美少女に転生したので配信者になりますっ!   作:Senana..

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誕生日配信だよ!

 

 

『蒼星』が俺の初めてのバズりを引き起こしてから約3ヶ月が経った7月7日の夜。

 

「こ〜んば〜んは〜!七瀬の誕生日配信、始まりますよ〜!」

 

・こんばんは!

・こんばんは〜

・何歳になるの?

・今日もかわいいね

・明日じゃなかった?

 

「そうです!明日が私の誕生日なので、これから日付けが変わるまで、 皆さんとお話したり歌ったりしてまったり過ごそうと思います〜!ちなみに、何歳になるかはヒミツです!」

 

・おお〜いいね!

・歌楽しみ〜

・やっぱ秘密だよね

・去年はギリギリまでゲームやってたねw

・見れば大体わかるよ?

 

「予想するのはご自由にどうぞ!最初は何歌おっかな〜」

 

・17かな

・19?

・去年17だと思ったから18!

・17!

・表情によっては16にもみえる…?

 

俺はマイクや楽器のセッティングを確認しながら流れるコメントを見ていた。

 

やっぱり見た目年齢は17.18歳くらいか。実際には身体の年齢で言えばまだ一歳だし、俺の精神の年齢だと34歳とかになるから見た目年齢とはかなりかけ離れているが。あと、この身体には"不老"のチートがあるので去年より身体が歳をとっているということもない。

 

「よし!準備ができたので、みなさん、聴きたい曲をコメントでリクエストしてくださ〜い」

 

・よしきた!

・○○○

・○○

・蒼星!

・○○○〜!

・○○の○○!

 

「あ、『蒼星』は配信の最後に歌う予定なので今は他の曲をリクエストお願いします〜」

 

・○○!

・了解

・英語の曲はあり?

・○○お願いします!

・わかった〜!

 

「あ、英語の曲もいいですよ〜!でも知らない曲はさすがに歌えないので知らない曲だったらゴメンなさい〜」

 

・英語でも歌えんの!?

・洋楽あんま知らないなあ

・また新たな才能…

・まじか

・すごいねえほんと

 

普段、配信をしていない暇なときはだいたい漫画を読んでいるかゲームをしている俺なのだが、日によっては配信での話のネタのために新しいことに挑戦していることもある。

 

この前は、なんとなくお茶の入れ方を本やネットで調べて実践してみたりしたし、その前はダーツがやってみたくなって、平日昼間の人の少ない時間帯に変装してお店に行って、狙ったところに百発百中するようになるまで究めたりもした。

 

そんな中のひとつに、英語を勉強してみるというものがあった。

 

YouTubeのコメントにたまに外国語のコメントがくることもあるし、将来的には色々な言語が話せた方が便利だろうと思ったので試しに英語を学んでみた。

 

最初はまず英語の参考書と単語帳を読んで丸暗記し、その次は単語や例文の発音を聞ける音声トラックを買って聞いてみたり、英語のドラマや洋楽をみて口語的な表現や自然な発音を学んだ。

 

前世の世界で俺の死んだ頃には、スマホで英語を学べるアプリがたくさん登場しており、より効率的に学べる環境が整っていたが、今いる世界にはまだスマホもちゃんと普及していないので、ないものを欲してもしかたない。

 

まあ、俺には神様がくれたチート"超学習"があるのでスマホなんかなくても超人的なスピードで学習することができるのだが。

 

そういうわけで、だいたい5日間くらい英語を学んで英語を問題なく話せるようになっていた俺は、この配信でやっと英語を使う機会がやってきたので、洋楽のリクエストも受け付けることにした。

 

ちなみに洋楽も邦楽の時と同じで、直近数十年くらいで世界で流行った曲を数千曲覚えている。

 

「それじゃあ、まずは○○さんの○○○から歌っていこうと思います!いっくよ〜!」

 

それから俺は、日付が変わる10分前までリスナーと話したり歌ったりしながら楽しく時間を過ごした。

 

ーーーーー

「○○さんの○○○○でした〜!ぱちぱちありがとうございます〜」

・いいね〜

・この歌好きになった

・途中のロングトーン鳥肌たったわ

・さいこ〜!

 

「さて、あと10分くらいで日付が変わるので、そろそろ準備していたことをやろうと思います!」

 

・もうあと10分!?

・準備してたこと?

・時間経つのはやっ

・なんだー?

・ななちゃんの配信が日々の楽しみです

・あと10分!

 

「以前みなさんがどうしてもやってほしいと言っていたので、本当にしかたなく、ほんと〜に、しかたなくやってあげようと思います!少し待っててくださいね!」

 

俺は最終準備のためにカメラの画角の外にでた。

 

・なにかあったっけ?

・なんか布の擦れる音が…

・まさか…

・ななちゃんのお着替え!?

・これはまさかのまさか…?

 

俺は部屋にある鏡で自分の姿をチェックしてから、再びカメラの前に立った。

 

「じゃっ、じゃ〜ん!」

俺はパステルカラーのキラキラした装飾の施された、ミニスカートのアイドル衣装を身にまとい、慣れない衣装の気恥しさを必死に押し殺しながら笑顔でカメラに向かって手を振った。

 

・きたああああああああ

・うわぁぁぁぁぁぁ!!!

