「くそ……くそ……がよぉ、俺が一体何したってんだよぉ」
やぁ、俺はしがない二週目を求める褪せ人。
ひょんな事からエルデンリングを知らずに砕いてしまった俺は、蘇った狭間の地の女王マリカから、色んな絶望を味合わされた所だ。
果たして俺はこの祝福が失われ、死んだら一発アウトな一週目を無事抜け出し、二週目を始まることができるのか!?
次回! 褪せ人、死す デュアルスタンバイ!
「……はぁ、何やってんだろ俺……」
「本当に何をやっているの? 貴方」
朽ち果てた黄金樹、一先ずそこから何とか脱出した俺はモーゴットやホーラ・ルーと戦ったあの広場で座り込んでいた。
そんな俺の目の前からあの時、巨人の山嶺で自分ごと黄金樹を燃やした筈の、【メリナ】が立ち正座の姿勢で話しかけていた。
メリメリ……やめてくれ、今の俺にその言葉はクリティカルヒット過ぎる。
というか広場に出た時に、いつの間にか後ろに居ていきなり話しかけられた時は、流石にびびった。
それで話を聞くと、どうやらメリメリは気づいたらこの広場に居たらしい、恐らく俺がエルデンリングを砕いた事で、メリメリも魂が黄金律から解き放たれたのだろう、多分。
……因みにエルデンリングを修復する提案は、マリカに断固拒否された、絶対諦めねぇからな……! マジで。
「っていうか久しぶりメリナ、元気だった?」
「えぇ、使命を果たして安らかに眠ってた所を無理矢理起こされた気分だけど、元気」
「……」
おぅふ……そんな言い方ないですやん。
俺だって、ここまで色々努力してルーン稼ぎマラソンとか武器ドロップマラソンとか頑張って、何百回も死んで復活してやっと辿り着いたのに、なんか変な光壊しただけで全てが終わったんだよ? こう言っちゃ何だけどメリメリは多分その言い方だと寝てただけなんだよね? なのにそんな事言う? 俺一応この世界に来てからなるべく死にたく無いからってレベルカンストさせてあるんだけど……怒らせたら怖いよ?
「……まぁ、でもやっぱり貴方はエルデの王になれる人物だった。
……ずっと見てたから、貴方のこと」
「え? メリナ?」
「だから……もし貴方さえ良ければ」
そう言いながらメリナは立ち上がり、俺の方へ手を伸ばした。
「また……一緒に旅をしない?」
その時、初めていつも無表情で氷の様に冷たかったメリナの顔が一瞬笑顔になった気がした。
俺は何も言わずにメリナの手を取って立ち上がった。
そうだ……そうだよ、何で俺はこんな事に気付かなかったんだ。
エルデンリングで二週目に行く条件、それは用意されたエンディングを見る事だ……と言うことはつまり、俺はこの世界でゲームであった何かしらのエンディングを済ませることが出来れば、念願の二週目に行けることができるんじゃ無いか?
具体的に言えば……
エルデの王になるノーマルエンド。
ラニと結ばれ月に旅立つ星の世紀エンド。
そして……狂い火で狭間の地を焼き尽くす狂い火エンド。
他にも色々ありはするが大まかに分ければこの三つがエルデンリングで果たすことができるエンディングだった筈。
「……メリナ、いやメリメリ。
ありがとう、俺に希望を与えてくれて」
「その呼び方はやめて。
……それでこれからどうするの?」
一先ずノーマルエンドはマリカが居なくなったから厳しいと思う、だから選択肢は二つだけど……勿論俺は男として元の世界で最も人気のあったエンディングを選ぶぜ!
「さぁ行くぞ! メリメリ! カーリアの城館へ!」
メリメリにそう高く宣言した俺は、腰に差した相棒をしっかりと握りしめて、目の前に一歩歩き出した。
「……そう」
筆者の初見プレイ時。
「(プレイ初見でラニエンドを選ぶなんて)当たり前だよなぁ!?」