善子は郵便屋から手紙を受け取り、部屋に戻った。
「先日は大変失礼なことを申しました、どうかお許しください。」
と、読んでいた。
手紙には、こう書いてあった。
先日は大変失礼なことを申しました、どうかお許しください。ただ、あの時俺は、決して、ふしだらな気持ちではなかった、これだけはわかって下さい。俺はあの1件でしばらく会えなくと思うので、どうか訳を聞かないて下さい。
「会えない。」
善子は言った。
「やっぱ、あの人も気にしていたのね。」
善子は窓を眺めていたら、風が吹いていたのだ。
彼女は、静岡から小田原へ向かい、そこから東海道新幹線「ひかり205号」に乗り米原へ向かい、米原で特急に乗り換えて北陸へ向かった。
「おい、善子。」
と、達仁は呼びに来た。
「あれ、居ないの。」
そこへ、梨子がやって来た。
「どうしたの?。」
「それがな、善子がいないんだ。」
「えっ、あの堕天使が。」
「うん。」
「善子、善子ーっ!。」
と、梨子は置手紙を見つけた。
「何々、私は少し悲しい気持ちなので私は旅に出ることになりました、二度と戻る事もないのでどうか探さないでください。」
と、置手紙に書いてあった。
「どこへ行ったのかしら。」
「さぁね。」
米原駅に来た善子は、米原発10時10分発の北陸本線・特急「しらさぎ3号」に乗り込んだ。
ファーン!
と、警笛を鳴らして特急「しらさぎ3号」は北陸に向かって走り出した。
「ずら丸も行きたかったかな。」
そこへ、車掌がやって来た。
「すいません、乗車券を拝見。」
「えっ、はい。」
と、切符を拝見した。
13時05分、善子が乗った特急「しらさぎ5号」は金沢に到着した。
「やっと、金沢か。」
そう言って、善子は金沢駅で下車した。金沢に到着したのは12時05分である。
兼六園
「まぁ、紅葉が綺麗だわ。」
と、彼女は兼六園の紅葉を楽しんでいた。
「何か、一人だと寂しいわ。」
「あのー、お一人ですか。」
「ええ、今兼六園に来たところなんです。」
「そうなんですか、よかったらひがし茶屋街でご一緒しません。」
「ええ、いいわよ。」
そう言って、2人はひがし茶屋街へ向かった。
ひがし茶屋街
「そう、一人で金沢に。」
「はい、私は今、泣きぬれてひとり旅をしていたんです。」
「そうですか。」
「ええ。」
そう言って、善子は金沢を観光した。
「ずら丸も一緒に行きたかったかな。」
「まさか、善子が。」
「きっと、何か悩みを抱えていたのよ。」
「うーむ、善子がね。」
「何か心当たりある。」
「そうだな、そう言われてもね。」
「善子は、たしか金沢も好きだけど、能登や、越前と京都と函館と小樽と網走も好きだって言ってたわ。」
「能登と越前ね。」
「そうよ。」
「後は、北海道と京都も好きだったな。」
「ええ。」
そこへ、花丸がやって来た。
「達仁君、遊びに来たずら。」
「おお、花丸。」
「どうしたの?、何かあったずらか。」
「実は、花丸ちゃん。」
「善子が、善子がいなくなっちゃったんだよ。」
「ええ、善子ちゃんが。」
「うん、この置手紙を残して出て行っちゃったんだよ。」
「善子ちゃん、マルに何も言わずに出ていくなんて。」
「大丈夫よ、すぐ見つかるよ。」
「よし、早速調べて見ることにするよ。」
「そうね。」
「どこへ旅してるんだ。」
そして、南は善子がどこへ行ったかが分かった。
「わかった、善子は金沢だ。」
「金沢へ。」
「ああ、恐らく新幹線に乗って米原経由で金沢へ行ったんだよ。」
「そうか、そこだよ。」
と、梨子は言った。
次の日の12時ごろ、南は米原から発車した特急「きらめき1号」金沢行に乗って金沢へ到着した。金沢に到着したのは、14時06分である。
南は、早速兼六園へ向かった。
「えーと、善子が行きそうな場所は何処かな。」
「あのー、すいません。」
「はい。」
「写真を撮っていただけないでしょうか。」
と、1人の女性が声を掛けてきました。
「ええ、いいですよ。」
南は、1人の女性に写真を撮る事にした。
「撮りますよ。」
カシャッ。
と、彼女にカメラを渡した。
「どうも、ありがとうございました。」
「いえいえ、こちらこそ。」
そして、善子は兼六園を見物していると、南の姿を見た。
兼六園
「まぁ、素敵ね。」
と、善子は言った。
「あら、ひとり旅ですか。」
「えっ。」
「まぁあなたも、金沢に来てたの。」
「そうよ。」
そして、南は善子を探していたと、その時だった。
そして、達仁は善子と再会した。
「達仁ー。」
「善子ーっ。」
と、抱き着いた。
「よかった、よかった、無事で。」
「でも、達仁が来るとは思わなかったよ。」
「そうか、でも何で花丸と梨子に言わなかったんだ。」
「リリーとずら丸に言うと余計辛くなるから。」
「なるほど。」
女のひとり旅は、儚い物もあるんですね。
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