201:名無しのアマゾン
何なんだこの館……
不条理というか、不合理というか……
202:アマガミトランプ
苛立ってるね
203:黒カブト
気持ちは分かるよ
そりゃあんな場所気が滅入るよ
204:名無しのアマゾン
本当に不気味な場所だ
綺麗なのに生活感が全然ない
まるで新品の廃墟みたいだ
205:中二魔法使い
面白い表現だね
けどその通り
館はカモフラージュで築10年もない
洋館自体もほぼ機能してないらしいし
要するにただの張りぼてだよ
206:名無しのアマゾン
カモフラージュにしたってやりすぎ
仕掛けが多すぎる
秘密扉に隠し部屋
鉤一つ開けるのに宝探しを何度もさせてくる
宝石やら石板やらを像とかに嵌めさせてアイテムを出したり
不合理すぎる
こんなんドラクエとかのダンジョンじゃん
207:名無しのアマゾン
ただダンジョンごっこするだけならいいけど、罠の殺意が高い
かと思えば仕掛けにこだわりというか遊び心がある
このアンバランスさが気持ち悪い
208:スクールオーガ
その通り
館というよりそこははとある建築家によって趣味と遊び心全開で作られたアート作品なんだ
資金的に無理な趣味とロマンの塊だったけど、スペンサーの申し出に跳びついた結果出来たんだ
209:名無しのアマゾン
じゃあ2重3重の認証システムも?
210:アマガミトランプ
たぶんとある建築家の作ったシステムに重ね掛けしたんだと思う
殺意の高い罠も後付けだろうし
211:奏者ドライブ
まあいいじゃん
仕掛けや罠の解き方はこうやってネタバレしてるんだし
212:名無しのアマゾン
まあ、そうなんだけど……
213:中二魔法使い
一体何がイラついてるんだ?
何処か様子おかしいように思えるんだけど
214:名無しのアマゾン
……実は、今回の戦闘実験はスターズを利用する前提でやってるんだ
215:スクールオーガ
ソレってもしかして……
216:名無しのアマゾン
うん、多分当たってる
俺たちはスターズを使ってデルタスーツと通常兵器の武装部隊の連携による戦闘データを取ってるんだ
217:アマガミトランプ
え!?じゃあ最初からスターズがその館に行くことは計画通りなの!?
218:名無しのアマゾン
ソレは違う
洋館に向かおうとしてるのを止めようとして間に合わなかったのは本当
219:名無しのアマゾン
問題はその後
グラサンの計画を知った研究チームはソレを利用してスターズとデルタの連携による戦闘データを取ることにしたんだ
220:名無しのアマゾン
メインコンピュータールームにはウチの研究チームがいる
データを取って観察するためにね
221:奏者ドライブ
そのことを名無しのアマゾンさんは知ってた?
222:名無しのアマゾンさん
知らなかった
館についていきなり作戦変更とか言いやがった
223:黒カブト
そのメインコンピュータールームは安全なんだよね?
今からスターズチームをそこに案内出来ないの?
224:名無しのアマゾン
無理
メインコンピュータールームには別口からでしか行けない
225:アマガミトランプ
研究チームも肉の芽でコントロールしてるんじゃないの?
なのに主の意にそぐわないことってできるのか?
