美少女に転生したので配信者になりますっ!   作:Senana..

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〇7月25日の最新話まで読まれていた方へ
37話「5周年記念配信だよ!」より大幅な方向転換が行われました。
ご確認ください。
この回は最初の場面がすこし変わっただけで後半は変わっていません。
次回からは2章:天使の紀行編となります。


旅立ちますよ!

 

 

「次のニュースです。見る人を魅了するその美しさから"天使"の別名で親しまれている世界的人気女性歌手・七海七瀬さんのセカンドアルバム『family』の販売が本日、全国のCDショップ、並びにオンラインストアにて開始されました。

 

本アルバムの表題曲には、3月31日に七海さんのYouTubeチャンネル『Nanase Nanami』にて配信された"5周年前夜祭配信"の配信上で作曲された楽曲『family』が採用されており、七海さんとそのファンの皆さんにとっても思ーーーー

ーーピー、ピー、ETCカードが刺さっています。」

 

「七瀬ちゃん、着いたわよ。起きて起きて!」

 

「ん、んぁ?」

 

ふぁ、よく寝たな。なんで車の中ってこんなによく寝れるんだろ。この振動がいいんだろうか?

 

俺は被っていた毛布を畳んで右の席に置くと、服に引っかからないようにシートベルトを外した。

 

「んぁ?じゃないわよ。早くしないと飛行機に置いていかれちゃうわよ〜?」

 

「ああ、それは困ります」

 

右前の運転席に座る紅葉さんにそう言われて、俺は左手首の小さな腕時計を確認する。

 

「保安検査場の締切まであと10分!?やばい!!紅葉さん!ちょっと走るけどいいですか!?」

 

「嫌って言ったら七瀬ちゃんが飛行機に乗れないか、私が七瀬ちゃんのお見送りを出来ないかのどっちかじゃないの。はい、その右手に持ってるカバンは私が運んであげるから、急ぐわよ!」

 

「ありがとう紅葉さん!」

 

俺はリュックと小さなキャリーケースを持って、紅葉さんと保安検査場まで走って向かったのだった。

 

 

ーーーーー

 

 

「ちゃんとパスポート持ったわね?お金は?スマホは?」

 

なんとか締め切り3分前に到着した保安検査場の前で、俺は紅葉さんと息を整えていた。

 

「大丈夫ですよ、そんなに心配しなくても。見た目はこんなですけどちゃんと大人ですから。なんならほら、パスポートに書いてある年齢」

 

俺はパスポートを開いて紅葉さんに見せつける。

 

「まあ、一応大人の年齢ではあるわね。でも七瀬ちゃん、あなたほんとに高校生くらいにしか見えないから気をつけるのよ。海外だともっと幼く見られるだろうし、変な男が近づいてきたらすぐ逃げるのよ」

紅葉さんは心配そうな目で俺を見ながら言う。

 

「ははは、紅葉さんはほんと過保護ですね。でも、ありがとうございます。旅の途中でもちゃんと連絡するようにしますね。」

 

俺は過保護なお母さんのような顔をしている友人、紅葉さんにそう言うと、近づいてギュッとハグをしたのだった。

 

「ん。じゃあ、行ってらっしゃい。楽しんできてね!」

 

「はい、行ってきます!お見送りありがとうございました!」

 

ふわっと優しい笑顔で手を振る紅葉さんに俺は元気に手を振り返すと、荷物を持って目の前の保安検査場に入ったのだった。

 

 

 

 

 

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