ロズフィールド家は元々は海外に拠点を構えていた大公爵の貴族であった。日本で言えば代々政治家を排出する、世襲議員の一族や昔から有名な華族、そして皇族から抜けた旧宮家のような凄い一族だと思ってほしい。しかし、そんなロズフィールド家も随分と前、日本に活動の拠点を移した。
『妻に財産の何割かを持ち逃げされてしまった……とほほ』
と前当主であり、個性 剣術(人並み以上に剣を使える)を持つアルトリウスの祖父が妻に逃げられて離婚した事を切っ掛けに日本に拠点を移したのだ。その後、アルトリウスの祖母は海外を拠点にする皇国家に嫁いで更に子宝に恵まれたとか。うん、そのお陰か家系図がややこしく成ってしまう。
現当主はアルトリウスの叔父であり、個性 ドミナント(フェニックス)のジョシュア・ロズフィールドであり……ニンジンが苦手だとか。因みに両親と叔父は日本で個性を自由に使うためか、普段は別の仕事を行っているが一応はプロヒーローの資格を持っており……ヴィランに会えばフルボッコにして警察に突き出している。
「父上、母上。修行に手伝ってくれないか?」
「どうした?それより学校はどうしたんだ?教師達と上手く行ってないのか?まだ制服に着替えてないしな」
静岡県のとある町に有る高級住宅。そこそこ高級取りではなければ建てられないようなちょっとした豪邸がロズフィールド家の住居だ。とは言え、此処は本家の家ではなく……アルトリウスとその両親そして妹が暮らす家である。祖父や叔父が暮らしている本家は東京都の高級住宅街に聳え立つ、城のような家である。
朝の朝食風景。殆どの家庭でみられる光景だ。食卓を家族で囲い、忙しいがそれでもしっかりと朝食を食べる風景がそこに広がる。
「まあ、お前はそこら辺のプロヒーローより強い。学校でもトップクラスの強さだからこそ、教師との意見の違いやクラスメートとのすれ違いも有るのかもしれないな」
と言うのは黒い髪に、アルトリウスと同じく……いやそれ以上の逞しい肉体をして少しの髭を生やした男。彼はアルトリウスの父親であり、ロズフィールド家の嫡男(だけど家継ぎませんでした)であるクライヴ・ロズフィールドである。
プロヒーローとしての資格を持っているが、別で作家と翻訳家としても働いている。執筆仕事の空いた時間で、ほぼ無償でヒーロー活動を行ってるのだ。個性はドミナント(イフリート)である。得意な得物は両手剣だが、片手で振れる。余談だが、作家としての代表作は『冒険譚 ファイナルファンタジー』である……なお、ミリオンセラー。
「でも、この時期しか10代の青春は送れないわ。唯でさえ、最近は個性を悪用する個性犯罪が増えてるし……ヒーロー活動は多忙になるわ。今しか、楽しい青春は送れないのよ」
と優しく告げるのはアルトリウスと同じく、美しいプラチナブロンドの髪をした外見年齢が美しい美女。彼女はジル・ロズフィールド、アルトリウスとその妹の母親であり個性 ドミナント(シヴァ)で氷魔法と片手剣が得意なお母さんである。
普段は専業主夫をしながら、トラブルが起きたらヒーローとしてヴィランをお仕置きする。勿論、あんまり報酬は受け取らない。
「お兄様はきっと素晴らしいヒーローに成れるよ!!うん!!」
と言うのはジルと瓜二つの容姿をしており、クライヴ譲りの黒い髪の毛をした小学6年生の少女。彼女はジーナ・ロズフィールド。アルトリウスの妹であり、個性は現時点では魔法が使える魔法。
と言うのも、個性と言うのは成長したり……後々に成って別の能力や実は違った個性だったとは良くある事なのだ。ジル、クライヴも個性は魔法だと思ってたら高校生の頃にドミナントとしての力が表に出てきて個性がドミナントだったという事もあった。アルトリウスだって、なんのドミナントなのか正しくは分からない……普段はバハムート改だが、暴走時は13人の騎士を呼び出したのだから。
「実は……」
「「「実は?」」」
「留年が決まって、暫く自習で自由登校って言われた」
味噌汁を啜りながら、アルトリウスはそう告げた。
アルトリウスはクラスメートが相澤先生曰くヒーローとして向いてないとの事で、クラスメート全員除籍処分となってアルトリウスは留年が決まったのだ。クラスが崩壊したなら隣のB組に入れれば?と思う人も居るかもしれないが、残念な事に相澤先生はアルトリウスを自分で責任をもって導きたい事も有り、その上……B組の素質も除籍レベルだったのでアルトリウスは留年処分となったのだ。
「くぉぉぉん」
