ようこそ一色いろはの教室へ   作:いろはす@

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【はじめに】
お読み頂き、有難うございます。この二次小説は、よう実と俺ガイルのクロスオーバーストーリーです。主人公は一色いろはさんですが、比企谷八幡君はほとんど出て来ませんので、予めご了承下さい。(全23話:毎日19:00更新予定)


第1話:ようこそよう実のない世界へ

こんにちは。一色いろはです。

 

 

突然ですが考えてみて下さい。この私が高度育成高等学校に入学したらどうなるのか。答えは・・・

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まあ、そうなりますね。(;´Д`)汗

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

【ようこそ一色いろはの教室へ】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

桜舞う4月。私はいま、入学式へ向かうバスの中に居ます。今日から華の女子高生です。同じ臙脂色の制服を着た生徒たちで、車内はかなり混み合ってきました。たぶんこの中には、転生者やらオリ主やらが混じっているのでしょう。あ、間もなく発車時刻のようです。

 

 

が・・・

 

 

「実にナンセンス。なぜ私が席を譲らなければならないんだね」

 

 

はぁ・・・( ´Д`)=3

 

 

やっぱり始まってしまいました。ゴネているのは確か、阿佐ヶ谷だったか西荻窪だったか、とにかく中央線の駅みたいな名前の御曹司でしたね。(適当)取り敢えず放って置きましょう。ん?てことは、まさかこのバス・・・

 

 

長い黒髪を靡かせ、私の後ろに座ったのは・・・はい、やっぱり堀北鈴音さんでした。ある意味、雪乃先輩よりも痛い才女です。となると、その横に居るのは当然・・・

 

 

やばいです!やばいです、やばいです!本当にやばいんです!!

 

 

そう、あの白いお部屋出身のカレです。目をつけられたらアウトです。こうならないように、わざわざ早めのバスを選んだのが裏目に出ましたね。それもこれも全部、あの先輩のせい・・・

 

 

やはり私の青春ラブコメはまちがっているようです。

 

 

これから始まる新生活にうんざりしながら、私は過去の記憶へと現実逃避するのでした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「それでも俺は、本物が欲しい・・・」

 

 

呻くような告白を立ち聞き・・・コホン!偶然耳にしてしまったあの日から、私の中で先輩は特別な存在になっていきました。え?何ですか?初恋?口説いてるんですか?いま回想シーンの真っ最中なんで無理ですごめんなさい。

 

 

と・に・か・く!

 

 

私をこんなにした責任を取ってもらうため、先輩を使い・・・クシュン!頼りにした結果、生徒会長を二期連続で務めることになり、気付けば総武中学を代表する優等生キャラを自演乙・・・まぁ、お陰で内申点の心配は無くなりましたけど。えへ♪(激白)

 

 

で、一足先に総武高校へ進学した先輩を追って受験勉強に励み、模試の結果も余裕で安全圏。やればできる子いろはちゃん。(本人談)すべて上手く行ってたんです。あの未婚女性教師が余計なことさえしなければ。(怒)

 

 

ひょ?まさか美人で巨乳で仕事ができて生徒思いでいつも白衣を着ていて黒髪ロングな先生のことなんかじゃありません自意識過剰ですごめんなさい。

 

 

 

 

 

 

 

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

 

 

 

 

 

「東京都高度育成高等学校、ですか?」

 

 

入試を控えた冬の進路面談。予期せぬ学校名の登場に、私は思わず聞き返してしまいました。え?それってまさか・・・うそだよね?さすがにこの歳になれば、ラノベとリアルの区別ぐらいついてますし。(あたりまえ)

 

 

「ああ、一色の学力なら充分狙えると思ってな。生徒会長としての経験と実績もある。出願書類は用意しておいたぞ」

 

 

「平塚先生、私は総武高校が第一志望なんですけど・・・」

 

 

取り敢えず、自分の聞き間違いだろうと判断して探りを入れましたが、現実はハードモードでした。

 

 

「まあ聞きたまえ。ここは日本政府が主導している超エリート国立高校なんだ。そして君はその出願基準を満たしている。チャレンジしてみる価値はあると思うぞ?」

 

 

やっぱりあそこ・・・のことですよね、それ。て言うかこの時期になって新しい受験校を提示してくるとか、何考えてるんですかウチの進路指導?つか余計なお世話だわこの行き遅れがっ!(心の声)

 

 

「一色?君はいま何か途轍もなく失礼なことを・・・」

 

