テラフォーマーズVS東京喰種(凍結)   作:翔馬

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こんにちは久しぶりに投稿します。
今回一気に話が進みます(笑)
後、長いです。
それではどうぞ



四つ目と天才

 「……さすがは

  お前のライバルだな」

 

地面に転がり、白眼を見開いている、グール型テラフォーマーを見下ろしながら、総司は満足げな笑みをする。

 

グール型テラフォーマーは、上半身と下半身の二つに分かれ、尻から生えた尾赫は千切られている。

千切れた尾赫のかけらが、

上半身の周りに幾つか転がっている。

 

猛威を振るった化け物の

あっけない最期だ。

それをし遂げた、1人の

グールは、つまらなさそうに立ち、グール型テラフォーマーの死骸を見下ろしている。

その瞳に感情はなく、ただ己のしたことを、確認しているだけだ。

 

勝負は一瞬だった。

 

 

 

尾赫を展開した、グール型テラフォーマーは真っ正面から突っ込んでいった。

彼のスピードに誰もついていけないからだ。

真っ正面から突っ込んで、

高速の尾赫の連打で瞬殺。

これが、グール型テラフォーマーの筋書き。

駆け引きも作戦もなにもない。

圧倒的身体能力が可能とする、力による制圧。

対する、ゴーレムは微動だにせず迎えうつ。

尾赫の一閃が、ゴーレムの目を狙い鞭のようにしなってとんでくる。

その身の毛のよだつ恐ろしい攻撃を、ゴーレムは

キャッチ。

まばたき一つせず、その鞭の先端を鷲掴みにする。

 

「ジッ?!」

 

尾赫を掴まれたグール型テラフォーマーが、妙な顔で

ゴーレムを見る。

 

「赫子の使い方が、なってないな。

 子供でももう少し器用に 使うぞ」

 

ゴーレムはそう言った後

尾赫を握りつぶす。

 

「ジジッ!!」

 

尾赫を握りつぶされた

テラフォーマーは、バランスを崩したたらを踏む。

 

ダンッ

バランスを崩したテラフォーマーに、ゴーレムは一歩踏み込む。

 

距離を詰めたゴーレムが

腕を振りかぶり攻撃態勢に

はいる。

 

「ジッ!!」

 

悪あがきとばかりに、バランスの崩れた状態から、グール型テラフォーマーは羽を羽ばたかせ、離れようとする。

が腕を振りかぶった、ゴーレムが腕をなぎ払う方が

僅かに早かった。

背後に飛ぼうとして、がら空きになった腹を。

ゴーレムの掌が引き裂く。

白い液体を撒き散らしながら、崩れてゆくのを

ゴーレムはとんでくる液体を払いながら、見送った。

 

(……これだ!!)

 

笑みが笑みが止まらない。

激しい興奮に身を任せながら、総司は歓喜に震える。

 

「俺の思った通りだ。

目には目を化け物には化け物だ」

 

「兄貴?!」

 

恍惚の笑みを浮かべる、兄を弟は怪訝な様子で見る。

そんな弟の奇異な視線に

気づく事もなく、悦に浸り

独り言は続く。

総司が喜びにふるえている間に、いつの間にかゴーレムは居なくなってるが

総司も雷も気づかなかった。

 

「ふはははっ……これから

忙しくなるぞ、強い喰種を

集めそれから」

 

総司は、これから自分のするべき事に思いを馳せるのだった。

 

こうして、東京7区の

マーズファイト興行は失敗に終わった。

しかし、この失敗が1人の天才に閃きを与えることに

なり、後にそれがアネックス計画を大きく動かす事になるのは、もう少し先の話である。

 

 

マーズファイト興行失敗後

総司は精力的に動いた。

マーズファイトで稼いだ

資金で、偶然の産物

グール型テラフォーマーを

人工的に生産し、グールによるMO手術を行い、クインケを対テラフォーマーように改造も行い、それと

同時に優秀な喰種のスカウトもおこなった。

また同時にマーズファイトの規模や、闘士の補充などをし忙しく過ごし、月日はあっという間に流れていった。

 

 

時は流れ西暦2619年。

 

 

「辛気臭い場所だな」

 

総司は周りを見ながら呟く。

 

「俺は辛気臭いどころじゃないけどな。

早く出たいぜ、薄気味悪  い」

 

総司と一緒にいる、雷が

気分悪いのか、顔を青くしながら、返す。

妙な色の壁に、どんよりとした重い空気、そして先程から聞こえてくる、同族達の呻き声。

うんざりだと、ばかりに

雷は溜め息をついた。

雷が気分が悪くなるのも

無理はなかった。

今、彼が行る場所は喰種にとっては、鬼門いや処刑台と言ってもおかしくない。

東京23区にある、CCG

が誇る、喰種収容所コクリアなのだから。

二年前のアオギリの樹襲来で大きな痛手を負ったコクリアは、新監獄長灰崎深目の指示の元、警備を強化。

看守たち役人は、クインケを常備装備して、常に警戒している。

 

