「茶柱先生!みんなの点数はどうだったんですか?!」
おはようございます。朝から興奮ぎみの平田君と、かなり眠い一色いろはです。そう、今日は特別中間テストの結果発表日なのです。
「そう焦るな。これからたっぷりと教えてやる」
「せ、先生!僕、もう我慢できません!!」
「ふふふっ、若いな、平田」
朝からなんかエッチなやり取りですね・・・ケホケホ!
焦らすように、ゆっくりと大きな模造紙を黒板に貼る茶柱先生。私の名前はいちばん上にありました。全科目100点。ゼロがいっぱい並んでるから一瞬ドキッとしちゃったのは内緒です。
ふぅ・・・まぁ予定調和ですね。いまの私は角割れ状態のユニコーンガンダムですから。須藤君もそこそこの点ですし、やれば出来る子だったみたいで一安心です。今日から彼には、カレー屋ケンちゃんならぬバスケ屋健ちゃんの称号を授けましょう。さてと、自分の安全が確保されたら、あとのひとたちは正直どうでもいいですおやすみなさい。(激白)
「みんなよく頑張ったな。どの教科にも満点がいる。正直、ここまでやるとは思わなかったぞ」
「よっしゃあああっ!!」
池君の雄叫びで、クラスの空気が緩みました。バカめ、まだ先生は結論を言ってませんよ?
「へへ!俺が本気になりゃ、これぐらい当たり前だぜ!」
ドヤ顔をするバスケ屋健ちゃん。いまだけは大目に見てあげましょうか。(謎の上から目線)
「では、あまり焦らしても仕方ないから結論を言おう。一色いろは」
はいは〜い、お待たせ! 白露型駆逐艦「村雨」だよ。みんな、よろしくね!で、これから一等賞で褒められるんですね分かります。
「お前は、退学だ」
え?(゚Д゚)ハァ? Why Japanese people?
たちまち凍り付くクラスメートたち。
「一色さん、貴女、まさかまた・・・!?」
は?いやいやいや鈴音さん、さすがに名前は書きましたよ。それに、ちゃんと満点って貼ってあるじゃないですか。あれ?でもじゃあ、なんで?
「須藤の英語が赤点だった。ゆえに、ペアの一色も退学となる。はじめに説明した通りだな」
な、なんですとーーーーー!?(✽ ゚д゚✽)ハテナ
「そんな?!赤点の基準は平均点の半分以下のはずです!須藤君は充分クリアしているのでは?!」
堀北さんが食い下がりましたが、返ってきたのは三十路教師の嘲笑でした。ガハッ!
「やはりお前らは愚かだな。これだけの高得点を出したんだ。平均点も上がって当然だろう?」
「!!」
御意。彼の英語はあと1点で赤点を回避出来たんですが、残念です。そしてバカ騒ぎから一転、灰になる須藤。こうなったらもう、あんなやつ呼び捨てです。(怒髪天)
「もちろん採点ミスも無い。どうだお前たち?自らの頑張りが、却ってクラスメートにトドメを刺してしまった気分は」
冷たく皮肉を言い放つサエちゃん。どことなく嬉しそうに見えますが、やっぱ貴女ドSさん?
「ふたりはあとで職員室に来い。手続きがあるからな」
「ま、待って下さい。何か救済措置は無いんですか?!」
平田君の言葉に、ニヤリと笑う担任。あ、ヤバいやつだこれ。
「あるにはあるぞ。一色、言ってみろ」
はぁ・・・ホント良い性格してますね。そんなだから結婚でき・・・ひぇっ!!(。゚ω゚) ハッ!
仕方ありません。原作知識、オープン!
「ポイントで点数を買う、ですか?」
私の返答で生気を取り戻す健。(呼び捨て継続中)
「そ、そうか!俺の英語の点を・・・!いくらで買えるんだ?茶柱・・・先生?」
そこで教師を呼び捨てにしちゃダメでしょうが!
「そうだな、1点買うのに30万ppだ」
「なっ!?」
原作より増えてる〜!?てか、実質的に購入不可能じゃないですか?!え?そりゃまぁ、マナブくんから貰ったポイントはありますけど、ここでわざわざ私が散財しなくても、彼がどうにかしてくれるでしょう。お願い!きよえもーん!
