美少女に転生したので配信者になりますっ!   作:Senana..

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半年が経ちました!歌います!

 

 

配信者を始めて約半年が経った。

 

初配信からいままで毎日欠かさずゲーム配信をしている俺は、既に世間の若者の間では美少女ゲーム配信者としてかなり名前が知られてきている。

 

最初に配信するゲームに選んだマリオとポケモンに加えて、モンハンやバイオハザード、ストリートファイターにドラクエなど、最近ではかなり色々なゲームを配信している。

 

好きなゲームの配信だけ見るという人も多いとは思うが、いつもたくさんの人が俺の配信を見に来てくれていて、ニコニコのフォロワーはつい先日5万人を超えた。

 

俺の記憶ではこの時期のニコニコにこんな人口はいなかったはずだが、この世界では前世でいた世界よりもかなりニコニコ人口が増えているようだ。

 

YouTubeチャンネルの方は、現在なんと既に登録者10万人にまで到達している。やはり、ほとんど海外ユーザーのいないニコニコと違って、YouTubeは世界中の人から見てもらえるというのが強い。

 

ニコニコももちろんいいが、俺としては早くYouTubeに生配信機能が追加されて欲しいと思わずにはいられない。

 

まあ俺の望みはひとまず置いておくとして、YouTubeでの登録者がここまで伸びてくれたのは嬉しいことだ。

 

"ゲーム"と"美少女"という、言葉が分からなくても楽しめるコンテンツであることが、ここまで海外リスナー含めたファンを増やした理由だと思っている。

 

過激な発言をしないピュアな美少女キャラもしっかり保っているので、家族で見やすいというのも強みかな。

 

そういえば、配信をすればするだけ人気が出るという日々のおかげで終始ご機嫌な俺は、その可愛さにさらに磨きがかかっているらしく、絶世の美少女としてネットでかなり話題になっているようだ。

 

まあ、神すらも認めた美しさと可愛さをもつ神スペックボディなので、人間にとってはそれはそれはえげつない美少女に見えていることだろう。

 

いくつかのメディアでも、ニコニコやYouTubeで活動する美少女配信者として何度か取り上げられているし、ネットにあまり触れない層にも俺の顔と名前が知られ始めている。メディアさんバンザイ。なんなら取材とかどうっすか?

 

そんなこんなで、ここまでゲーム配信一筋で順調に人気配信者としての道を歩んでいる俺だが、ここら辺でひとつ、新たなジャンルを俺の配信に取り入れたいと思う。それが、音楽だ。

 

配信者を始める前からいつかは歌配信や演奏配信などの音楽ジャンルにも手を出してみたいと思っていた俺だが、なかなか勇気が出なかった。

 

前世では音楽の才能なんてこれっぽっちもなくて、むしろ超音痴で身内のあいだではネタ枠の歌手(笑)として重宝されていた俺なので、なかなか人前で音楽をするということに踏み出せなかったのだ。

 

なら、なぜ半年もたって今さら配信で音楽をやろうと思ったのかと言えば、ひとつは俺の配信者としての人気が確かなものになってきて、多少歌が下手だったとしてもそれくらいで人気に影響はしないだろうと思えること。

 

もうひとつは、試しにピアノやギターを買って"超学習"を使って弾き語りの練習をしてみたところ、なんと、いや、やはりと言うべきか脅威のスピードで俺の歌唱力と演奏技術が向上し、いまやプロ並みどころか世界の歌姫と言っていいレベルになってしまった(自己評価)ということだ。

 

いやはや、チートってすごいぜ。

 

というわけで、美少女ゲーム配信者 兼 世界の歌姫(仮)になって自信をつけた俺は、ついに歌配信用の機材を揃え、いつでも音楽系配信者の道を歩み始められる準備を整えたのだった。

 

「よし、やってみるか」

 

こういうときは勢いが大事だ。弱気な自分が出る前に始めてしまおう。

 

俺は半年間毎日押してすっかり慣れたはずの配信開始ボタンを、久しぶりに緊張を感じながらゆっくりと押した。

 

ーーーーー

 

 

「こんばんは〜、今夜も配信のお時間ですよ〜。七瀬です、こんばんは〜」

 

・こんばんは〜

・ななちゃんはろー

・ななちゃん今日もかわいいよ

・待ってた〜

・こんばんはー

・今日はタイトルにゲーム名ないけど忘れた?