あと、家にはクライヴとジルが子供の頃から面倒を見ている狼?のトルガルが一応ペットとして室内飼いされている。トルガルは個性 フェンリルを持つ狼であり、どうして?が着いてるのかと言うと……既に狼の寿命より長く生きているためだ。
一方のアルトリウスが通う雄英高校。その正門には総勢30名程の保護者が詰め寄っていた。彼等はアルトリウスのクラスメートの保護者であり、無慈悲に除名された息子や娘達の代わりに苦情を言いに来たのだ。
「相澤をだせぇぇ!!」
「どーして!!どーして!!うちの守ちゃんが除籍なのザマス!!信じられないザマス!!」
「除籍とはどういう事だ!!」
保護者が怒るのも無理はない。除籍とは在籍していたという証さえも無くなる、退学より重い処分であり、入学した証拠も無いのだ。
今のヒーロー科の高校は定員割れが存在せず、どこも満席で転校や編入はまず出来ない。何故なら自由に個性が使えるヒーロー免許が取れるヒーロー科はそれ程に魅力的な所であり、更にヒーローは人々からの憧れでみられる。その為か、多くの子供達はヒーローを目指すのだ。その夢が……折角入学できた志望校の担任の一言で除籍にされたのだから、怒らない方が無理だろう。子供達の夢が潰され、他校のヒーロー科にも入れない……来年度を待たねばならない、1年は留年が確定であり、留年しなくても普通科等に入らねばならない。だが、雄英は普通科も定員はマックスだ。もう、その子達は今年には雄英での居場所はない。
「除籍を取り消せ!!横暴だ!!子供の未来を潰すな!!」
「ふざけるな!!取り消せ!!取り消せ!!」
中にはヒーローとして活動する者も居るが、そんなのは相澤先生には関係なかった。
「いっ……イレイザー……良いのか?」
「ほっとけ山田。除籍にしなかったら、あの子達は必ず後悔する。だが、今ならまだ間に合うんだからな」
と……雄英の中では相澤先生が同僚の山田先生……ゲフンゲフン!!ヒーロー プレゼントマイクと話している。此処には保護者達はやってこない。何故なら、雄英には通称 雄英バリアーと呼ばれる防壁が聳え上がる仕組みとなっており、関係者は入ることが出来ないのだから。
「おっおい……イレイザー……カメラを見ろよ……お前、ロズフィールドの保護者に留年の訳言ったか?」
「そういや、言ってなかったな……はっ!?」
雄英バリアーの外側はカメラで確認することが出来る。そのカメラには……
「イレイザーベッド!!出てこい!!息子が留年決定で、友達が除籍ってどういう事だ!!子供達の1年は貴重なんだぞ!!」
「そうよ!!思春期の1年は本当に貴重なのよ!!分かってるのかしら!?」
武装したクライヴとジルの夫妻が物凄いスピードで此方に向かってきたのだ。だが、雄英バリアーは破壊は不可能であり、夫妻は此処にはやってこれない……
「ちっ!!雄英バリアーか……仕方ない。なぐり壊すか」
クライヴがそう告げた瞬間、ジルが周囲の人々に離れるように指示を出す。周囲の人々が雄英バリアーとクライヴの周りから離れると……クライヴは個性を発動させ……巨大な火柱が立ち上る。火柱が消えると……
「イレイザー!!土下座の準備だ!!雄英お仕舞いだぁぁあ!!」
「まてまてまてまて!!不味い!!」
GODZILLAに良く似ており、頭部に2本の大きな角が生えた炎の召喚獣 イフリートが顕現した。
「イレイザー!!大変だ!!」
「クライヴさんの事か!?」
「違う!!HNの掲示板に、バハムート、ラムウとガルーダ、そしてフェニックスが顕現したって連絡がよ!!」
「保護者全員参戦!?何としてでも、弁明するぞぉお!!」
その後、なんとか相澤先生と山田先生は弁明して事なきを得たとか。
そして翌年の3月。新1年生の入試が始まる。
次回!!入試を飛ばして入学式!?
アルトリウス「クラスメートが除籍に成りませんように」
職場体験どこ行くの?
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ジョシュア叔父さんの所
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シドの所
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セフィロスの所
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ライトニングさんの所
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ブリッツボールってもんが有ってな……