「・・・」
こんにちは。この学校でいちばん危険な
会話も無く、気まずい空気のまま職員室に到着しました。さすがのホワイトルームも、0点娘とのコミュニケーション方法までは教えていなかったようです。さて、コミュ障なポンコツは放っといて、さっさと用件を済ませてしまいましょう。
「し、失礼しま〜す」ガラリ
「あれ?貴方たち、確かDクラスの・・・」
「失礼しました出直して来ますごめんなさい」ピシャ!!
ガッデム!教職員なんてたくさん居るでしょうに、よりにもよってピンポイントであの女教師に遭遇するとか、まるでレア駆逐艦レシピを回したら3回連続で那珂ちゃんを引き当てたような気分です。(マジギレ)
「おい、どうしたんだ?」
戸惑う彼を促して、戦略的撤退を図ります。こんなとこまで原作準拠にしなくてもいいのよ?しかし、時すでに遅く・・・
「待ってよ〜ん!もう!いきなり帰っちゃうなんて、先生激おこぷんぷん丸だぞ?」
案の定、星之宮先生はあざとさ全開で絡んで来ました。てかアンタ何歳だよ?
「君たち、綾小路君と一色さんだよね?どうしたの?」
「あ、いや・・・」
女性教師に迫られ、挙動不審になるきよぽん。ここは任せた!
「ふーん、君、モテるでしょ?先生がクラスメートだったら放って置かないんだけどなぁ」
言いながら綾小路君のほっぺをツンツンする淫乱教師。
「で、ふたりは早速付き合っちゃったりしてるのかな?」
「はい!もうラブラブです♥」
「「なっ?!」」
さすがに動きを止めるチエちゃん。一方で、驚いてる割には無表情なきよぽん。君のような洒落の分からないガキは嫌いだよ。
「ふーん、貴女、同性からは総スカンでしょ?先生がクラスメートでも放って置かないんだけどなぁ」(いじめっ子宣言)
倫理観に悖る暴言を吐きながら、今度は私のほっぺをツンツンして来る失格教師。総武中にも居ましたね、この手の
「あ~この張り、この艶、若いよね〜なんか腹立ってきた」
あの〜最後の方、
「一色さん?この学校ではもっと素直になった方がいいぞ?先生からの特別アドバイスだよっ!」
ウインクしながら人差し指を立てる三十路目前の・・・
「ん?貴女いま途轍もなく失礼なことを・・・」(黒い声)
「きゃい?!」
あざとうざい。せんぱいから見た私って、こんな感じだったんですかね。それを教えてくれた星之宮知恵先生は、素晴らしい教師です!だだし反面教師の方ですが。(ヽ´ω`)
まあ、所詮このひとは陽乃さんの劣化版だと思えば、大したことは無いです。実力はあちらが格段に上ですし。
「先生こそ、その強化外骨格をどうにかしたらいかがですか?」
ピキッ!
はうっ?!またやっちゃいました。ひょっとして、私に女子のお友達が居ない理由って・・・(核心)
「ぐぇ!」
不意に彼女が、ガマガエルみたいな声を漏らしました。あれ?私まだ何もしてませんけど?いえ、
「いったーい!サエちゃん何するの!?」
ようやく我らが担任教師の登場です。待ちかねたぞ、武蔵!
「待たせたな、小次郎」
真顔でボケないで下さい怖いです。
「ちょっと!いきなり人の頭叩いといて意味不明な一言とか、溜まってるんじゃない?サエちゃん」
「お前がうちの生徒に手を出していたからだ。あと、私は断じて溜まってなどいないからな。ここではポイントで買えないものなどない。その気になれば、大人の玩具だって・・・」
「サエちゃん、そこはせめて3次元の男の子にしておこうよ。何なら誰か紹介しようか?」
「お前の元カレなど要らん。貴様と竿姉妹なんて・・・」
わー!わー!乙女の前でそういう生々しい話題はやめて頂けますか?!教育上、色々と問題がありますので!
