バッファの力で、シンフォギア世界を無双するぜ!   作:リュウ・セイ

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牛42:邂逅──森の中で、白キツネは銀ギツネと出会う。

 

 

 

「ん……ここは?」

 

 

 確か、ブーストマークⅡの副作用で眠る直前、優斗()はテレポートジェムで、キャロル達の本拠地(チフォージュ・シャトー)に戻った筈だが……。

 

 

「……」

 

 

 周囲を見渡しながら、俺は知らない森に迷い込んでいたことに気づき、どうやって脱出するか、考えた。

 

 

 

 ──その時だ。

 

 

「貴方がパンダの皮を被ったキツネの人?」

 

「!?誰だ!?」

 

 

 突然、どこからか、女性の声が響き、俺は大きな声で、そう叫び、後ろから人の気配を感じ、俺は振り返った。

 

 

「……」

 

 

 そこに居たのは黒いコートに黒いズボン、黒髪に水色のメッシュがかかった短髪の女性が居た。

 

 ただ、顔の雰囲気……いや、骨格がどこか幼く、多分、年齢は俺や牛尾と同じぐらいの年齢だと思われる。

 

 

「……アンタ、何者だ?」

 

「あら?レディにアンタって呼ぶのはどうかと思うよ?未来から来た(・・・・・・)キツネさん?」

 

「──ッ!?」

 

 

 その言葉(・・・・)を聞いた時、俺はデザイアドライバーを取り出そうとしたが、それよりも早く、彼女は俺の後ろに回り、片手で、俺の身体を抑え、空いた手で、俺の頭に指を当てた。

 

 

「動かない方が良いわよ?(わたし)、こう見えて魔法が使えるの。その気になれば、貴方の頭を撃ち抜くわ」

 

「……随分とお喋りな口だな。さっさと撃てばいいのに、何故撃たない?」

 

「……フッ。それじゃあ、面白くないでしょ?ただ仕事をして、仕事を終えて、真っ直ぐ家に帰るなんて、そんなの嫌でしょ?寄り道ぐらい、誰だってしたい。これはただ、それだけの話よ?」

 

「……俺はその『寄り道』するための『道』……って訳か?」

 

「フフッ。ダンネン♡それじゃあ、不正解よ。貴方は『道』ではなく、『理由』、あるいは『その道を通った後の言い訳よ』?」

 

「……わからないな。アンタの……その考え方は……!」

 

「ッ、キャ……!」

 

 

 力いっぱい、俺は彼女の拘束を払い、その後、素早く、彼女の腹に蹴りを入れ、距離を置き、デザイアドライバーを腰に巻き付けた。

 

 

「イタタタ。もー!女の子には優しくするって、お母さんに言われなかったの!」

 

生憎(あいにく)、俺には母親なんていない!ましてや、俺の家族は……もうこの世に居ないんだッ!」

 

「……そう。貴方にとってはそうなのね」

 

「……?」

 

 

 ──何を言っているんだ?

 

 

 脳裏で、そう思う中、彼女は左手で、コートの左側にあるポケットの中から、SDカードのような物──レイズライザーカードを取り出し、腰に巻かれてるベルトの前にかざした。

 

 

 〈LASER RAISE RISER〉

 

 

「!?」

 

 

 突然、電子音が鳴り響き、彼女のベルトが一変した。

 それは『仮面ライダーギーツ』に登場する変身ベルト、デザイアドライバーとは全く別のベルト──レイズライザーベルトに変わった。

 その後、右手で軽くコートを払い、いつも間にか、右腰に現れた銃のような物──レーザーレイズライザーを取り出し、レイズライザーカードを装填した。

 

 

 〈ZIIN SET〉

 

 

 (なめ)らかな待機音が流れ、彼女は大振りに、左腕を払い、レーザーレイズライザーの銃口を俺に向けつつ、自身の顔の横に近づけた。

 

 

「……変身」

 

 

 ──バキュン!と、音が鳴った。

 

 

 無表情に、それでいて、冷たい瞳と声で、彼女はレーザーレイズライザーの引き金を引いた。

 

 

 〈LASER ON〉

 

 

 すると、彼女の周りに白い電子ブロックのような粒子が現れ、下からゆっくりと彼女の体を纏い、纏い終わると、大きさの異なるレイズライザーカードを()したプレートが2枚、彼女の体と顔に突き出した。

 

 

 〈ZIIN LOADING〉

 

 〈READY FIGHT〉

 

 

 レーザーレイズライザーから音声が鳴り終わると、彼女は『仮面ライダージーン』へと変身した。

 

 

「……私の名はジーン。そして、この姿では仮面ライダージーンよ。貴方の実力(チカラ)、試させてもらうわよ!」

 

 

 そう言って、彼女、否。ジーンはレーザーレイズライザーの銃口を向けながら、俺に襲ってきた。

 

 

 

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