ヒナギクはコナンと一緒だ。
「どうやって小五郎さんの声を?」
コナンはヒナギクに蝶ネクタイ型変声機を見せた。
「いろんな人の声が出せるんだ。例えば……」
コナンはダイヤルを回した。
「ガッツリいただきます」
ヒナギクの声だった。
「私の声」
「これも博士の発明品なんだ。誰にも言うなよ?」
「分かったわ。それにしても、それ凄いわね」
「他にもあるんだ。この腕時計なんて麻酔銃になってる」
「小五郎さん、それで寝ちゃったのね」
コナンくん、小五郎の娘の蘭がやって来る。
「どうしたの? 蘭姉ちゃん」
「お父さんが起きたから、帰ろうって」
「うん。じゃあね、桂お姉ちゃん」
コナンは蘭と共に去っていった。
ヒナギクは郷田家を出て家路に就く。
その後をつける何者か。
ヒナギクは背後の気配に気付いた。
「誰?」
振り返るが、そこには誰もいない。
「……………………」
ヒナギクは再び歩き出した。
物陰から何者かが出て来て後をつける。
ヒナギクが走り出すと、何者かも駆け出す。
(だったら……)
ヒナギクは路地を曲がり、物陰に隠れた。
何者かは曲がるが、ヒナギクの姿がないことに驚く。
「私に何か用?」
何者かはビックリして振り返った。
「見かけない顔だけど、どなた?」
「か、桂さん!」
何者かはヒナギクに飛びかかろうとするが、彼女はひらりとかわした。
ドテッ!──何者か、元い男が腹這いに倒れる。
「男?」
男は起き上がり、ヒナギクの方を見る。
「僕と付き合って下さい!」
(何この人?)
いや、ヒナギクはそう言った。
「だったら君を殺して僕も死ぬ!」
「お
ヒナギクは木刀・正宗を手に男を追い払った。
「物騒な世の中」
ヒナギクは家路を急いだ。
「ただいま」
無事、家に帰り着く。
「お帰りなさいませ、ヒナギクさん」
ハヤテが出迎える。
「今そこでストーカーに会ったわ」
「怪我とかしてないですか?」
「それは大丈夫よ。追い払ったから」
「流石、ヒナギクさんですね?」
「どういう意味?」
「いえ、あの、その……」
「まあいいわ。お風呂に入るわね」
ヒナギクは部屋へ入り、風呂用具を手に浴場へ向かった。
一方、コナンは蘭と一緒に風呂に入っていた。
「コナンくん、あの子とは一体どんな話をしてたの?」
「あの子?」
「あの子よ。ピンクの髪の子」
「別にいいじゃん、そんなこと」
「いいじゃない、教えてよ」
「気が向いたらね。じゃ」
コナンは風呂を出ると、パジャマに着替えて寝室へ移動した。