 

そういえば、この半年間でリスナーは俺のことをななちゃんと呼ぶようになった。可愛くてけっこう気に入っている。

 

「あ、よく気づきましたね。そうなんです!今回はタイトルにゲーム名を入れてないんです!どうしてでしょうか?」

 

・ゲームじゃないことするの初配信以来じゃない?

・未発表ゲームとか?

・雑談?

・なんだろう

 

まあ今まで俺が音楽をするなんて話は1度もしたことがないから当たらないのは当然だ。

 

「え〜と、今回はですね、なんと…じゃーん!これを使って配信をしたいと思います!」

 

俺は少し溜めてから、木目が綺麗でお気に入りのギターをカメラに映した。

 

・なに!?

・ギター弾くの?

・まさか弾き語りか?

・おお!

・まじか!

 

よしよし、ギターを見たリスナーの反応は悪くないな。このまま俺の美しい歌声で度肝を抜いてやるとしよう。

 

「そうです!今日は配信で初めて、歌を歌ってみたいと思います!ゲーム配信を楽しみにしてくれていた方はごめんなさい!でも、良ければ見ていってください!」

 

・歌いいね!

・ななちゃん歌えるの?

・大丈夫だよ〜

・お歌たのしみ

 

「ずっと配信で音楽をやってみたいと思ってたんですが、なかなか勇気がでなくてもう半年も経っちゃいました!」

 

・ななちゃんは何やっても可愛いから大丈夫だよ

・人前で歌うのって勇気いるよね

・ななちゃんが音楽やってるの知らなかった〜

・何歌うのかな?

・勇気出せてえらいよ!

 

「ふふふ、ありがとうございます。じゃあさっそくですが1曲歌ってみたいと思います!曲は○○さんの○○です!」

 

俺は緊張を軽く息を吐いてやわらげると、大きく息を吸って歌いだした。

 

ーーーーー

 

「ありがとうございました!○○さんの○○でした!」

 

俺は最後のアウトロをギターでしっかりと弾き終えると、聴いてくれたリスナーにお礼を言った。

 

さて、反応はどうかな?

 

俺は配信に流れるコメントをみる。

 

・す、すげぇ

・うますぎるw

・素人のカラオケを聴くような気持ちでいたらプロが来たww

・ななちゃんの新たな才能が…

・感動した

・鳥肌やばい〜!!

 

「みんなありがとう〜!いい曲ですよね〜。すごく緊張したけどちゃんと歌えて良かったです!たくさん練習した甲斐がありました」

 

・練習したからってできるレベルじゃ…

・まあ練習したらどんなゲームでもRTA世界記録出せる子だからなww

・成長速度バグだからね

・こんなとこで軽く歌っていいレベルじゃないのよw

 

うむ、みんな俺の歌唱力にかなり驚いているみたいだな。まあ、普段ゲームばかりしている廃人1歩手前の少女がいきなり世界レベルの歌唱力を見せたら誰だって驚くだろう。

 

曲はこちらの世界で今流行りのもので七瀬のイメージに合いそうなのを選んだけど、これも悪くなかったようだ。

 

「それじゃあ、次歌う曲はみなさんのリクエストから選びたいと思います!歌って欲しいと思う曲をどんどんコメントしてくださ〜い!」

 

・リクエスト!?

・何でもいいの?

・天才すぎる、、

・なんでもありだなww

・もう驚き疲れたよ〜!w

・○○○お願いします!

 

俺はこの初めての歌配信に向けて、なんとしても配信を成功されるべく直近30年で日本で流行した曲1000曲以上を"超学習"を使って覚えてきていた。どしどしリクエストこいや!

 

音楽に自信がなかったとはいえ過剰だったかな…?

 

その後、リスナーがリクエストしてくれた曲を10曲ほど歌って俺の初めての歌配信は終了した。

 

その場で歌ったどの曲も、生配信で即興で歌ったとは思えない圧倒的なクオリティであったことから、またもリスナーたちを驚かせネットを騒がせたのだった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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