バッファの力で、シンフォギア世界を無双するぜ!   作:リュウ・セイ

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牛SP2:推しからチョコを貰いたいんだよッ!!!

 

 

 

「──という訳でクリス!チョコください!お願いします!!!」

 

「唐突だな!?」

 

「仕方ねえだろ!最近、オレの出番減ってるし、全然活躍してないし、無双もしてない……色々と溜まってるんだよッ!!!」

 

「色々とメタいな!?ってか、そんなにメタ発言して大丈夫なのか……?」

 

 

 ──大丈夫。()()()()()()()()()って、付いてるから、問題ない。

 

 

「だってよ!!」

 

「問題大有りだッ!!」

 

「別に良いだろー?減るもんじゃないんだからよー」

 

()()が減るだろ!()()が!……って、何言わせてるんだよ!バカヤロォォー!!」

 

「あべしっ!」

 

 

 バシン!と。効果音が鳴り、牛尾はクリスのビンタを喰らい、その場に倒れた。

 それを見たクリスは牛尾を置いて、どこかに行ってしまった。

 

 

 

 

 

「──ってな訳で、どうしたらクリス(推し)からチョコを貰えるか、相談に乗ってほしいんだが……」

 

「……いや、ビンタされた段階で、もうダメでしょ?諦めなさい」

 

「そんなー!?」

 

 

 あの後、牛尾は勝奇の家に訪れ、彼の家の中に入ると、なんと、机の上に、大量のチョコレートが置かれていた。

 その中には、勝奇の推しにして、この世界の主人公、立花響からチョコを貰っている。

 それを見た牛尾は、勝奇から、クリス(推し)にどうしたらチョコを貰えるか、相談に乗っていた。

 だが、勝奇の返答はこの通り。牛尾の行動がとても呆れており、勝奇はクリスからチョコを貰うのを諦めろ、と、牛尾にはっきりと言う。

 その返答に、牛尾はクリス(推し)からチョコを貰えないことに絶望し、その場で膝をつく。

 

 

 転生して、クリス(推し)からチョコを貰うという、夢にまでみた願いが叶わないなんて……そんなの……!

 

 

「そんなの、あんまりだァァァッー!!!」

 

「五月蝿い!部屋から出ろ!筋トレの邪魔だッ!!」

 

「ジャフン!」

 

 

 野良猫を追い出すかのように、勝奇は牛尾を部屋から追い出した。

 

 

 

 

 

「あー、チョコ欲しい……推しからチョコを貰いたいよー……」

 

 

 あの後。牛尾は街中をブラブラし、公園のベンチに腰掛け、ふっと、空を眺めると、そう口走る。

 

 

「ん?牛尾……?」

 

 

 それをたまたま見かけた優斗は、あまりにも落ち込んでいる牛尾を見て、どうしたんだろうと、疑問に思い、牛尾に近づき、問いかける。

 

 

「どうしたんだよ?牛尾?」

 

「あー、優斗か……実はよー」

 

 

 声をかけた優斗に、牛尾は今まで起きたことを説明する。

 それを聞いた優斗「あー、なるほどな」と、一言言った後、少し間を置いて、牛尾にこう言った。

 

 

「いや、それはお前が悪い」

 

「やっぱ、そうだよな……オレが悪いよなぁ……」

 

 

 ハァー、と、深い溜め息を吐く。

 

 それを見た優斗は重傷だな、と同時に、少しめんどくさいと感じた。

 

 

 ……いや、めんどくさがらないでくれ。少しは牛尾君を慰めてやってくれ。

 

 

「……なー、牛尾」

 

「?なんだよ?優斗?」

 

「こんなことで諦められるのか?お前は?」

 

「いや、だってよー……」

 

「泣くなッ!男なら前を向け!そして、好きな女には押し倒せ!」

 

「……は?」

 

 

 な、何を言っているのだ?

 

 

「いいか?引いてダメなら、押し倒せ!それでもダメなら……さらに押し倒せ!」

 

「……えっと、具体的には、どうやって?」

 

「そんなの決まっているだろ?」

 

 

 そう言って、優斗は牛尾に耳打ちする。

 

 

「は!?」

 

 

 それを聞いた牛尾は顔を真っ赤にして驚き、ベンチから立ち上がる。

 

 

 しょ、正気か!?

 

 いや、だいたい!チョコを貰うために、その……ソレはダメだろ!?

 

 というか、そんなことして、大丈夫なのか?

 

 

「大丈夫!良い感じに作者が誤魔化して、チョコを貰えるはずだ!」

 

「メタいな!ってか、今回、色々とメタすぎるだろ!?」

 

「今更か!それでどうする?牛尾?」

 

「う……う〜ん……」

 

 

 色々と考えたが、優斗の案が良いかもしれない。けど……。

 

 

「さ、流石に押し倒すのは、そのー……」

 

「大丈夫だ。最初からソレができれば、誰も苦労しない。故にソレは最後の手段。だから、ダメ元でもう一回頼んでみろ!それでダメなら、最後の手段を使え!」

 

「……わかった!オレ、もう一度、クリスにチョコを貰えないか、頼んでみる!」

 

「ああ!その意気だ!頑張れよ!」

 

「おう!頑張ってくるぜ!」

 

 

 そう言って、牛尾はもう一度、クリスの元に向かった。

 

 

「さて、オレもキャロルの元に向かうか……」

 

 

 

 

 

 ──ダダダダッ!と、階段を登る音が鳴り、そのままクリスの部屋の扉の前に立ち、牛尾は勢いよく、扉を開けた。

 

 

「邪魔するぜー!クリス!」

 

「邪魔するなら帰りやがれ!」

 

「悪いが、チョコを貰うまで帰らないぜ!」

 

「そう言うと思って、準備してある!」

 

「……え?」

 

 

 意外な返答に牛尾は足を止める。

 

 

 そして、推しの──否、クリスの手からは牛の顔をしたチョコレートがあった。

 

 

「ア……アァ……ありがとうございます!!!」

 

 

 あまりの嬉しさに、牛尾はクリスが作った牛型のチョコレートを一口で食べ終えたのだ。

 

 

 




という訳で、牛尾君は無事にクリスからチョコを貰いました。めでたしめでたし。
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