バッファの力で、シンフォギア世界を無双するぜ!   作:リュウ・セイ

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牛41:目が覚めたら、身体全身が縛られる感覚で痛い!そして、勝奇に腹パンされた!何でだ!?

 

 

 

 ──優斗との戦いから、どれくらい経ったのだろうか。牛尾(オレ)が次に目を覚ましたのは、二課の医務室のベッドの上だった。

 どうやら、オレは優斗を止められなかった。現状、バッファの中で、一番強いゾンビジャマトフォームで、優斗──ギーツに負けたのだ。

 

 そこまでは良い。そこまでは。

 

 

 ──ただ一つ、問題があった。

 

 

 その問題は──

 

 

「──いっ、てええええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇッ!!」

 

 

 ──目が覚めたら、身体中が縛られるように痛みを感じていた!

 

 

 目を覚ましたら、オレは全身に痛みを感じ、ベッドの上でジタバタと暴れていた。

 

 

 いや、マジで全身が痛え!オレの体、どうなってるんだッ!?

 

 

「君!落ち着かないか!」

「痛くなければ、落ち着いてるわ!」

「……それもそうだな!」

 

 

 うんうん。わかってくれて、オレは嬉しいよ。

 

 

 ……って、そうじゃねえ!マジで体中が全身痛いッ!!

 

 

「誰か!誰でもいいから!この痛みをどうにかしてくれ!痛みで気ぃ狂いそうだッ!!」

 

 

 身体を張って、オレがどれだけ痛いか、目の前にいる病院の先生に伝えると、「私に言われても……」と、腰を低くして、そう言いながら、オレから少し離れた。何故に?

 

 

「すみません。少し良いですか?」

「ん?貴方は……?」

 

 

 ふっと、病院の先生に声をかけたショタ教師──火野宮勝奇が現れた。

 

 

「……彼のことを任せてもらえないでしょうか?」

「?か、構いませんが、だ、大丈夫なんですか?」

「大丈夫です。こういうのは……慣れているので……」

「……わかりました。お願いします」

「はい。お願いされました」

 

 

 そう軽く会話をした直後。勝奇は暴れているオレの頭を掴んだ。所謂(いわゆる)、アイアンクローというやつだ。

 

 

 ……え?待って。何でアイアンクロー?

 

 

 オレがそう疑問に思う中、勝奇はゆっくりと、オレの頭を掴んで、持ち上げた。

 

 

「すぅー……はぁー……」

 

 

 持ち上げた後、深く、深呼吸をし、空いてる手を拳に変え、力を込める。

 

 ほんの隙間たが、オレはそれを見て、最悪な事態を想定してしまった。

 

 

 ……おい、待て。勝奇。お前、まさか──

 

 

「オラァァァァァァァァァァッー!」

 

「ギャァァァァァッー!!」

 

 

 拳を腹にぶつけ、オレは断末魔の叫び声を上げて、そのまま気絶した。

 

 

 

 

 

「あ、あの大丈夫何ですか?」

「あー、大丈夫大丈夫。彼、結構丈夫だから、これぐらいじゃ死なないよ。それよりも……」

 

 

 先程の光景を見て、先生はハワワと、動揺し、勝奇()は大丈夫と知らせると、牛尾()の服のポケットの中を漁り──ジャマトバックルを取り出した。

 

 

「……やっぱりか」

「あの、それは……?」

「これは人の身にはあまる力だよ……」

「?それはどういう……?」

「どういう意味?それはこっちの台詞(セリフ)だよ──エボルト」

「……チッ。バレてしまっちゃあ、しょうがないか」

 

 

 そう言って、先生、もとい、エボルトは姿を変え、大人の僕に変わった。

 

 

「いつから気づいていた?」

「初めからだよ……それで今回は何をしにしたの?」

「そう警戒するな。コイツ。ジャマトバックルを使っただろ?それを抑制するために、オレの遺伝子を、ほーんの少しだけ入れたら、このざまだ」

「……つまり、この状況を作ったのは君か?」

「……まぁ、そういうことになるな」

 

 

 悪びれもなく、エボルトはそうはっきりと言うと、僕は──頭に血が(のぼ)り、エボルトに殴りかかるも、エボルトは片手で、僕の拳を受け止めた。

 

 

「そうカッカするなよ」

「ムカつかないワケないだろ?彼は僕の“教え子の一人”で、後輩だッ!その教え子を危険な目に(あわ)わせるなら、誰であろうと、容赦はしない!」

「……変わらないな、お前は」

「君も相変わらず、腹の(うち)がわからないな……!」

 

 

 不気味な笑みを浮かべるエボルトに、僕がそうはっきり言うと、エボルトは僕の手を払い、距離を置いた。

 

 

「……今日の所は、あくまで、そいつの治療だ。1、2日は体が動けないが、次に体を動かす時……いや、次の戦闘では少しはまともに戦えるはずだ」

「……お前がタダで人を助けるはずがない」

「フフ……その通りだ。いつか、その治療費は払ってもらう。じゃーな、チャオー」

 

 

 言いたい事だけ言って、エボルトは姿を消し、完全にエボルトの気配が消えたことを確認した僕はベッドの上で、グースカ言って、寝ている牛尾に振り返った。

 

 

「……牛尾。ここから先、君は一人で戦うことになるだろう。けど、君一人に負担はさせない」

 

 

 そう言って、僕は銀色にオレンジ色が差し色のバックル、『コマンドジェットバックル』を取り出し、牛尾の手に置いた。

 

 

「……」

 

 

 本当は、君がもっと強くなった時に渡したかったけど……あまり時間が残されていないし、仕方がないか。

 

 

「……この世界の仮面ライダーは君だけじゃない。あまり長くはいられないが、僕や“彼女”がいる。だから……じゃんじゃん頼ってくれ」

 

 

 それだけ言って、僕は医務室を後にした。

 

 

 

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