バッファの力で、シンフォギア世界を無双するぜ!   作:リュウ・セイ

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今回は赤ジャージの少年の話です。


牛5:俺の知らないところで、影でこっそり戦っているヤツがいるらしい。

 

 

 

「さっきの人、すごかったなぁ……」

 

 気がつけば、私はそう呟いていた。

 あの紫の牛の人。最初はアルカノイズに苦戦していたのに、急にチェーンソー?から技みたいなのを放してから、次々とアルカノイズを倒していた。

 途中、私がいない方が良かったのでは?って疑ったけど、あの技を放すのに、時間がかかるみたいだから、私がいて良かったし、あの危なかしさは正直言ってほっとけない。

 

 そう思った時、私は一つ、大事なことを忘れていたことに気づく。

 

「名前、聞きそびれたな……」

 

 彼が帰った後。私は彼の名前を聞くのを忘れていた。

 またいつか会えるだろうか?

 できれば、早いうちに名前を聞きたいな……。

 

 そう思った私は私の陽だまりのもとに帰った。

 

 

 

 

 

「……中々、良い戦いだったな。これなら僕が参戦する必要はなさそうだ」

 

 バッファとして戦う牛尾の勇姿(ゆうし)を見て、赤いジャージの少年はそう呟いた。

 

「ただし!僕の推し、響には敵わないけど!それでも良い戦いだった!これなら、いずれ来る“大いなる敵”に間に合いそうだ!」

 

 嬉しそうに叫ぶ少年。その目はどこか憧れのヒーローを観るかのような少年の目をしていた。

 同時に、どこか推しを見るオタクのような目をしていた。

 シンフォギアの主人公にして、彼の推し、立花響を見れたのが余程、嬉しいのだろう。

 一先ず。最初の難関はクリアした。そう思った少年はこの場から立ち去ろうと振り返り、足を運ぶが、すぐに足を止めた。

 

「ジャ、ジャ〜」

「ジャマ、ジャマ〜」

「ジャ、ジャァ、ジャ〜」

 

 何故なら、そこには仮面ライダーギーツの怪人、ジャマトが大量にいた。

 その中にジャマトの仮面ライダー版、ジャマトライダーが3体がいた。

 それを見た少年は深い溜め息を吐いた。

 

「まーたジャマトライダーが混じってるよ。ほんと、しつこいなぁ……まぁ、その分、暴れられるだけど!」

 

 そう言って、少年はクローズマグマナックルを取り出し、ドラゴンマグマフルボトルを軽く振って、ナックスに差し込んだ。

 

 〈ボトルバーン!〉

 

 ナックルから音声が鳴り、少年はそのままビルドドライバーにセットした。

 

 〈クローズマグマ!〉

 

 今度はビルドドライバーから音声が流れ、少年は気にせず、ドライバーの横のレバーを勢いよく回した。

 

 〈Are you ready?〉

 

「変身!」

 

 ドライバーから変身の合図が流れ、少年は迷うことなく叫び、少年の後ろから巨大なナックルが現れ、そこから溶岩のようなマグマが少年の頭上から(おお)い被った。

 少年がいた足元から、ヤマタノオロチのような八頭の龍が浮かび上がり、そこからひび割れ、飛散し、少年を仮面ライダーへと姿を変えた。

 

 〈極熱筋肉!クローズマグマ!アーチャチャチャチャチャ チャチャチャチャアチャー!〉

 

 仮面ライダークローズマグマ。仮面ライダービルドに登場する仮面ライダークローズの強化形態。

 つまり、赤いジャージの少年は牛尾と同じ仮面ライダーだ。

 

「一気に決めるよ!」

 

 クローズマグマに変身した少年はレバーを一回回した。

 

 〈ボルケニックアタック!アチャー!〉

 

 ドライバーから電子音が鳴り響き、クローズマグマの足元から8体のマグマ型のドラゴンが現れ、クローズマグマの右足に収束された。

 

「ハ!」

 

 そのままクローズマグマはジャンプし、収束させた右足を前に出す。

 

「ヤァァァァァァァァァァァァァァァッ!」

 

 叫び声と共に、クローズマグマはそのまま前進し、大量のジャマトと3体のジャマトライダーを一撃で倒した。

 

「ふぅー、いっちょあがりー……」

 

 そう言って、少年はクローズマグマの変身を解除し、先程倒したジャマトとジャマトライダーに目を向ける。

 

「最近、ジャマトライダーが多い気がするけど、神様は何をやってるんだろう?ま、僕がいる間は問題ないけどね」

 

 ドラゴンマグマフルボトルを投げ、キャッチし、少年はそう呟く。

 すると、少年のポケットからスマホの着信音が鳴り、少年はすぐさま、スマホを取り出した。

 相手は例の神様からだ。

 ちょうど良いと思った少年はすぐさま、電話に出た。

 

「もしもし、神様。最近、ジャマトライダーが増えてるんだけど、どうなってるの?え?そんなことはどうでも良い?いやいや、どうでも良くないでしょ?」

 

 次の瞬間。神様から告げられた言葉に少年は眉をひそめた。

 

「……なるほど。それはジャマトライダーよりも大事なことだ。わかった。それなら先にそっちを優先するよ。その方がジャマトとジャマトライダーを片付けるのに手っ取り早い」

 

 そこまで言うと、少年は神との通話を切り、またしても、深い溜め息を吐いた。

 

「全く、人にこき使われるのはあんまり好きじゃないなぁ……まぁ、でも、この世界の秩序と安寧を守るためには仕方がないか……」

 

 そう言うと、少年は先程、バッファとして戦っていた牛尾の現場を見上げる。

 今ではもう彼の姿はなく、また、彼と共に戦っていた響の姿もない。

 

「まさか、この世界にいる仮面ライダーが彼以外にいたとはね……これも“大いなる敵”が関係しているのか?まぁ、どの道、早めに協力態勢を取った方がこの世界のためか……」

 

 そう言って、少年は炎を纏って、その場から姿を消した。

 

 ──はたして、少年が言う“大いなる敵”とは一体?

 

 

 




赤ジャージの少年の正体、仮面ライダークローズでした!(クローズマグマだったけど!)
とりま、今後、絡む予定です!多分!
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