226:名無しのアマゾン
コントロールしてるんじゃなくて命令を聞きやすくしてるだけ
だから人格や価値観は変わってないし、命令したこと以外は聞かない
227:名無しのアマゾン
研究員曰く、スターズが来てしまった以上、状況を上手く利用ようだって
228:中二魔法使い
そっか……
ま、まあ……事情は分かった
229:スクールオーガ
なっちゃったものは仕方ないし、研究員の言う事も分かる
なら出来ることをやって実験を成功させ、スターズ達も守ることがやるこだと俺は思う
230:名無しのアマゾン
ああ、そうさせてもらう
231:名無しのアマゾン
っと、そう言ってる間にジルが応援要求してきた
ソレじゃあ俺は戻る
232:黒カブト
うん、いってらっしゃい
233:奏者ドライブ
頑張れ~
「クソ、一体何体いやがるんだこの化物は!?」
クリスたちは爬虫類型のB.O.W.―――ハンターと戦闘を繰り広げていた。
遂に研究所までたどり着き、真相まであと少し。
ソレを邪魔するかのようにこのB.O.W.は集団で迫り来る。
「(こんな時にデルタがいれば……いや、彼にだけ頼るのは駄目だ!)」
圧倒的な力を以て化け物を殲滅してきたデルタ。
何者かは知らないが、彼のお陰で犠牲者が出ることなく真相にたどり着けた。
未知のウイルスの存在、ソレから生み出される生物兵器、ソレらの開発のために行われていた非道な人体実験、そしてソレらの元凶である組織アンブレラ。
そして何よりも、ビリーの家族を救い、ウェスカーの正体も教えてくれた。
何度も力を借りた。何度も知恵を借りた。何度も助けてもらった。だから、彼ばかりに頼るわけにはいかない。
「ぐわっ!?」
「!?ビリー!?」
突如、天井から降りてきたハンターによってビリーがダメージを受けた。
利き手を持つ手を鋭い爪に斬られ、銃を落とす。
その隙に反対の爪で切り掛かろうとした。
「(まずい!)」
咄嗟に止めようとそのハンターに銃を向ける。
しかし間に合わない。
その爪がビリーの首を裂く瞬間を幻視した瞬間……。
ドごぉぉぉぉぉぉぉん!
何者かが壁を破壊して、ビリーとハンターの間に割って入った。
その姿を彼らは知っている。
「で…デルタ!」
デルタはクリスの方を一瞬だけ見て頷き、すぐさまハンターの方に視線を向けた。
先程の派手な登場のせいでハンターは一時下がって距離を取った。
しかし新たな敵の存在を知るや否や、再び飛び掛かって来る。
ビュンビュンビュン!
飛び掛かって来るハンターに向かって銃撃。
軽い音を立てながら赤い光弾を三発放ち、全て当てた。
フォトンブラッド弾を食らったハンターは背後に倒れ、赤い炎に包まれる。
ビュンビュンビュン!
再び銃撃。
向かい来る三体のハンターを一発ずつ命中させる。
「ギぃ!」
撃ち漏らしたハンターが左右から襲い掛かる
デルタはソレを蹴りで迎撃。一体ずつ蹴りを繰り出し、壁とサンドイッチにして頭を潰した。
そして再び銃撃を行って背後のハンターを迎撃。
しかしハンターの一体が弾幕を掻い潜って爪をデルタに振るった。
「ギィ!?」
ハンターの爪をパリィで弾く。
反対の手で下から撃ち出すように拳を振るって弾き飛ばした。
そしてすぐさま無防備な動体目掛けて光弾をぶち込み、赤い炎で燃やした。
これで全てのハンターを倒した。
他の敵もクリスたちが片づけてくれた。
デルタは周囲を確認し、敵がいないのを確認してから右の腰にデルタムーバーを収めようとする。
「チェック」
≪Excrrd charge≫
ホルスターに納めるのを中断してエネルギーチャージ。
チャージ完了と同時にダクトへ銃口を向けた。
「シャアあああああ!!!」
ダクトから飛び出してきた巨大蛇
ヨーン。T-ウイルスに感染した事で大蛇になったB.O.W.。
強力な毒とショットガンにも耐えるタフさを誇っており、原作では中ボスとして扱われていた。
だが、相手が悪かった。
「シャアあああああ!!?」
撃ち出される赤い三角錐状の砲弾。
ソレはヨーンの巨体を貫き、全身にフォトンブラッドを行き渡らせた。
「しィ……あぁ……」
力なくダクトから残りの胴体が零れ落ちる。
大きな音を立ててながら倒れ、赤い炎に燃やされた。
「よし、今度こそ安全だ」
「あ、ああ。ありがとうデルタ」