名探偵ヒナギクVS.名探偵コナン   作:桂ヒナギク

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5.本当のこと

 風呂場に入ると、湯船に女性が浮いていた。

 一同が近付き、湯船から女性を出して床に寝かせた。

「奈美子さんか?」

「恐らく、そうでしょうな」

「水死か……」

「取り敢えず鑑識呼ぼう」

 平山が鑑識を呼んだ。

 やって来た鑑識が現場から指紋や遺留品の採取を始める。

 平山は本館の大広間にいる招待客を集め、ホトケの身元を確認した。

 ホトケは奈美子だと断定された。

「光さん、貴方は先程、母親を健三氏に殺害されたと仰ってましたが、奈美子さんは?」

「奈美子さんは親父の再婚相手ですよ。母さんが死に追いやられたのは俺が就職して暫く経ってからです」

「そうでしたか」

「死亡推定時刻は?」

「詳しいことは解剖してみないと分かりませんが、恐らく昨晩の十一時前後でしょう」

「てことは、我々は今日来たから、その前にか」

「桂くん、例の手紙はいつ受け取ったんだね?」

「一週間前です」

「なぜすぐに我々に相談しなかったんだね?」

「警察は何か起きないと動けないでしょ?」

「そりゃそうだが……」

「遺体、運びます」

 鑑識が遺体を運び去る。

「ヒナギク姉ちゃん」

「何?」

「奈美子さんて若すぎない?」

「それは私も気付いたけど……でも、結婚に年齢は関係ないんじゃない?」

「僕ね、奈美子さんが本当は奈美子さんじゃないと思うんだ」

 その時、招待客の中の一人が表情を変えたのを二人は見逃さなかった。

「取り敢えず、皆さんは大広間に戻って下さい」

「執事の北さんには応接室か何かを用意してもらいましょう」

(かしこ)まりました。しかし何に使われるんです?」

「事情聴取です」

「なるほど。分かりました。では」

 北が出ていく。

 続いて招待客も大広間に戻った。

「さて、我々も行くとするか」

 小五郎と二人の警部が出ていく。

「奈美子さんが奈美子さんじゃないってのは本当かもしれないわね」

「うん」

 ヒナギクとコナンも大浴槽を出る。

「コナンくん」

「何?」

「さっきは皆の前だったから訊かなかったけど、貴方、本当は工藤 新一くんでしょ」

「なっ!?」

「実はあの後、調べさせてもらったわ。貴方、ある組織の方たちに変な薬飲まされて体が縮んだんですってね。工藤夫妻から聞いたわ」

「父さんたちに会ったのか?」

「うん」

(あの二人、何喋ってんだ)

「皆には内緒にしとくわ」

「ヒナギクさんはどうするの?」

「え?」

「事件のことだよ」

「取り敢えず、事情聴取に参加するわ」

「じゃあそっちは任せるよ」

「工藤くんはどうするの?」

「俺は……」

「決めてないなら一緒に事情聴取に参加しましょう」

「うん」

 

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