 

「ひゃん?!そ、そもそも卒業後の希望進路を100%叶えます、でしたっけ?そんな美味い話、あるわけないじゃないですか〜」

 

 

身の危険を感じて、思わず口走ってしまったのが運の尽きでした。

 

 

「なんだ、知っていたのか。なら話は早いな」

 

 

かはっ!語るに落ちるとは、まさにこのことです。見事に轟沈した私は、自分で逃げ道を塞いでしまいました。

 

 

「お試し受験でも構わん。頼む、受けてくれないか。上位校に合格者を出さないと、来年度の査定に響くんだよ・・・」

 

 

いつの間にか泣きが入り始めた平塚先生。どうやら深く聞いちゃダメなやつみたいですね。大人の事情があるようです。でも、お試し受験出来るような学校じゃないでしょ、あそこ。

 

 

「はぁ、受けるだけなら・・・」

 

 

その後、経緯を聞いた両親も乗り気になってしまい、トントン拍子で話は進み・・・

 

 

いや、やっぱムリ!あんな無法地帯で三年間生き延びろとか、冗談にもほどがあります。オシャレも恋愛も友達付き合いもなげうって、クラスポイントだのプライベートポイントだのを奪い合うなんて、そんな殺伐としたやり方で未来の日本を担う人材が育つはずないでしょう?だいたい、あの学校の出身者で各分野の要職に就いた人ってホントに居るんですか??

 

 

ふぅ・・・少し熱くなり過ぎました。冷静になりましょう。

 

 

総武中学史上最高の生徒会長と呼ばれている私が、この程度の話で狼狽えちゃいけません。なんせ校長先生から、もう一年学校に残って後進の指導に当たって欲しい、とまで言われたんですから。あれ?それってつまり留年しろってこと?(愕然)

 

 

まぁ、入試日程は()()()が先ですから、要はテストでわざと失敗しちゃえば良いんですよね!てへ♪で、そのあと公立の総武高校を受ければ万事オッケー。我ながら天才です。(*´ω`*)

 

 

「まさかとは思うが、手は抜くなよ?一色」

 

 

「ひょ?そ、そんなことするわけないじゃないですか〜」(汗)

 

 

にわかに表情を引き締める担任教師。正直怖いです。そして彼女の鋭さに冷や汗をかきつつも、私は思うのでした。この人が結婚出来ない理由って、きっとこういうところなんだろうなぁ、と。

 

 

 

 

 

 

 

がはっ!(夜戦カットイン炸裂)

 

 

 

 

 

◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇ ◇

 

 

 

 

 

あの学校が実在する。それはあまりに衝撃的な事実でした。

 

 

二年前の春。奉仕部のおかげで生徒会長選挙を勝ち抜いた私でしたが、勝利の代償はあまりに大きいものでした。先輩と関わったせいで、いわゆるライトノベルの沼に引きずり込まれてしまったのです。晴れて中ニ病の仲間入りです。あの頃の私はおそらく無意識のうちに、満たされない心の隙間を埋めてくれる存在を求めていたのでしょう。(美化)

 

 

それまでは男子を手玉に取る・・・ケホケホ!男子にモテる毎日を過ごしていた私は、ラノベなんてヲタクの玩具だと小馬鹿にしていたのですが、不覚にもこの一色いろは、妙な属性持ちだったようなのです。

 

 

一度足を踏み外し・・・じゃなくて踏み入れたら、あとは原作からテレビアニメ、更には劇場版へとお決まりのコースを辿って順調に堕ちて逝きました。ついでにソシャゲや昭和アニメのオマケ付きで。ごちうさ、ニセコイ、ごと嫁、艦これ、ボトムズ・・・私とそっくりの人気声優さんが居たのも大きかったのでしょう。は?あやねる?誰すかそれ?

 

 

そして、そんな底なし沼のひとつが『ようこそ実力至上主義の教室へ』略して『よう実』でした。あんな学校あるわけ無いし、とか思いつつ、もし自分が入学したら原作知識を駆使して無双してやるぜ・・・などなど妄想を膨らませる日々。てかこらそこ!笑うとこじゃない!コミュ力抜群のリア充美少女生徒会長が、実はガチの中二病って設定、需要ありそうじゃないですか?(二番煎じ)

 

 

兎にも角にも、これは早急に事実関係を確かめなくてはいけません。で、こんなとき頼りになるのはやっぱりあの人です。私は直ぐに電話をかけました。え?先輩が出るはずがないですって?いえいえ、先に小町ちゃんへLINEしておいたから大丈夫です。たぶん。メイビー。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「もしもし先輩?お久しぶりです」

