ポケットモンスター ゴーストダンス   作:SCOPEWOLF

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こんにちは。
いつもは東方書いてるウルフです。
いつもの連載に詰まってなんかあれこれしてたらできたので、悩みまくって結局出すことにしました。
まあたぶん定期更新は厳しいんだろうなあ…。
まあそれでもできる範囲で頑張ります。
そんな訳でどうぞ。


プロローグ

ポケットモンスター、縮めてポケモン。

 

ありとあらゆる環境に根付き、命をはぐくむ謎の多い生物。

 

その活動域は広大な大地だけにとどまらず、海、空、宇宙とすべての環境に適応したポケモンたちがこの星を闊歩している。

 

人間はそんなポケモンたちと共存し、時に戦い、時に同じ釜の飯を食べ、そして出会いと別れを繰り返していた。

 

これは、そんなポケモンたちの暮らす世界の一つの物語。

 

その始まりを誰も知ることがない…、いや、唯一とあるポケモンだけしか知らないそんな物語。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

それは突然の嵐だった。

 

‟彼‟は偶然、散歩がてらとある海岸を歩いていた。

 

そんな中急に雨が降り出し、次第に荒れ狂い出して散歩をしていた海岸を襲った。

 

‟彼‟はため息をつきながら木陰へと隠れ、静かに嵐が止むのを待とうとしていた。

 

ところが、不意に小さな声のようなものが‟彼‟の耳に届いた。

 

不審に思った彼は木陰から出て声がしたと思われる方向に向かった。

 

 

…それはひどい有様であった。

 

恐らく木造の船だったのだろう残骸が、海岸付近の岸壁にでもぶつかったのか粉々の状態で砂浜にまで散らばっていた。

 

そして、逃げることもできなかったのであろう哀れな人間とポケモンの水死体もあちこちに散らばっていた。

 

嵐の音で聞きづらいが、生存している者がいないかと‟彼‟は耳を澄ませながら辺りを探し始めた。

 

すると、また微かにだがどこからか声が聞こえた。

 

それはまるで、幼い子供の泣き声のようだった。

 

その微かな声を辿り、‟彼‟は岸壁の近くにあった岩場周辺を探し始めた。

 

そして、その声の主は見つかった。

 

それもどういうわけかは分からないが、この海岸の周辺にでも住み着いていたのだろう[ブルンゲル]の腕に包まれて、まるであやされているかのように。

 

『…人間の子供か?』

 

「…!?ブルッ!!」

 

‟彼‟が思わず呟くと、‟彼‟の存在に気付いたらしいブルンゲルは腕に抱えた子供…いや、赤ん坊を抱きしめて庇うような素振りを見せた。

 

『落ち着け。別に私はその子に危害を加えるつもりはない。』

 

「ブルッ…?」

 

ブルンゲルは懐疑的ながらも、彼のまっすぐとした態度を見て少しだけ警戒を解いた。

 

『…その子をどうするつもりだ?』

 

「ブルッ!!ブルルンル!!」

 

ブルンゲルは彼の問いかけに対し、まるで自分が育てるかというような態度を見せる。

 

『貴殿の住処は海中だろう。人間の子供は海中では生きられんぞ?』

 

「ブルッ………ブルル…。」

 

"彼"の指摘に対し、ブルンゲルはしまったというような表情になり、腕の中の赤子を覗き込みながら頭を抱え始めた。

 

この様子からしても、このブルンゲルは狩猟本能よりも母性のようなもののほうが強い個体であるようだ。

 

が、少々考えは足りないようであり、いつもの如く海底まで連れて行こうとしていたようだった。

 

『…ハァ。仕方あるまい。』

 

"彼"はブルンゲルに近づき、赤子をスルリと静かに奪い取った。

 

「…!?ブルッ!!ブルブルッ!!」

 

唐突に赤子を奪い取られたブルンゲルは返せと言わんばかりの抗議の声を上げながら赤子を奪い返そうとしてきた。

 

が、"彼"は赤子を抱えてるにも関わらず静かな動きで追撃の手を躱し、岸壁の上へと降り立つ。

 

『この子供は私が…いや、私達が育てる。』

 

「ブルッ!?ブル………。」

 

ブルンゲルは"彼"を…いや、"彼"の種族を知っている。

 

故に、生活環境が違うだけの己よりも子供に良くないのではと考えたが…。

 

『案ずるな。私の力はコレのお陰で抑えられている。』

 

そう言って"彼"が懐から取り出したのは三日月状の形をした美しい羽根らしき物だった。

 

「ブルッ!?…ブル!!ブルル…」

 

ブルンゲルはその羽根を"彼"が持っていることに驚いたが、それならば"彼"に託さない理由は無い。

 

チラリと赤子を見て、海に潜ったブルンゲルは海の底へと溶けるように消えて行った。

 

「ふぇ、ふぇーーんッ!!」

 

『おおっと、起きてしまったか。よしよし…。』

 

中々泣き止んでくれない赤子をあやしながら彼…[ダークライ]は森の中へと消えて行った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これはまだ始まったばかりの…いや、まだその準備段階の始まりでしか無い物語。

 

次に物語が紡がれ始める頃には、かの子供は成長し、たくさんの絆を育みだすだろう。

 

だが、それまでは彼が良き夢を見られるよう祈るのみである




いかがでしたか?
なんというか、ダークライって悪タイプなのにその能力以外悪そうなところがあまりないように見えるので個人的にはかなり好きなポケモンでもあります。
まあ、一番はゴーストタイプなんですけども()
そんな訳でまた次があればお会いいたしましょう

あ、「東方幻怪伝」の方もよろしくお願いします
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