テラフォーマーズVS東京喰種(凍結)   作:翔馬

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プロローグなので、説明が多いです
それではどうぞ( ^-^)


序章 悪魔の囁き 

 

「正気か君は!!」

 

目の前でふてぶてしい、笑みを浮かべる若い男を、五十半ばの紳士のような雰囲気を持つ、温厚そうな

男が怒鳴りつけた。

 

ここは、火星探索を行うUNASA日本支部の、特殊研究所所長室である。

 

五十半ばの男が所長で、目の前に立つ若い男が、彼の部下である副所長である。

 

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西暦2618年を迎えた現在、人類はとても大きな難問にぶち当たっていた。

その1つ、増加する人口を、人の住める環境にした火星に移住させる。

火星テラフォーミング計画を進めているのがUNASAである。

 

このテラフォーミング計画が始まったのは、今を遡ること2099年である。

当時将来的に地球の人口が90億人を超えエネルギーと食料の不足に陥ると予測した人類は、溢れた人々を地球の外に移住させる為、地球に最も近い惑星、[火星]を人間が生存可能な環境に変化させることにした。

これが火星テラフォーミング計画の始まりである。

まず人類は、寒すぎる火星の気温を上昇させる為に、大量の苔とそれを食すように改良されたゴキブリを火星に放った。

500年経った、2599年火星の温度上昇を確認した人類は、役割を終えたゴキブリを駆除するために、15人の宇宙飛行士を火星へと送った。

ここまでは計画は順調に進んでいると、計画に携わる誰もが思っていただろう。

だがその計画は、想定外の存在によって、覆されることになる。

[テラフォーマー]という存在によって、その正体は高い戦闘力と人間への強い敵意を持ち人型に進化したゴキブリ。

火星の厳しい環境が、500年の歳月をかけ、ゴキブリを進化させてしまったのだ。

進化したゴキブリ、テラフォーマーは

圧倒的物量とその高い戦闘力で、駆除しにきた15人の宇宙飛行士達を逆に次々と返り討ちにした。

15人の宇宙飛行士は、火星での環境適応のために、施されたバグズ手術の力で対抗したが、テラフォーマーには、かなわず僅か2名の生存者だけが、地球への帰還を果たすこととなった。

 

この失敗により、人類は火星テラフォーミング計画の延期をよぎなくされた。

だが人類は、決して火星テラフォーミング計画を諦めたわけではない。

バグズ手術を超える肉体強化手術、

MO(モザイクオーガン)手術をドイツが作り出すことに成功した。

ここ、日本でもその技術を使い、火星のテラフォーマーに、対抗するための

戦力を作る研究が行われていた。

だが、モザイクオーガン手術は、成功確率36%と低い成功確率しかなかった。

しかも失敗の代償は被験者の死亡である。

そのため手術による、戦力強化は思ったより進んでいなかった。

3年後の2621年に現在テスト中の大型宇宙艦で、火星に行くと言う、アネックス計画があるというのにだ。

この計画にて、高い成果を出さなければ、前回のバグズ計画で、裏切った日本の立場は弱いままだ。

政府上層部から、三年後までに、戦力を整えるように、きつく言われている。

そんな切羽詰まった状況のこの時

目の前に立つ部下が、良案だと言って

進言してきたのだ。

その内容は所長職を務める彼にとって悪魔の囁きだった。

 

 

「もう一度言ってくれないか、年を取ると耳が聞こえにくくてね」

 

間違いであって欲しいと思いながら、所長は再度部下に発言を促す。

先に聞いた話は嘘で、別の答えが返ってくると願う。

 

「それは、いけませんなぁ〜

人類の未来を担う、UNASAの研究所所長ともあろうおかたが」

 

目の前の部下は、大仰に歩み寄り、若い愛人でも作りなさいと、片目をつぶりながら、耳元に囁く。

 

「私が聞きたいのはそんな事ではない!!」

 

腰掛ける椅子の目の前にある、机を両手で一回強く叩き、所長は部下を叱りつける。

 

「これは失礼しました。

所長殿には愛しい恋女房がおりましたな」

 

失言、失言と、こめかみに手の平を載せて、適当な敬礼をしながら、後ろに下がり距離を取る。

 

「私の家庭事情が知りたいのなら、今度、一緒に飲みにでもいくかね」

 

部下を睨みつけ、所長が告げる。

 

「光栄ですな。

その時は喜んでお供させていただきます」

 

愛想笑いを浮かべながら、心にもない事を部下である、副所長は言う。

 

 

「では、またの機会にでも誘おう。

で私の質問には答えてくれないの

かね」

 

部下の心ない世事に、淡々と社交辞令で返事を返す所長。

日にちとか時間を言わない辺り、誘う気ははなからないのが、わかる。

 

「楽しみですな。

おっともちろん答えさせていただきますとも」

 

誘う気もない、所長の言葉に形だけ快諾した、部下はニヤリと笑みを浮かべ

所長の顔を眺めると、話し出す。

 

「UNASAの上層部より、東京のCCGに要請してください。

コクリアに収容している、喰種の中で戦闘力の高い者を、我が日米班のメンバーとして、火星に送り込むのです」

 

両手の平を横に広げながら、恍惚の笑みを浮かべながら、部下は続ける。

 

「目には目を、化け物には化け物ですよ所長。

彼ら喰種なら、モザイクオーガン手術

を受けなくても、非常に強力な戦力になります」

 

(こいつは狂ってる)

 

得意げに自分の素晴らしい提案(少なくとも彼自身はそう思ってる)

を語る、部下を見ながらその浮かべる笑みに、所長は恐怖を感じるのだった。

 

 

部下が、語る喰種。

それは、人とほとんど変わらない姿で、高い知能と身体能力を持つが、人を喰うしか飢えを凌げない、亜人種。

テラフォーマーとはまた違う人類のもう一つの種を脅かす、共通の敵の名前。

 

 

 

 

狂人は望んだ、害虫の王と人を喰う鬼の戦いを。

 




最後まで読んで頂きありがとうございます。
もしこの作品が良かったと思って、テラフォーマーズ好きの方は、通常投稿にSMO手術失われた技術の
タイトルで、オリキャラ物のテラフォーマーズの二次創作を書いてますので、そちらも宜しくお願いします。

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