ポケットモンスター ゴーストダンス   作:SCOPEWOLF

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少年

周りのポケモンたちと二人の一触即発の中、その間に割り込んで来たのは一人の幼い少年だった。

 

「なっ、坊や下がりな!!」

 

「危ないですよ!!」

 

二人は咄嗟に少年に叫ぶが、少年はお構い無しに立ちふさがっていた。

 

だが、少年の姿を確認しその声を聞いた途端にポケモンたちは矛を収め、数体を残して霧の中へと消えていったのだ。

 

「……こりゃぁ一体……?」

 

「助かった……のでしょうか?」

 

二人は困惑しつつも、自分のポケモンたちを側まで呼び寄せた。

 

「おばあちゃん、おねえさん、だいじょうぶ?」

 

残った数匹のポケモンたちに囲まれた少年は振り向きざまに彼女たちに声をかけてきた。

 

ポケモンたちは警戒の色を残してはいるものの、あくまで少年を守ると言わんばかりの態度で周囲を漂っていた。

 

「あぁ、私らは大丈夫さね。……それより坊や、こんなところで何をしてるんだい?親御さんが心配するんじゃないのかい?」

 

キクコはそんなことを聞きながらも脳内では今のこの状況について考えを巡らせていた。

 

(……この坊やが報告にあった子みたいだね。報告通り、ここのゴーストポケモンたちの手綱を握ってる。

このまま会話を続けて、上手いこと色々聞き出したいもんだね。)

 

遭難者の証言では、少年は人ではなくポケモンに……。

 

それも、かなり力のある希少な存在のポケモンが関わっていると言うことまでは分かっている。

 

が、その遭難者も見たことのないポケモンだった上、その時の精神状態的にそんなことを気にしてはいられなかったらしい。

 

結果正体は分からなかったので、そこも含めて調査に来たのだ。

 

「ここはぼくたちのあそびばだからとうさまもしってるよ!!きょうはみんなでおにごっこしてたんだけど……」

 

そう言いながら少年はこちらに申し訳なさそうな顔をする。

 

「……みんな、おきゃくさんのことがきになっていたずらしたくなっちゃったみたい。」

 

……なにやら、周りのポケモンたちは違う違うと言わんばかりに首を振っている。

 

どうやら、彼ら的には不審者を追い払うか捕まえようとしていたらしい。

 

「……そういえば自己紹介がまだだったね。私はキクコ。カントー地方ってところで四天王っていう仕事に就いてるもんだよ。それと、こっちの方が……」

 

「シキミです。私はイッシュ地方というところで四天王をやらせてもらってます。」

 

「キクコおばあちゃんにシキミおねえさんだね!!」

 

少年は無邪気に彼女たちに……というよりは、そのそばに控えてるポケモンたちに駆け寄った。

 

「こんにちは、げんがーさん!!ですかーんさん!!」

 

「ケ゚、ゲガッ……?」

 

「オ、オオォォ…?」

 

二匹とも困惑した様子ながらも少年に礼を返している。

 

彼らはそこそこ人と接しているが、こうも子供から好意的に接されたことがないために戸惑っていたのだ。

 

「そういえば、おばあちゃんとおねえさんはどうやってここにきたの?もしかして、ちょっとまえにながされてきてたおにいさんみたいにおふねからおちたの?」

 

少年は不思議そうにそう聞いてきた。

 

流されてきたお兄さん、というのはおそらく漂流者のことだろう。

 

「いや、私らは違うよ。そのお兄さんからここを教えられてね……」

 

「私たちはここの調査をさせてもらいにきたんです。」

 

「ちょうさ?」

 

あまり聞き覚えのない言葉なのだろう。

 

少年は首を傾けて不思議そうにしていた。

 

「あぁ、できればこの島で一番偉いポケモンと話したいんだけど……案内をしてくれないかい?」

 

「いちばんえらい……とうさまだね!!とうさまならこっちだよ!!」

 

そう言いながら少年はキクコの手を掴み、優しく引っ張りながら二人を先導して歩き出した。

 

「あっそうだ!!」

 

が、歩き出して何かを思い出したかのように振り返った

 

「ぼくのなまえ、いうのわすれてた!!」

 

少年は二人に改めて向き合い、口を開いた

 

「ぼくは[ヤト]!!よろしくね、おばあちゃん!!おねえさん!!」

 

ヤトと名乗る少年は、無邪気に朗らかな笑いを顔に浮かべていた。




いかがでしたか?
まぁ、短いのは勘弁してください……。
未だ文章力や展開の都合でそんな長く書けんのです……。
まぁ、考えなしに作った作品だからというのもあるんですが……。
それでは次回もあればよろしくお願いいたします。
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