(いくら、CCG上層部に

話を通してるとはいえ 

 喰種の俺が、ここに何の拘束もなく、居るとはな

 妙な気分だぜ)

 

雷は先を歩く兄に付いていく。

 

 雷がこんな嫌な場所にいるのは、総司から付き添いを頼まれたためだ。

本来なら、CCGから同伴者がいたのだが、その人物が急な仕事でこれなくなったので、急遽雷が呼ばれたのだ。

入り口にある、喰種と人間を判別する装置に引っかかって大音のブザーがなって、クインケ装備の看守達が現れた時は、一瞬驚いたが、兄がUNASAの名と

鋭い眼光で睨みつけ

その後方から慌てて出てきた監獄長のおかげで事なきを得たが、初っ端からトラブルに見舞われて散々だった。

2人が向かっているのは、コクリアの最深部から2つ上階のS層。

そこに総司の目当てである喰種が収容されているそうだ。

何でも総司が言うには

喰種組織、アオギリの樹の

幹部メンバーで、先にあったCCGの大規模作戦、オークション掃討戦で捕まったらしい。

 

(そういや、その作戦で

ビッグマダムがやられた

って聞いたなぁ。

あのデブが、護衛に頼って

自分を磨かないからやられちまうんだよ)

 

コクリアの薄暗い通路を歩きながら、喰種界の大物の

死に思いを馳せる。

 

 

 

先を歩く総司は左手に花束を持ち、歩いていく。

途中巡回中の看守達が

雷や総司を面白くなさそうな目で見てくるが、総司も雷も無視を決め込み横を

無言で通りすぎていく。

 

その時、すれ違った2人組の看守の1人が侮蔑を込めた笑みを浮かべ呟く。

 

「喰種が人間様と並んで歩いてるぜ、く」

 

屑と続けようとした、看守だったが、それ以上喋る事は出来なかった。

次の瞬間壁に叩きつけられたからだ。

 

 彼が雷を侮辱する言葉を

喋りだすと、総司が蹴りを放ってその腹を蹴り飛ばしたからだ。

 

「がはっ……」

壁に叩きつけられた、看守は立ち上がる事も出来ず、口から血を吐きうなだれる。

とはいえ流石、屈強な喰種捜査官。

牢番とはいえ、その鍛えた

体は健在で、意識までは手放してはいなかったのは、

流石と言うべきだろう。

 

コインケ鋼の壁に座り込んでいる、看守の目の前に

立ち、虫けらでも見るような目で総司は、その男を

見下ろす。

 

「客人に対して、悪口を言うとは、礼儀がなってないな。

灰崎監獄長は、部下の教育には不熱心なのかな?」

 

見下ろしながら、皮肉たっぷりに、総司は言う。

 

蹴り飛ばされなかった、もう1人の方は、ちょっとと

話かけようと肩に手をのせようとするが、払われて

邪魔だと、言われてしまう。

 

 

「喰種が客人だと、笑わせる」

 

 

「そうか」

 

冷たい目で見下ろしていた総司は、そう一言言うと。

座り込んでいる、看守の顔面を靴の裏で踏みつけ更に壁にめり込ますと、今度こそその無礼な看守は、気を失って倒れ込んだ。

 

「愚者が、こっちはちゃんと上層部に話通して、許可貰って来てるんだ。

 仕事に個人的な感情を

出すとは、公僕失格だな」

 

総司は、失神した看守から踵を返すとおいそこのお前とさっき邪魔者扱いした

方を呼ぶ。

 

「何でしょうか?」

 

総司の鋭い眼光ときつい剣幕に、多少びびりながら

返事をする。

 

「客人への無礼は不問にするので、そこで寝てる奴と

壊れた壁の修理を頼む」

 

「あの~言いにくいのですが、いくらUNASAの偉いさんとはいえこんな暴力沙汰を起こされては、そのう」

 

 

 言いにくいが、同僚を

ぶっ飛ばされた、抗議を

する。

 いくら偉いさんからの

要請とはいえ、部下を問答無用で蹴り飛ばされて

黙ってはいられない。

 

「そうか、わかった」

 

総司はそう言うと、無表情

で看守の前に立つと、その 腹にパンチをぶち込む。

 

「ぐっ」

 

呻き声を上げ、気絶した

看守を壁にめり込んでる、もう1人の看守の近くに放りすててしまう。

 

 

「連絡が途絶えたら、

誰か探しにきて、片付けるだろう。

 雷行くぞ」

 