「だ、ダメだ・・・こんなことで仲間を失うなんて・・・」
あらら、またもや平田君がトラウマモードに・・・
「む、無理だわ。たとえクラス全員に協力してもらったとしても・・・」
すずのんもお手上げみたいです。
「いまのお前たちには無理な相談だろう。約1名を除いてな」
諦めムードが漂ったところで、茶柱先生が強烈なカットイン。絶対わざとですね。
「え?!それは誰ですか!?」
”ステルスいろは”発動。私はいま、教室の空気になりました。
「そうだな・・・一色、いまいくらポイントを持ってる?端末を見せろ」
バカなっ!私の”ステルスいろは”が破られただとっ?!ジオング撃墜!識別信号解除!
「・・・ちなみに拒否権は?」
「無い。拒否すれば退学だ」
って既に私は退学が決まってるんですが??仕方なく、端末を手渡します。
「ほう・・・こいつはびっくりだ。ずいぶん貯め込んでいるじゃないか」
わざとらしく私の端末を手に、画面をこちら側に晒すサエ。どうせ学校は始めから、まるっとお見通しなんでしょう?
「いち、じゅう、ひゃく、せん・・・ご、ごじゅうまんポイント?!」
ご丁寧に残額を読み上げる池寛治。君のようにリアクションのでかいガキも嫌いだよ。
「おっと、私が出来るのはここまでだ。本校は生徒の自主性を尊重しているからな。あとは君等で考えろ」
全部ぶちまけといて、最後はトンズラですか。教育者の鑑ですね。
「うちらがゼロポイント生活してるの、陰で笑ってたんだ・・・」
ほら、始まったじゃないですか。(泣)
「こんな不公平が・・・はぁ、不幸だわ」
あなたは山城さんですか?
「一色さん!罪を告白するならいまのうちよ!」
いえ、だから別に悪事を働いたわけじゃないですから!だいたいこのポイントくれたの、あなたのマナブくん兄さんですよ?
まぁ確かに、これまで読んできた二次小説では、入学直後から賭博系部活で大金ゲットだぜ!みたいなストーリーが結構ありましたけど、実際そんなそんなHACHIMANならぬIROHASUな展開なんてムリですからね?
そりゃぶっちゃけ、私もボードゲーム部や囲碁将棋部で道場破りはしましたが(やってたのかよ!ってツッコミは無しですごめんなさい)せいぜい貰えたのは文房具ぐらいでした。てか、高校部活動で賭け事なんてアウトに決まってるじゃないですか。日本で認められてるのは
「それで、どうする?一色」
はい?
茶柱ティーチャーの声で我に返ると、突き刺さる視線の数々。またこのパターンですか。さようなら友情、こんにちは薄情。てか先生、丸投げしてトンズラしたんじゃなかったんですか?
「いま、このクラスで須藤を救えるのはお前だけだ。思うところはあるだろうが、彼に手を差し伸べることはすなわち、お前自身を助けることにもなる」
なんか思いっきり説得されてます。助けて当然。助けなきゃ悪。みんなの期待がこもった目が鬱陶しいです。これがいわゆる同調圧力というやつですね。
「一色さん、身勝手は承知で言うわ。須藤君を助けなさい」
堀北さん、どうせ無理なのは承知で言うわ。その口の利き方を直しなさい。
「いろはちゃん、お願い」
もっと裏の顔で罵倒して!櫛田さん!(ドM)
「い、一色殿!なにとぞ須藤氏に援軍を!」
「援軍?援軍だと?!私がポイントの湧き出す魔法の壺でも持っていると思うのか?(持ってます(*´ω`*)モキュ)須藤に伝えよ!我に余剰ポイント無し。現有ポイントをもって部署を死守し、不良品としての職責を全うせよ、と」
「伝えよ!って、須藤君目の前に居るけど?」
やっぱり貴女は空気が読めないひとですね、軽井沢さん。いまのは銀英伝でも屈指の名場面なんですよ?
「以後、須藤との通信を切れ!敵に傍受される」
「えっと、いろはちゃん?言ってること半分位しか分からないんだけど、要するにダメ、なのかな?」
いまさら
「ふははははは!
つか、このネタに反応したのは六助ボーイだけ!?おい外村!てめえヲタク博士気取りしといて、結局守備範囲は萌えアニメだけかよ?この萌え豚がっ!!はぁ・・・不幸だわ・・・
【次回第16話:ようこそ間違いだらけの特別棟へ】
え?やっぱりあのイベントあるんですか??