「「ん?私たちも乙女だが(だけど)?」」(地声×2)
「ひっ?!あ、当たり前じゃないですか。あはははは・・・」
また声に出ちゃってましたね。
「と、ところで、先生方はお友達同士なんですか?」
ホントは知ってるんですけど。話題の強制転換です。
「うん、そうだよ!高校の同級生だったの!」
幸い、バカが喰い付いてくれました。チエめ、と言って差し上げますわ。(バカとチエが逆)
「因みにどちらの高校で?」
すると、その場でくるりと一回転してから、またもや人差し指を立てる星之宮教諭。そろそろ年齢的に無理がありますよ、そのポーズ。あと、ふわりと捲れたスカートに最高傑作の瞳が僅かに細くなったのを、私は見逃しませんでした。少年よ、劣情を抱け。
「よくぞ聞いてくれました!ななんとなんと!私たちの母校はここ、高度育成高等学校なのだ!つまり、みんなの先輩なんだよっ!?」
いい加減疲れません?それ。
「うわーびっくりです。(棒読み)さぞ優秀な高校生だったんでしょうね。ちなみにおふたりは、うちのクラスで言うと誰に似ていましたか?」
さあ、そろそろ口を滑らせる頃合いでしょう。
「うーん、今年のメンバーだったら、櫛田さんと堀北さんあたりかな?」
「ってことはもちろん、茶柱先生が櫛田さん似だってことですよね?」
「ぶっ!」
吹き出すチエちゃん。
「一色、私を愚弄する気か?」
マジでキレる5秒前のサエちゃん。
「いえ、人間誰しも裏表があると言いますし、日頃の茶柱先生を見るに、満更有り得ない話でも無いかと」
ここは攻めの一手です。小テストの恨みは恐ろしいのです。
「あははははっ!それあり得るかも!じゃあ私が堀北さん似?あのプライドばっかでお兄ちゃん大好きのツンデレ石頭・・・」
「チエ!生徒の前だぞ!」
「にゃはは・・・!っと、一之瀬さん入っちゃった。てへぺろ。冗談冗談!あ、ふたりとも、今のはオフレコでね?」
今のではっきりしました。この学校の教師は、他クラスの生徒についてもしっかり把握していることが。つまり・・・
「はぁ・・・もういい・・・では行くぞ。ふたりとも、ついてこい」
「はーい!」(^^)/
「なぜお前チエが返事をする?早く仕事に戻れ」
「えー?つれないなぁ。どうせサエちゃん、下剋上狙ってるんでしょ?だったら、このふたりが隠し玉だったりするのかな~なんて 」
「チエ、貴様・・・」
一瞬絡み合う、元同級生同士の視線。百合百合三十路オバサンなんて、需要あるんですかね?(モチロンです!)
「あの、星之宮先生・・・?」
・・・っと、ここでリアル一之瀬帆波さんの降臨です。そう言えば、原作でもこの辺りで彼と邂逅してましたね。
「ほら!お前のクラスの生徒だぞ。さっさと行け」
「むぅ~!」
かわいくむくれてから、一之瀬さんを連れて去ってゆくチエちゃん。結局のところ、私はいま、何を見せられていたのでしょうか。
てか、最高傑作が完全に空気と化していましたね・・・
「入れ」
生徒指導室に到着しました。星之宮先生と別れたあと、ここに来るまで全員、終始無言です。むっつりと押し黙ったままの茶柱先生に、通常運転でポーカーフェイスの綾小路君。見るからに不自然極まりない沈黙に、頭の中でアムリッツァ星域会戦のテーマが流れ始めました。全艦、総力戦用〜意!!
中に入ると、白を基調とした明るい内装です。きっと、呼び出された生徒をリラックスさせるための配慮なのでしょう。
「わぁ、
気まずさに耐えきれなくなった私は、あざとかわいく、その場の雰囲気を作ってみました。てへ。
あら?
ピタリと動きを止めたお二人様茶柱&主人公。はっ?!やばいです!やばいですやばいです!本当にやばいんです!いえ違います深い意味なんてありません偶然って怖いっすねあと余計なルビ振らないで下さいごめんなさい。
0.2秒で結論を出し、きょとん、という効果音付きで小首を傾げます。そう、私は単なる無知でヲタクな残念美少女。誰も知らない知られちゃいけーないー♬白いお部屋が何なのーかー♬(デビルマン)
「・・・まあいい。ふたりとも、黙ってそこの給湯室に入ってろ。音を立てたら退学だ」
ふぅ、何とか誤魔化せました。あとは原作そのままの流れでしょう。間もなく堀北さんがやって来るはず・・・私と彼は、狭苦しい給湯室で息を潜めました。なんとも微妙なシチュエーションです・・・
『失礼します。先生、お時間宜しいでしょうか』
『堀北か。どうした・・・あのふたりなら、この部屋には・・・・・・居ないぞ』
壁越しに、途切れ途切れの会話が聞こえます。いつもながら、回りくどい話し方をする人ですね、サエちゃんは。
「どうやら堀北が来たみたいだな」
彼も間がもたないと感じたのか、小声で話し掛けて来ました。
「そうみたいですね」
「わざわざ何の用なんだろうな」
「そうみたいですね」
「一色、話聞いてるか?」
「そうみたいですね」
ここは無難な受け答えに徹しましょう。ボロを出したら最後、強制ログアウト待ったなし。(逆効果)
いつもどおり影が薄く、無表情に立っているだけの綾小路君ですが、その奥底に潜む闇を私は知っています。(原作知識)二次創作でも、色々とえげつないことやってますよね、彼。何しろ、最後にオレさえ勝っていればいいって人ですから。他人は全部お道具扱い。そんな怪物と狭いお部屋にふたりきり。何も起こらないはずもなく・・・
いえ、何も起こらなくていいですから!!( ゚д゚)/
とにかく、警戒していることを悟られてはなりません。彼の排除対象になったが最後、このお話は呆気なく最終回を迎えることでしょう。(;´Д`)
このままきよぽんの闇に飲まれるか、退学覚悟で給湯室から脱出するか・・・もう少し、もう少し踏みとどまれば、味方はイゼルローン回廊に逃げ込める!(脳内妄想艦隊決戦継続中)
取り敢えず、次話の投稿までゆっくり考えることにしましょう。(?)
【次回第10話:ようこそ間違いだらけのお茶会へ】
形勢は逆転した。優位に立つ茶柱の理不尽な命令と綾小路の闇に晒され、絶体絶命のいろはす艦隊。だが彼女には、起死回生の策があった!
次回第10話、結構なお点前で。銀河の歴史がまた1ページ。