 

 

「お前なぁ・・・いちいち小町経由で連絡して来るのやめろ」

 

 

ほら。チョロインです♪

 

 

「は!?まさか暗に私と直接連絡を取りたいってアピールですかぜひとも前向きに検討したいところですがこういうのはやっぱりはっきり伝えて貰わないと嬉しさ半減なので最初からやり直して下さいごめんなさい」

 

 

「半年振りに、いきなりそれかよ・・・」

 

 

「半年振りだって、覚えていてくれたんですね」

 

 

「・・・用がないなら切るぞ」

 

 

「ちょ?!待って下さい!その、相談があるんです・・・」

 

 

「はぁ・・・手短にな」

 

 

はぁ・・・そういうところですよ、先輩。

 

 

何だかんだ言って、結局この人は優しいのです。いつも無愛想で逃げ腰なのに、ふとした瞬間に寄り添ってくれる。これを捻デレと言わずして、いったい何を捻デレと言うのでしょう・・・(自問自答)

 

 

心の中で先輩と同じようなため息をつきながら、私は話題を切り出しました。ため息に込めた気持ちは全く違うのでしょうけれど。

 

 

「先輩、よう実ってラノベ知ってます?」

 

 

返ってくる言葉次第で、私の身の振り方が決まるでしょう。

 

 

「は?ようじつ?正式なタイトルはなんだ?」

 

 

「ようこそ実力至上主義の教室へ、です」

 

 

て言うか先輩が教えてくれたんですよ、これ。

 

 

「ぷっ!なんだその中二病全開のこっ恥ずかしい題名は?今度の冬アニメか?つか間違いなく学校内でバトル・ロワイアルしそうなストーリーだな」

 

 

・・・評価に迷う返答ですね。(汗)タイトルだけでほぼほぼ正解に辿り着くとは、さすがと言って差し上げますわ。

 

 

でも、いま大事なのはそこじゃありません。これではっきりしました。少なくともこの世界線に、よう実という作品は存在しない。いや、正確にはこの世界線そのものがよう実なんだ、ということが。二次小説でイヤというほど読んできた設定ですね、はい。

 

 

ゆっくりと深呼吸し、気持ちを落ち着かせました。つまり私は・・・

 

 

「原作知識持ちの転生かぁ・・・」

 

 

言葉にしても、いまいち現実感がありません。このチートを引っ提げてクラス間闘争に参戦し、暁の水平線に勝利を!

 

 

・・・なんか私のキャラじゃないです。

 

 

「一色?どうした?コミケに二次小説でも出すつもりなのか?てかお前が那珂ちゃんのコスプレして出店したら売れるだろうな。声もそっくりだし、材木座が泣いて喜ぶぞ」

 

 

電話の向こうで微妙に失礼な勘違いをしている先輩でしたが、これだけ聞ければ充分です。

 

 

「あの、有難うございました。それと先輩、たぶん次に会えるのは三年後になると思うので、その時は責任取って下さいね」

 

 

「へ?おい、一色?」

 

 

返事を待たず、私は通話を切りました。

 

 

ふぅ・・・取り敢えず、ラノベという概念が存在しない退屈な世界というオチは避けられたみたいです。でも、ここでの私の立ち位置って何?よう実世界に紛れ込んだ特異点?情報統合思念体?それとも触れ得ざる者とか?(全部違う)

 

 

まあ、ここは同時に俺ガイルの世界線でもあるんですし、深く考えなくても作者が何とかしてくれるでしょう・・・

 

 

あれ?おれがいる?さくしゃ?何を言ってるんでしょうか、私。受験勉強のやりすぎですね、きっと。艦これでもやって、ひと息入れましょう。今日の秘書艦は・・・

 

 

 

 

 

 

 

♫那珂ちゃんで〜す♫

 

 

 

 

 

 

 

ボイスオフで。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

(中略)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

て言うかお試しで受けたらホントに合格しちゃいました。どうしましょう。実は私、受験があったので、無人島試験から先は流し読みしただけなんです。ヲワタ。(ノ∀`)アチャー

 

 

冒頭につづく。(無限ループ)




【次回第2話:ようこそ不良品の教室へ】
クラス分け発表です。ま、私は当然Aクラスでしょう。だってヒロインなんですから・・・



な、なんですとー!?
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