美少女に転生したので配信者になりますっ! 作:Senana..
マリオ配信をした次の日、今日はポケモン配信をする日だ。
「御三家どうしようかなー」
これはポケモンを遊んだことのある人なら誰もが1度は経験したことのある悩みだろう。
「ゼニガメやっぱ可愛いんだよな〜。でも、ヒトカゲの最終進化のリザードンかっこいいしなぁ」
なかなか決められない俺である。
昨日の配信でやったマリオは結局ゲーム全体の2割程度までしか進めなかった。自分的には思ったより進みが遅かったが、配信をやっていくうえではいい感じのペースといえる。リスナーもみな楽しんでくれていたようだったし、初のゲーム配信は成功だった。
YouTubeにも昨日の配信アーカイブを少しだけ編集して載せたから、昨日来れなかった人もそこで見てくれるだろう。
「まあ御三家はリスナーと一緒に決めるか」
ポケモンのことで頭がいっぱいな俺だった。
◇
「こんばんは〜、七瀬ですよ〜。みなさんこんばんは〜」
・今日もかわいいね
・俺の天使きた
・こんばんは!
・さてなんのゲームだ
うん、今日もいい感じに人が集まってるね。ニコニコのフォロワーは5000人に到達したし、この時期ではかなりすごいほうだろう。
「さあ、さっそく今日プレイするゲームを発表したいと思います!」
・わくわく
・なんだなんだ
・マリカ?
・ドラクエと予想
「今日プレイするのは〜、じゃん!ポケモンです!」
・いいね!
・なるほど〜
・ポケモンか
・みんな知ってるしいいね
・予想あたった〜
「お、あたった人もいるみたいですね〜!ということで昨日言った通り、しばらくはマリオとポケモンの配信を交互にしていこうと思っているので、ぜひ見に来てくださいね!」
・わかったー!
・全部みます
・ポケモンは時間かかりそうね
・楽しみ!
「それではさっそくポケモンを遊んでいきたいと思います!」
そのあと俺は久しぶりに遊んだポケモンを大いに楽しんだのだった。ちなみに御三家については、リスナーたちと15分以上かけて悩んだ末ヒトカゲを選んだ。博士、3匹全部くれてもいいんだよ?
◇
最初のポケモン配信から約1週間が経過した日、俺はマリオでついにラスボスであるクッパのいるステージまでやってきていた。
「ん〜、最初の方のギミックが難しくてなかなかクッパまでたどり着けない〜!」
いまは最終ステージ序盤にあるギミックに苦戦中だ。
・がんばれ
・あとちょっと!
・惜しいんだけどね〜
・ついにここまで来たか
・クリアまでもうすぐ!
「あ〜またやっちゃった!こうしたらいいっていうのは分かるんだけどな〜」
・そうね
・分かってても出来るかは別だよな
・うんうん
・どんまい
・いけるいける
うむ、ここまで自力で頑張ってきたが、そろそろ"アレ"を解放してみるのもいいかもしれない。配信時間ももう1時間半を超えてるし、ここだけ残して次の配信にするよりも、ここでクリアして次からはRTA配信に移りたい。
よし、やるか。
俺はこの世界にやって来て初めて、神様から貰ったチート"超学習"を使った。
ーーー3分後。
「やった〜!クリア!クリアしたよ〜!」
・おめでとう〜!
・やったね!
・ないすぅぅぅぅ
・がんばった
・おめでとう!!!
「あ〜、難しかったけどなんとかクリアできてよかった!皆さん最後までお付き合いありがとうございました!」
・毎回楽しかったよ〜
・こちらこそありがとう
・クリアおめでとう〜
・最後の数分で一気に上手くなったね
・すごく良かった!
・マリオ配信これで終わりか〜
「あ!実は皆さんにはまだお伝えしていなかったんですが、マリオ配信はこれからもしばらく続けます!次回からは、ゲームのスタートからクリアまでのタイムを短くしていくRTA配信をしていく予定です!まだどんな感じになるか分からないんですが、また見に来てくれると嬉しいです!」
・まじか!
・七瀬ちゃんRTAやるのww
・楽しそう
・最後めっちゃ上手くなってたもんね
「あとお知らせですが、今配信を続けているマリオとポケモンに加えて、さらに2つ!配信をするゲームを増やそうと思います!なんのゲームを遊ぶかはまた配信するときのお楽しみなので、新しいゲームの配信もよろしくお願いします!」
・おお〜!
・次は何かな
・楽しみ増えるね
・毎日配信してるけど体調大丈夫?
・絶対みる!
「それでは、今日の配信はこれで終わりたいと思います!見に来てくれてありがとうございました!おやすみなさ〜い」
・おやすみ〜
・おつかれさま!
・おやすみ〜
・楽しかったよありがとう〜
俺は配信がきちんと終了したことを確認して、ほっと息をつく。
あ〜、焦った。まさか"超学習"があれほどとは…。
初めて神から貰ったチート"超学習"を使った俺は、その予想以上の効果に驚いていた。
今回は使ったのがクリア目前だったこともあり、リスナーたちはあまり何も思わなかったようだが、使った本人としては内心焦りまくりだった。
"超学習"を使って何度かチャレンジしただけで、ステージのどこで、どのタイミングで、どんなギミックがあるのか、そしてそれに対してどう操作すればいいのかということがすぐに記憶された。さらに無意識のうちに自分の操作も洗練され、"超学習"を使ってからたった3分で最終ステージをクリアしてしまった。
「これ、使うのはいいが"超学習"で急激に上達したあとはきちんと自分の能力を制御しないとな」
あんまり急に変化しすぎるとさすがに不自然に思う人も出てくるだろう。元から上手かったのに下手なフリをしていた、なんて思われても面倒だ。
配信者としてやっていくにはチートに頼りすぎず、うまく使いこなさないといけないな、と思った俺だった。