風呂場に入ると、湯船に女性が浮いていた。
一同が近付き、湯船から女性を出して床に寝かせた。
「奈美子さんか?」
「恐らく、そうでしょうな」
「水死か……」
「取り敢えず鑑識呼ぼう」
平山が鑑識を呼んだ。
やって来た鑑識が現場から指紋や遺留品の採取を始める。
平山は本館の大広間にいる招待客を集め、ホトケの身元を確認した。
ホトケは奈美子だと断定された。
「光さん、貴方は先程、母親を健三氏に殺害されたと仰ってましたが、奈美子さんは?」
「奈美子さんは親父の再婚相手ですよ。母さんが死に追いやられたのは俺が就職して暫く経ってからです」
「そうでしたか」
「死亡推定時刻は?」
「詳しいことは解剖してみないと分かりませんが、恐らく昨晩の十一時前後でしょう」
「てことは、我々は今日来たから、その前にか」
「桂くん、例の手紙はいつ受け取ったんだね?」
「一週間前です」
「なぜすぐに我々に相談しなかったんだね?」
「警察は何か起きないと動けないでしょ?」
「そりゃそうだが……」
「遺体、運びます」
鑑識が遺体を運び去る。
「ヒナギク姉ちゃん」
「何?」
「奈美子さんて若すぎない?」
「それは私も気付いたけど……でも、結婚に年齢は関係ないんじゃない?」
「僕ね、奈美子さんが本当は奈美子さんじゃないと思うんだ」
その時、招待客の中の一人が表情を変えたのを二人は見逃さなかった。
「取り敢えず、皆さんは大広間に戻って下さい」
「執事の北さんには応接室か何かを用意してもらいましょう」
「
「事情聴取です」
「なるほど。分かりました。では」
北が出ていく。
続いて招待客も大広間に戻った。
「さて、我々も行くとするか」
小五郎と二人の警部が出ていく。
「奈美子さんが奈美子さんじゃないってのは本当かもしれないわね」
「うん」
ヒナギクとコナンも大浴槽を出る。
「コナンくん」
「何?」
「さっきは皆の前だったから訊かなかったけど、貴方、本当は工藤 新一くんでしょ」
「なっ!?」
「実はあの後、調べさせてもらったわ。貴方、ある組織の方たちに変な薬飲まされて体が縮んだんですってね。工藤夫妻から聞いたわ」
「父さんたちに会ったのか?」
「うん」
(あの二人、何喋ってんだ)
「皆には内緒にしとくわ」
「ヒナギクさんはどうするの?」
「え?」
「事件のことだよ」
「取り敢えず、事情聴取に参加するわ」
「じゃあそっちは任せるよ」
「工藤くんはどうするの?」
「俺は……」
「決めてないなら一緒に事情聴取に参加しましょう」
「うん」