「いや、流石にちょっとやり過ぎじゃねぇ」

 

側で、看守をボコる兄を見ていた雷が、困ったような声を上げる。 

 

(下手したらっていうか、これ俺がやった事にされねぇか) 

 

雷は兄が、神の一族の遺伝子を持ちMO手術を受けた

改造人間と知ってるが、収容所の役人はそんな事は知らない。

雷の懸念はあながち的外れとはいえない。

 

 

「問題ない。

言ってわからない馬鹿と

問答しても時間の無駄だ。

それに、可愛い弟を馬鹿にされて、黙ってる訳にはいかんしな」

 

自分のやった事を意に介さずどこ吹く風とばかりに、

総司は再び先を進む。

 

 

「おい待ってくれよ、兄貴」

 

そんな総司の背中を、嬉しそうな照れくさそうな

何とも言えない笑みを浮かべ雷は見るのだった。

 

 

10分後、2人は目当ての喰種が収容されている

独房の前の入り口に立っていた。

途中兄の携帯に、監獄長から連絡が入ったが

『無礼者をしばいただけだが、何か問題でも』

と言ったら、監獄長は押し黙り通信をきった。

UNASAの上層部に強いパイプを持ち、マーズファイト興行で莫大な財産を持つ

兄は日本政府に対しても強い影響力を持つため、いち

国家公務員である、監獄長は何も出来なかった。

ただ、押し黙る前に治療費と慰謝料の請求だけはちゃんとしたのは、立派だと

雷は思った。

 

まぁ、雷の悩みの1つは

あっさり解決して、2人は

今独房に入る手続きをしている。

本来喰種との面会は部屋を壁で区切って間接的に行うのだが、ここでも兄は強権を使い直接同じ部屋に入って行いたいと、要請いや

命令したのだ。

兄曰わく、直接あって

使える人材いや、喰材で

あるか、判断したいらしい。

 

総司にはこういう強引なところがある。

常人をはるかに上回る高い知性と天才の閃き

そこからくる絶対の自信。

必要なら法とてねじ曲げる

風神総司とはそう言う男だ。

 

(こういう強引さは、親父様とそっくりだな。

とはいえ、こういう傲慢な性が喰種と相性がいいんだ ろうけど)

 

独房の管理者に、通信で

交渉(という名の脅迫)を続けている、総司を雷は

後方から見続けた。

 

 

「手こずらせやがって

さっさと鍵を開ければ良いものを」

 

 五分ほどかけて、自分の要望を通した総司は、渡された独房の電子鍵を、見下ろしながら、悪態をつく。

せめて、同伴をと言う役人を自分達だけでいいと、追い返した、総司は溜め息を吐く。

 

 「のうなしどもが

こっちは、地球の運命が

かかっている、大事な計画の最中だというのに、黙って協力しろ!!」

 

 総司は床に唾を吐き、

その唾を靴で踏みにじる。

 

「兄貴落ち着けって」

 

どうどうとばかりに、総司の両肩に手をおいて、雷はなだめる。

 

知性も高く、沈着冷静さをもつ総司だが、短気なためたまに爆発する。

そんなときは、こうして雷がなだめるのだ。

 

「……そうだな、失った 時間を嘆いても戻ってはこん」

 

慣れた雷の慰めに、怒りを静めた総司が、落ち着く。

 

「まぁいい、失った時間の変わりに、ヨツメ様に色よい返事を貰うとしよう」

 

そう言うと総司は独房の鍵を開け、雷を伴いその部屋に入る。

 

部屋の中には、机とベッドがあり、その部屋の主は

突然の来訪者に、目を見開き驚き、思わず手に持っていた本を取り落とす。

部屋に居たのは、十代後半ぐらいの肩までぐらいまで髪を生やしている、大人びた雰囲気をもつ知的な

女性が1人。

机の上で読書でもしていたのだろう。

手から落とした本以外にも机の上に数冊本が置かれている。

 

過酷な収容所生活とRC抑制剤で弱らされているのか、酷くやつれているが

その美貌は隠せない。

 

「はじめまして、突然の

来訪で失礼する。

私の名は風神総司

ハイセ君のいやカネキ君の知り合いだよ。

不躾で悪いがヨツメ様、あなたのお力を私に貸して頂きたい」

 

 総司はそう言うと、独房に収容されている、元アオギリの樹幹部ヨツメに初対面の挨拶をしながら、持ってきていた花束を渡したのだった。

 

 

それを格好つけが、と聞こえないぐらいの小声で雷は言うと、風神雷だと言ってから会釈をした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 




最後まで読んで頂きありがとうございました。
それにしても毎日暑いですね。
皆様お体には充分気をつけてください。
それではまた(^^ )
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