名探偵ヒナギクVS.名探偵コナン   作:桂ヒナギク

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3.事件発生

「私、探偵の桂 ヒナギクです」

「君がそうか」

「小五郎さんも依頼を?」

「旦那さんに頼まれてな」

「私は奥さんに警護しつつ犯人を見付けてって」

「あまり無茶はするなよ」

「はい。ところで、小五郎さんが来てるってことは、もしかしてコナンくんも?」

「コナンを知ってるのか?」

「先日、阿笠さんというお宅でお会いしました」

「そうか。それより、屋敷の中を案内してもらえるかな?」

「ああ、そうでした。旦那さんのところへ行かれますか?」

「ああ」

「ついてきて下さい」

 ヒナギクは小五郎を書斎へ案内した。

「健三さんは普段はこの書斎にいるそうです」

 コンコン、扉をノックするが返事はない。

 おかしい、そう思ったヒナギクが扉を開けると、健三が机に(うつぶ)せになって息絶えていた。

「健三さん!」

 小五郎が健三に駆け寄って脈を確認した。

「ダメか……」

 ヒナギクは遺体の口に鼻を近付けた。アーモンド臭がすることから、青酸カリによる死亡であることが確認出来た。

「青酸カリによる中毒死か……」

 小五郎は携帯で警察を呼んだ。

 すると警視庁から目暮(めぐれ)警部と平山警部がやって来る。

「桂くんが第一発見者かね」

「毛利くんは一度お払いを受けた方がいいんじゃないか?」

 そう言いつつ、二人の警部はホトケの前で合掌した。

「平山警部、亡くなったのは郷田財閥の郷田 健三さん。死因は青酸カリによる中毒死です」

「そうか……」

「お嬢さんは?」

 目暮がヒナギクを見て疑問符を浮かべる。

「目暮くん、彼女は私の知り合いで女子高生探偵の桂くんだよ」

「桂? もしかして、今噂の桂 ヒナギクさんか?」

「ああ」

「目暮警部……でしたね。よろしくお願いします」

 ヒナギクは手を差し出した。

 目暮はヒナギクと握手をした。

「目暮 十三(じゅうぞう)だ」

 そこへコナンがやって来る。

「おじさん、何かあったの?」

「健三さんが毒を飲んで亡くなったんだ」

 コナンが遺体に駆け寄る。

「コナンくん、ここは遊ぶところじゃないわよ」

 ヒナギクの声に振り返るコナン。

「あ、桂お姉ちゃん」

「ヒナギクでいいわ」

「ヒナギクお姉ちゃんね。分かった」

 そこへ騒ぎを聞き付けたパーティの招待客たちがやって来る。

 目暮が客たちに事情を説明し、大広間に待機させた。

 コナンは現場の書斎のゴミ箱で毒の小瓶を見付けた。

「ねえねえ、警部さん? ゴミ箱に小瓶が入ってたよ」

 コナンはハンカチ越しに持った小瓶を目暮に渡した。

「平山くん、鑑識に回してくれ」

「ああ」

 平山が鑑識に小瓶を渡した。

「毛利くん、君の見解を聞こう」

「状況からして自殺じゃないでしょうか。小瓶も見付かってる訳ですし……」

「やはり自殺か」

「引き上げよう、目暮くん」

 事件を自殺と断定した警察は、早々に切り上げて帰っていった。

 物陰に隠れていた謎の人物はニヤリとほくそ笑んだ。

 

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