・ぎゃぁぁぁあ

・かわいすぎる!!!!

・ななちゃんのアイドル衣装きちゃぁぁぁぁぁ!

 

普段は着ることの少ない女の子らしさ全開の衣装に頬を染める俺の姿にコメント欄はお祭り騒ぎだった。

 

・ななちゃんの照れ顔さいこぉぉぉぉぉ!

・あかんかわいすぎてなんか涙出てきたww

・可愛さの暴力。

・ななちゃんほっぺ赤いよww可愛すぎるよww

・ぎゃああああああ

 

「いつになくコメント欄が盛り上がってますね 笑 これは今年も一緒に私の誕生日を祝ってくれるみなさんへのサプライズなので喜んでもらえて嬉しいです。こんな衣装初めて着たのでなんだか緊張しますね…」

・そりゃななちゃんが可愛すぎるのが悪いよ

・天使だよ!本物の天使がここにいるよ!!!

・似合いすぎてる、やばい

・可愛すぎます、珍しく緊張してるのもいい

・やっぱりスタイルもいいね〜

 

「えっと、ただこの格好で立ったままだと恥ずかしさが増してくるので、早速この衣装に合わせて可愛い曲歌ってみたいと思います!ダンスも練習したので見てくださいね!」

 

・きちゃぁぁぁ

・アイドルななちゃんだあああ

・ダンスも!?

・もう分かってるよ、ダンスもめちゃくちゃ上手いんでしょw

・楽しみすぎる

 

「じゃあいきます!○○○48さんの○○○です!!」

 

俺はいつもよりワントーン高い声でそう言うと、人気アイドルグループの曲から2曲、アイドルになった気持ちで歌って踊ったのだった。

 

ーーーーー

 

「はい!○○○48さんの曲を2曲歌わせて頂きました〜!みなさんぱちぱちありがとうございます〜!」

 

・お誕生日おめでとう〜!!!最高だった!!!

・ハッピーバースデー!アイドルななちゃん最高です!

・やっぱりダンスも異次元だったw本家超えてるよ!w誕生日おめでとう〜!

・おめでとう〜!!!ななちゃんのライブ最高でした!

・誕生日おめでとう!いい一年にしてね!

・あれだけキレキレで踊りながら歌唱力も落ちないってほんとに化け物だろwww

 

2曲とも上手く踊れた達成感に浸っていた俺は、2曲目のラスサビで日付が変わり誕生日を迎えていたことにコメントをみて初めて気がついた。

 

「わあ!途中で日跨いでたんですね!!みなさんお祝いありがとうございます〜!たくさん祝ってもらえて幸せですっ!」

 

・めちゃくちゃいいタイミングで誕生日迎えてたよw

・ほんとにライブ来たみたいでめちゃくちゃ楽しかった!

・俺らもいつも幸せにしてもらってるぜ

・おめでとう〜!

・たいへん可愛かったです!アイドルよりアイドルでした!

 

「それでは、最後に『蒼星』を歌って配信を終わりにしたいと思います!っと言おうと思ったんですが、1つ忘れてました!この配信でみなさんのファンネームを決めようと思ってたんです!」

 

・おおいいね!

・ファンネーム!

・もう決まってるの???

・俺らにも名前が!

・いいね!

 

「そこで、みなさんにアイデアを出してもらって、そこから私が気に入ったものを選びたいと思います!みなさん、思いついたファンネーム、こんなのがいいっていうのたくさん送ってくださ〜い!」

 

・なるほどね!

・まじか、考えます!

・ななちゃんファミリーとかw

・急だねwちょっと待って考えるー!

・セブンス!

 

「お、既に何人か送ってくださってる方いますね〜。1度見たものは忘れないので、同じコメントを繰り返さずにどんどん思いついたのを送ってくれると嬉しいです!」

 

・ななちゃんは天使だから俺たちは堕天使!

・さらっとすごいこと言った?

・7の民!

・七瀬の仲間たち

・ダメな天使で駄天使とかどう?

・ななちゃんの下僕!

 

「よし、そろそろ3分くらい経ったので今まで出た中から決めたいと思います!というかもう決めました!」

 

・はやww

・まあ結構出てたね

・天使の決断力

・なにになるかなー?

・どれだ!!

 

「発表しますね!今日からみなさんのお名前は…駄天使です!!!堕天使じゃなくて駄目な天使で駄天使です!笑 なんかぐーたらしてる天使って感じで可愛くないですか?」

 

・それかww

・いいね

・駄目な天使は草

・俺達も天使になったか…

・いいじゃんいいじゃん

 

「ふふふ、みなさんの反応も良さそうなので駄天使で決定にしたいと思います!これからよろしくお願いします駄天使さんたち〜!」

 

・やったぜ!

・いい名前ありがとう〜!

・よろしく!!

・駄天使だぜ

・駄天使〜!!

 

「それでは!今度こそ『蒼星』を歌って配信を締めたいと思います!今日は最後まで見てくれてありがとうございました〜!最後もせっかくなのでこの衣装で立って歌います!いっくよ〜!」

 

俺は部屋の中央に向けられた照明の先にたって、アイドル衣装をキラキラと輝かせながら、『蒼星』を歌って誕生日配信を終えた。

 

 

 

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