バッファの力で、シンフォギア世界を無双するぜ! 作:リュウ・セイ
──優斗との戦いから、どれくらい経ったのだろうか。
どうやら、オレは優斗を止められなかった。現状、バッファの中で、一番強いゾンビジャマトフォームで、優斗──ギーツに負けたのだ。
そこまでは良い。そこまでは。
──ただ一つ、問題があった。
その問題は──
「──いっ、てええええええええええぇぇぇぇぇぇぇぇぇぇッ!!」
──目が覚めたら、身体中が縛られるように痛みを感じていた!
目を覚ましたら、オレは全身に痛みを感じ、ベッドの上でジタバタと暴れていた。
いや、マジで全身が痛え!オレの体、どうなってるんだッ!?
「君!落ち着かないか!」
「痛くなければ、落ち着いてるわ!」
「……それもそうだな!」
うんうん。わかってくれて、オレは嬉しいよ。
……って、そうじゃねえ!マジで体中が全身痛いッ!!
「誰か!誰でもいいから!この痛みをどうにかしてくれ!痛みで気ぃ狂いそうだッ!!」
身体を張って、オレがどれだけ痛いか、目の前にいる病院の先生に伝えると、「私に言われても……」と、腰を低くして、そう言いながら、オレから少し離れた。何故に?
「すみません。少し良いですか?」
「ん?貴方は……?」
ふっと、病院の先生に声をかけたショタ教師──火野宮勝奇が現れた。
「……彼のことを任せてもらえないでしょうか?」
「?か、構いませんが、だ、大丈夫なんですか?」
「大丈夫です。こういうのは……慣れているので……」
「……わかりました。お願いします」
「はい。お願いされました」
そう軽く会話をした直後。勝奇は暴れているオレの頭を掴んだ。
……え?待って。何でアイアンクロー?
オレがそう疑問に思う中、勝奇はゆっくりと、オレの頭を掴んで、持ち上げた。
「すぅー……はぁー……」
持ち上げた後、深く、深呼吸をし、空いてる手を拳に変え、力を込める。
ほんの隙間たが、オレはそれを見て、最悪な事態を想定してしまった。
……おい、待て。勝奇。お前、まさか──
「オラァァァァァァァァァァッー!」
「ギャァァァァァッー!!」
拳を腹にぶつけ、オレは断末魔の叫び声を上げて、そのまま気絶した。
「あ、あの大丈夫何ですか?」
「あー、大丈夫大丈夫。彼、結構丈夫だから、これぐらいじゃ死なないよ。それよりも……」
先程の光景を見て、先生はハワワと、動揺し、
「……やっぱりか」
「あの、それは……?」
「これは人の身にはあまる力だよ……」
「?それはどういう……?」
「どういう意味?それはこっちの
「……チッ。バレてしまっちゃあ、しょうがないか」
そう言って、先生、もとい、エボルトは姿を変え、大人の僕に変わった。
「いつから気づいていた?」
「初めからだよ……それで今回は何をしにしたの?」
「そう警戒するな。コイツ。ジャマトバックルを使っただろ?それを抑制するために、オレの遺伝子を、ほーんの少しだけ入れたら、このざまだ」
「……つまり、この状況を作ったのは君か?」
「……まぁ、そういうことになるな」
悪びれもなく、エボルトはそうはっきりと言うと、僕は──頭に血が
「そうカッカするなよ」
「ムカつかないワケないだろ?彼は僕の“教え子の一人”で、後輩だッ!その教え子を危険な目に
「……変わらないな、お前は」
「君も相変わらず、腹の
不気味な笑みを浮かべるエボルトに、僕がそうはっきり言うと、エボルトは僕の手を払い、距離を置いた。
「……今日の所は、あくまで、そいつの治療だ。1、2日は体が動けないが、次に体を動かす時……いや、次の戦闘では少しはまともに戦えるはずだ」
「……お前がタダで人を助けるはずがない」
「フフ……その通りだ。いつか、その治療費は払ってもらう。じゃーな、チャオー」
言いたい事だけ言って、エボルトは姿を消し、完全にエボルトの気配が消えたことを確認した僕はベッドの上で、グースカ言って、寝ている牛尾に振り返った。
「……牛尾。ここから先、君は一人で戦うことになるだろう。けど、君一人に負担はさせない」
そう言って、僕は銀色にオレンジ色が差し色のバックル、『コマンドジェットバックル』を取り出し、牛尾の手に置いた。
「……」
本当は、君がもっと強くなった時に渡したかったけど……あまり時間が残されていないし、仕方がないか。
「……この世界の仮面ライダーは君だけじゃない。あまり長くはいられないが、僕や“彼女”がいる。だから……じゃんじゃん頼ってくれ」
それだけ言って、僕は医務室を後にした。