バッファの力で、シンフォギア世界を無双するぜ! 作:リュウ・セイ
「ぐッ、うう……うあぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!」
一瞬、痛みに耐えるも、バッファはすぐに倒れ込み、その激痛に耐えられず、お叫びを上げた。
〈──JYAMATO!〉
しかし、ドライバーから音声が鳴り響き、バッファの首周りにトゲトゲとした植物が付けられ、バッファはゾンビフォームから『ゾンビジャマトフォーム』に姿を変えた。
けれど、バッファは未だに苦しみ、ジタバタと子供のように暴れ、それを見たギーツは「やっぱりか……」と、小さく呟いた。
(バカだよ、牛尾。今のお前に、その力を使いこなせる訳がないだろ?)
脳裏でそう思ったギーツはジタバタと暴れるバッファに、ゆっくりと近づいた。
「せめて、一瞬で楽にしてやるよ……」
そう言って、ギーツは二つのバックルに手を置いた。
──その時だ。
「うう……なーんてな」
「っ、何!?」
〈JYA-JYA-JYA STRIKE!〉
「オラァッ!」
「グ、ハァ……!」
さっきまで苦しんでいたのが嘘のように、バッファはジャマトバッファを起動させ、右手に植物の
その攻撃をもろに喰らったギーツは吹っ飛び、地面に倒れ、変身を解除され、優斗に戻った。
「アー、頭が痛い……けど、これでおあいこだぜ?優斗?」
「ぐ……何故だ?牛尾?お前は確かに、ジャマトバックルの力で、体中に激痛が走って、まともに動けない筈だ……!」
「……」
殴られた腹を抑えながら、優斗はバッファ──牛尾に問いかけ、牛尾は一瞬、黙り込むも、すぐに理由を説明した。
「……確かに。原作のバッファは諸々の事情で、頭痛で立っているのがやっとだ。けど……オレはそれよりも痛いものを経験している」
「ジャマトバックルよりも痛いもの……?それはなんだ?」
「……心だ」
「は……?」
バッファ──牛尾の言葉で、優斗は訳がわからなかった。
それを見た牛尾は変身を解除し、ゆっくりと、優斗に近づいた。
「優斗、お前に殴られた時……いや、初めて会った時から、お前の心に迷いを感じた」
「迷い……だと?俺が……?」
「ああ。オレはそれがスッゲェ痛かった。だから、ジャマトバックルの痛みに耐えられた。ただ……それだけだ」
「フッ……何だよそれ……意味がわからねえよ」
「オレも自分で言っていて、意味がわからない。けど、これだけはわかる。優斗。オレと……オレ達と一緒に──」
「──この世界を守らないか?……そう言いたいのか?」
牛尾の言葉を遮り、優斗がそう言うと、牛尾は「……ああ」と言って、手を差し出した。
「……ふざけるな!」
「!?」
しかし、優斗は牛尾の誘いを断り、そのかわりと言わんばかりに、牛尾の顔に拳をぶつける。が、間一髪の所で、牛尾は優斗の拳を受け止め、力いっぱい掴んだ。
「優斗!オレ達は仮面ライダーだ!同じ仮面ライダー同士、守りたいものは同じはずだッ!」
「違う!俺とお前が守りたいものは全然違う!俺はこの先に待つ絶望を変えるために、未来から来たんだ!そのためには……牛尾!お前がこの世で一番の邪魔者だッ!!」
「ッ、うわ……!」
突然、優斗は牛尾の肩を掴み、力いっぱい、後ろに放り投げた。
いきなり放り投げられた牛尾はビックリし、すぐさま体勢を立て直し、立ち上がった。
〈──SET!〉
「ッ、優斗……!」
しかし、次に優斗を見た時、いつも間にか、優斗のデザイアドライバーの右側にブーストマークⅡを装填していた。
それと同時に、優斗の後ろに『BOOST』のロゴが5つ出現していた。
「……変身ッ!!」
ブウウゥンッ!と、音が鳴り、5つの『BOOST』のロゴが回り、そのまま優斗と一体化した。
〈BOOST MARK Ⅱ!〉
ドライバーから音声が流れ、優斗は『仮面ライダーギーツ・ブーストフォームマークⅡ』に変身した。
〈──READY FIGHT!〉
「さぁ、牛尾。俺と戦う覚悟はできてるか?」
「ッ、やるしかねえのか……」
再び、ギーツに変身した優斗を見て、牛尾は左側にジャマトバックル、右側にゾンビバックルを、それぞれ装填した。
〈SET!〉
「ク……変身!」
〈JYAMATO ZOMBIE!〉
〈READY FIGHT!〉
一瞬、ジャマトバックルによる副作用で苦しむも、優斗を止めたい一心で、牛尾は痛みに耐え、バッファ・ゾンビフォームに変身した。
「……」
「……」
静かに向き合うバッファとギーツ。
しかし、互いにバックルによる副作用があるため、その沈黙は長くは続かず、先に仕掛けたのは──バッファだった。
「ハァァ!」
「……!」
「先手必勝だッ!」
〈POISON CHARGE!〉
ジャマトバックルによる痛みが激しいからか、バッファはゾンビブレイカーの中央のレバーを引き、レバーが下がるまで、ジャマトバックルを起動させた。
〈JYA-JYA-JYA STRIKE!〉
「ハッ……!」
「っ、何……!?」
バッファは背中から茨を出し、ギーツを縛りつけ、身動きを封じた後、ゾンビブレイカーのグリップを引いた。
〈TACTICAL BREAK!〉
「ハァァッー!」
勢いよく、ゾンビブレイカーを振り下ろし、ギーツを切り倒した。
──かに見えた。
「──だから、いつも甘いって言ってるだろ?」
「ッ!?」
〈──BOOST STRIKE!〉
いつも間にか、バッファの後ろに回っていたギーツはブーストマークⅡを起動させ、右手に炎を纏い、バッファの顔に拳をぶつけた。
「ッ、うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁッ!」
殴られたバッファはそのまま吹っ飛び、再び、変身を解除される。
「……ッ」
それを見たギーツは牛尾にトドメを刺そうと思い、ゆっくり、足を前に出すも、突然、眠気がギーツを襲った。
(タイムリミットか……キャロルは……やられたか……)
ブーストマークⅡによる副作用で眠くなってきたギーツ──優斗は響達と戦っているキャロルの様子を見るが、彼女?の姿が見当たらず、優斗は響達にやられたことを理解し、眠くなる前に、テレポートジェムを使って、キャロル達の拠点に撤退した。