あなたと私とこの大地 作:ハクゲツロウ
まふゆの嘔吐回ね。こんなものは永遠に封印すべきだと思うわ。特級呪物よ。……それはそれとして、洞穴にたどり着いたわね。キララちゃんの防衛意識が足りないと思うわ。でも、奏ちゃんと仲良くしてくれてありがとうね。
本編の時間……あらすじのやつ、ネタ切れ何だけど、やめていいかしら……。
洞穴の入口に立つ。ここから出る時、私は寝てしまっていたから、光景は覚えていない。
「……見たくねぇもんが見えんだが、あそこ降りるとか言わねぇよな?」
「わ…何あれ! 崖じゃん」
「流石に…いやでも他のルートが無ければ、選択肢には入りますね。ロープはあるんで」
確かエリジウムさんたちが帰還に使ったルートがあるはずだが……生憎知らされていない。
「…あるよ、他のルート」
声に振り向くと、キララがいた。ポッケに手を突っ込んで立っている。
「ほらあそこ、ちょっと道は荒れてるけど、まぁ歩けないって程じゃない。それに比較的なだらかな道だから、支障はないと思う」
「あー…あ! あそこね! ありがとう! キララちゃん!」
「ん…いいよ。これは偵察班の仕事。じゃ、後は頑張って」
そう言って、キララはキャンプに戻っていった。このためだけに出てきたのか。
「ゲームやってた時はどうかと思いましたけど…いい子ですねぇ、あの子」
「でしょ! ああ見えて戦術もすごいんだよ! ドクターから教わったんだって!」
「へぇ……そりゃすごい」
「さっさと行こうぜ。ルートが決まってんなら話は早ぇ」
「賛成です。私もドーベルマン教官から実践経験を積んでこいと言われているので」
「おっと、それはいけない。んじゃ、ボチボチ行きましょうかね」
そうして私達は、洞穴に侵入した。
ちなみに今回の任務では、明確な役割分担がされている。
リーさんは隊長として指示を飛ばす。しかしこれは状況に応じて誰でもやって構わない。
アンジェリーナは洞穴のマッピングとアーツでの攻撃。
ガヴィルさんは怪我の治療。
そして私は索敵、及びクロスボウでの遠距離攻撃だ。
洞穴に足を踏み入れてから数十分。
「暗いな…そろそろ手持ちランタンを点けましょうか。点け方は分かりますね?」
取っ手を回してランタンを点ける。洞穴の壁がランタンの灯りで仄かに照らし出される。壁には、無数の長い線が刻まれ手いた。
「オリジムシの這い回った跡……それも大量に。大規模なコロニーがあると見て間違いなさそうですね」
「いいぞクレマチス、そういったことは逐一報告してくれ」
「了解です」
良かった、うまくできた。
「……っと、お出ましか?」
「! 警戒態勢!」
「アーツ構え! 前方注意!」
大量の気配、オリジムシだろうが、数が数なので警戒を呼びかける。リーさんも同じことをした。
クロスボウを構え、気配のする方向に向ける。…大丈夫、訓練通りに、無心に、冷静に。
慎重に歩を進める。オリジムシの蠢く音は、いまだに響いている。
「………クレマチス! 避けろ!」
瞬間、飛び退く。私のいた所の地面は、溶けかかっていた。
「アシッドムシ! 厄介だな! 怪我は!?」
「問題ないです!」
酸を放ったムシの位置を把握し、ボルトを放つ。命中。仕留めた。
「お見事、っと!」
「リーさん危ない!」
リーさんがムシを謎の力で弾いて、アンジェリーナがアーツでそれを仕留める。見事な連携だ。
「おら、よっと!」
ガヴィルさんも応戦する。…あの人医療オペレーターじゃなかったっけ。
ボルトを装填しつつ、群れとは逆方向に進む。
「数が多すぎます! 迎撃しながら離れましょう!」
「「「了解!」」」
他の三人にも指示を飛ばし、迎撃を開始する。足元まで来た素早いムシを潰しながら歩を進める。
二、三十匹は潰したかなといったところで、リーさんから指示が出る。
「クレマチス! あのデカい蜘蛛みてぇなやつ! 見えますか!?」
視線を巡らす。小さなムシの中に、一際大きなムシがいた。歩き方も他のムシとは違うようだ。
「見えます!」
「そいつら撃ち抜いてください! 上手く行けば一網打尽です!」
目視できた目標は、計五匹。右上、正面、左、左上、天井。黄色と赤の二種がいるが、まぁ誤差と考える。
何度も反復した、同時に複数のターゲットがある場合の訓練。しかし、訓練の人型ターゲットよりも小さく、それも動いている。
……だから何?
