バッファの力で、シンフォギア世界を無双するぜ!   作:リュウ・セイ

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牛40:決別──ゾンビジャマトフォーム対ブーストフォームマークⅡ!!

 

 

 

「ぐッ、うう……うあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!」

 

 

 一瞬、痛みに耐えるも、バッファはすぐに倒れ込み、その激痛に耐えられず、お叫びを上げた。

 

 

 〈──JYAMATO!〉

 

 

 しかし、ドライバーから音声が鳴り響き、バッファの首周りにトゲトゲとした植物が付けられ、バッファはゾンビフォームから『ゾンビジャマトフォーム』に姿を変えた。

 

 けれど、バッファは未だに苦しみ、ジタバタと子供のように暴れ、それを見たギーツは「やっぱりか……」と、小さく呟いた。

 

 

(バカだよ、牛尾。今のお前に、その力を使いこなせる訳がないだろ?)

 

 

 脳裏でそう思ったギーツはジタバタと暴れるバッファに、ゆっくりと近づいた。

 

 

「せめて、一瞬で楽にしてやるよ……」

 

 

 そう言って、ギーツは二つのバックルに手を置いた。

 

 

 ──その時だ。

 

 

「うう……なーんてな」

 

「っ、何!?」

 

 

 〈JYA-JYA-JYA STRIKE!〉

 

 

「オラァッ!」

 

「グ、ハァ……!」

 

 

 さっきまで苦しんでいたのが嘘のように、バッファはジャマトバッファを起動させ、右手に植物の(いばら)を纏い、ギーツの腹に力いっぱい、ぶん殴った。

 

 その攻撃をもろに喰らったギーツは吹っ飛び、地面に倒れ、変身を解除され、優斗に戻った。

 

 

「アー、頭が痛い……けど、これでおあいこだぜ?優斗?」

 

「ぐ……何故だ?牛尾?お前は確かに、ジャマトバックルの力で、体中に激痛が走って、まともに動けない筈だ……!」

 

「……」

 

 

 殴られた腹を抑えながら、優斗はバッファ──牛尾に問いかけ、牛尾は一瞬、黙り込むも、すぐに理由を説明した。

 

 

「……確かに。原作のバッファは諸々の事情で、頭痛で立っているのがやっとだ。けど……オレはそれよりも痛いものを経験している」

 

「ジャマトバックルよりも痛いもの……?それはなんだ?」

 

「……心だ」

 

「は……?」

 

 

 バッファ──牛尾の言葉で、優斗は訳がわからなかった。

 それを見た牛尾は変身を解除し、ゆっくりと、優斗に近づいた。

 

 

「優斗、お前に殴られた時……いや、初めて会った時から、お前の心に迷いを感じた」

 

「迷い……だと?俺が……?」

 

「ああ。オレはそれがスッゲェ痛かった。だから、ジャマトバックルの痛みに耐えられた。ただ……それだけだ」

 

「フッ……何だよそれ……意味がわからねえよ」

 

「オレも自分で言っていて、意味がわからない。けど、これだけはわかる。優斗。オレと……オレ達と一緒に──」

 

「──この世界を守らないか?……そう言いたいのか?」

 

 

 牛尾の言葉を遮り、優斗がそう言うと、牛尾は「……ああ」と言って、手を差し出した。

 

 

「……ふざけるな!」

 

「!?」

 

 

 しかし、優斗は牛尾の誘いを断り、そのかわりと言わんばかりに、牛尾の顔に拳をぶつける。が、間一髪の所で、牛尾は優斗の拳を受け止め、力いっぱい掴んだ。

 

 

「優斗!オレ達は仮面ライダーだ!同じ仮面ライダー同士、守りたいものは同じはずだッ!」

 

「違う!俺とお前が守りたいものは全然違う!俺はこの先に待つ絶望を変えるために、未来から来たんだ!そのためには……牛尾!お前がこの世で一番の邪魔者だッ!!」

 

「ッ、うわ……!」

 

 

 突然、優斗は牛尾の肩を掴み、力いっぱい、後ろに放り投げた。

 

 いきなり放り投げられた牛尾はビックリし、すぐさま体勢を立て直し、立ち上がった。

 

 

 〈──SET!〉

 

 

「ッ、優斗……!」

 

 

 しかし、次に優斗を見た時、いつも間にか、優斗のデザイアドライバーの右側にブーストマークⅡを装填していた。

 それと同時に、優斗の後ろに『BOOST』のロゴが5つ出現していた。

 

 

「……変身ッ!!」

 

 

 ブウウゥンッ!と、音が鳴り、5つの『BOOST』のロゴが回り、そのまま優斗と一体化した。

 

 

 〈BOOST MARK Ⅱ!〉

 

 

 ドライバーから音声が流れ、優斗は『仮面ライダーギーツ・ブーストフォームマークⅡ』に変身した。

 

 

 〈──READY FIGHT!〉

 

 

「さぁ、牛尾。俺と戦う覚悟はできてるか?」

 

「ッ、やるしかねえのか……」

 

 

 再び、ギーツに変身した優斗を見て、牛尾は左側にジャマトバックル、右側にゾンビバックルを、それぞれ装填した。

 

 

 〈SET!〉

 

 

「ク……変身!」

 

 

 〈JYAMATO ZOMBIE!〉

 

 〈READY FIGHT!〉

 

 

 一瞬、ジャマトバックルによる副作用で苦しむも、優斗を止めたい一心で、牛尾は痛みに耐え、バッファ・ゾンビフォームに変身した。

 

 

「……」

 

「……」

 

 

 静かに向き合うバッファとギーツ。

 

 しかし、互いにバックルによる副作用があるため、その沈黙は長くは続かず、先に仕掛けたのは──バッファだった。

 

 

「ハァァ!」

 

「……!」

 

「先手必勝だッ!」

 

 

 〈POISON CHARGE!〉

 

 

 ジャマトバックルによる痛みが激しいからか、バッファはゾンビブレイカーの中央のレバーを引き、レバーが下がるまで、ジャマトバックルを起動させた。

 

 

 〈JYA-JYA-JYA STRIKE!〉

 

 

「ハッ……!」

 

「っ、何……!?」

 

 

 バッファは背中から茨を出し、ギーツを縛りつけ、身動きを封じた後、ゾンビブレイカーのグリップを引いた。

 

 

 〈TACTICAL BREAK!〉

 

 

「ハァァッー!」

 

 

 勢いよく、ゾンビブレイカーを振り下ろし、ギーツを切り倒した。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 ──かに見えた。

 

 

「──だから、いつも甘いって言ってるだろ?」

 

「ッ!?」

 

 

 〈──BOOST STRIKE!〉

 

 

 いつも間にか、バッファの後ろに回っていたギーツはブーストマークⅡを起動させ、右手に炎を纏い、バッファの顔に拳をぶつけた。

 

 

「ッ、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!」

 

 

 殴られたバッファはそのまま吹っ飛び、再び、変身を解除される。

 

 

「……ッ」

 

 

 それを見たギーツは牛尾にトドメを刺そうと思い、ゆっくり、足を前に出すも、突然、眠気がギーツを襲った。

 

 

(タイムリミットか……キャロルは……やられたか……)

 

 

 ブーストマークⅡによる副作用で眠くなってきたギーツ──優斗は響達と戦っているキャロルの様子を見るが、彼女?の姿が見当たらず、優斗は響達にやられたことを理解し、眠くなる前に、テレポートジェムを使って、キャロル達の拠点に撤退した。

 

 

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