痛い!けど、今の俺は仮面ライダーバッファ!
バッファとして、バッファらしい振る舞いをするんだ!俺!
「俺には俺の目的がある。それを邪魔するなら、誰であろうと、容赦はしない」
「……そう、ですか。断念です」
「……そんな顔をするな」
「ふぇ!?」
ふっと、気がつけば、俺は響に声をかけていた。
仕方がないだろ?あんな顔をされたらよ?
このことを、後で未来が知ったら、俺、生きてるか、わからねえからな。
「君には……笑顔が似合う。笑っていた方が可愛い。だから、笑っていろ……」
「──ッ!?」
ああ、恥ずかしい!スゲェ恥ずかしい!恥ずかしすぎて、穴に入りたい!
「……それから!敵なら容赦はしないが、ノイズが現れた時は協力してやる!アレは人類にとっては天敵だからな!俺にとっても、君にとっても!じゃあな!」
最後にそう言って、俺は急ぎ、この場を離れた。
ゾンビフォームは足が速くなく、すぐに追いつかれると思ったが、何故か、この時、響は俺を追いかけなかったため、俺は人目がつかない所で変身を解除し、家に帰った。
さて、明日からどう接するべきか……。
最終的に、一人で無双している牛尾君。
けど、仕方がない。原作でも、奏者達はアルカノイズに苦戦してたし、ゾンビバックル一つでは苦戦します、多分。