周りが、スーッと冷たくなっていく。集中。
右上、一発。天井、一発。左上、一発。左、一発。正面、一発。
「撃ちました!」
「よし! 総員退避!」
「「「了解!」」」
その瞬間、全員が攻撃を止め、撤退を開始する。しかし。
「(みんな、早い…!)」
元々この世界の住民でない私は、やはりみんなより少し遅れてしまう。ここの人たち身体能力が高すぎる。
「! おい! しっかりしろ!」
「!? きゃ!」
遅れた私に気づいたガヴィルさんに掴まれて、そのまま肩に担がれる。もう少しで群れに飲まれるところだった。
「爆発するぞ!!」
リーさんが叫ぶと同時に、ムシの群れが爆発した。私が撃ったムシから連鎖的に爆発する。
「まっ……ずい! 巻き込まれる!」
次の瞬間、私はガヴィルさんごと爆発で吹き飛ばされて宙を舞っていた。
「(受け、身……っ!)」
地面に激突して、私の意識はそこで途絶えた。
「……ろ……きろ……! ……おい起きろ!」
「痛っ……」
頬を叩かれた痛みで目を開く。背中が痛い。
「よし、起きたな」
「もう少し丁寧に扱ってくださいよ」
「仕方ねぇだろ。起きねぇんだから」
「うーん、この辺り…あ! クレマチスちゃん! 大丈夫?」
みんな居る。良かった。
「うん、大丈夫」
「少し診せろ。触るぞ。………よし。なんともねぇな。お前も大概頑丈だな」
ガヴィルさんからもお墨付きを貰う。訓練で鍛えられてるのかも知れない。
「ところで……あそこ、爆発で穴が空きましたね」
リーさんの指差す方向を見ると、洞穴の壁に人一人が通れるくらいの穴が空いていた。
「……下手すりゃ崩落だったぜ」
「とりあえず俺が様子を見てきます。それまでは待機で」
「了解!」
リーさんが確認に行った後、アンジェリーナが私に話しかけてきた。
「ねぇクレマチスちゃん! 好きな食べ物ってある?」
「……うーん……」
……好きな食べ物。お母さんの手料理。だけど、今はもう食べられない。……どうせもう味なんて感じない。今更新しいものを好きになるなんて……。
「……特に、無いかな」
必死に絞り出して、結局こんな答えしか出てこなかった。
アンジェリーナが顎に手を当てる。
「う〜ん……じゃあさ! 今度の休みの日に龍門に行こうよ! 美味しい食べ物が沢山あるんだ」
「お前ダイエ「ガヴィルさん?」……何でもねぇ……」
龍門。この世界の主要都市の一つ。私の世界で言うところの中国、香港のような都市。その影響力は凄まじく、ロドスでも龍門の通貨である『龍門弊』を使用している。
……辛い物なら、同じ反応ができるかな。そうじゃなくても真似すれば……。
「……うん、いいよ」
「やった! 約束だよ!」
断り切れずに約束してしまった。
「龍門の事なら、リーに聞くといいぜ。あいつの事務所があるところだからな」
「あっ! そうだった! 戻ったら聞いてみよう」
「戻りました……何だか楽しそうですねぇ」
しばらくして、リーさんが戻ってきた。若干衣服の裾が濡れてるような気がする。
「おう、どうだった?」
「妙な細長い空洞が続いてました……これがまた不気味でね。壁にゃオリジムシの這う跡一つ残ってやしないんです。そのまま壁に手をついてぐんぐん進むと……」
「進むと……?」
怪談のような話口だ。アンジェリーナが律儀に乗る。
「………そこには」
「そこには………!」
「なんと………」
「なんと………!」
「………綺麗な湖がありました」
「……それだけ?」
拍子抜けのような言い方でアンジェリーナが聞く。
「ええそれだけですとも。貴重な水源です。今日はそのあたりにテントを張りましょう」
「よし、行くぞ」
「分かりました」
「え……えぇ〜〜! そんなぁ……」
リーさんが的確に指示を出し、ガヴィルさんに続いて私もすぐに動いた。唯一アンジェリーナは膨れている。
「おいアンジェリーナ! 置いてくぞ!」
「あ、ま、待ってよ!」
「わぁ〜〜! ホントに綺麗!」
「水質は?」
「そのせいで遅れたんですよ。問題ありません」
そこそこの距離を歩いて湖にたどり着く。リーさんの言った通り、エメラルドグリーンに光って美しい湖だった。
「テントの張り方は分かります?」
「ええ、大丈夫です」
「ガヴィルさん! 一緒に撮ろ!」
「テント張れよ……しゃあねぇな。アタシにもよこせよ。トミミに送るから」
意外と乗り気なガヴィルさん。こういうの好きなんだろうか。
「よし! こんなもんでいいでしょう!」
しばらくして、やっとテントが完成した。案外地形が不安定で苦戦した。
「発火剤と……薪持ってきたよな?」
「そこですよ。俺のやつ」
「どれどれ……よし、これで火はつけられるな」
「魚いるかな……釣りたて食べてみたい」
「魚影は見えたよ」
「ホント!? クレマチスちゃん目いいね〜」
アンジェリーナがどこからともなく釣り竿を取り出す。……本当にどこに仕舞ってたんだろう。
各々荷物の整理をしたり、持ち込んだ食料を食べたり、魚を釣ったりして、時間を過ごした。
「……アタシとアンジェリーナでちょっと回ってくる。留守は頼んだぜ」
「了解です」
魚を食べて満足していたアンジェリーナをガヴィルさんが引っ張って行く。
「……さて、クレマチスさん」
リーさんが飄々とした顔のままこちらを向き直す。
「はい、なんでしょう」
「少し、お話しましょう。あなたの事について」
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チョンユエ引けました(事後報告)。無料分しか引かないと言ったな。あれは嘘でもない(資格証のガチャ券交換した。でも結局石使ったから嘘なんだよな……)。
さっきスキル3を特化3にしてきたところです。スキルレベル7の時点でお宝上振れ含めて紺碧6層ボス(波乱万丈0)瞬殺できるぐらい強かったので期待してます。
リン・ユーシャは引けませんでした。ニェンも、シーも、リィンも……まぁ100連しか引いてないし残当ですね……。