【腐】黒子と高尾が王位継承者な話【にょた】   作:mizuhara_0-0

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あてんしょん!
黒子や高尾や他いろんな人がにょた予定
火黒、モブ黒描写あり?
緑高詐欺でごめんなさい…


第2話

「やあ妹。元気かい」

「こんにちは、赤司君」

「もう兄と呼んでくれてもいいと思うんだけどな」

「噂がどうであれ、正式な発表があるまでは、私は黒子ですよ」

真面目だね、と目を細めた赤司征十郎は現女王の孫だ。男子は王位に就くことができないため、現在は王都で王を補佐する者としての養育を受けている。才人として名高く、彼が女であったならと嘆く人もいることを黒子は知っている。

「また、遊びに来たんですか?」

今は夏だ。全国の貴族が王都に集い、様々な茶会と宴会を催す煌びやかな季節。冬のために地元のために様々な商談をまとめ、謀略を巡らす季節。黒子邸のマナーハウス周辺には北部誠凛地方縁の館が多い。

「敦のついでということにしてくれ」

「ああ、陽泉地方の茶会は今日でしたか」

「……まさか、招待されなかったのか?」

心配そうな兄の視線に、黒子はくすりと笑った。

「もちろん招待されましたよ。けれど紫原君の名前ではなく岡村さんの名前で届いたんです。堅苦しいのは苦手なので、今日の僕は体調が優れないということになっています。君のせいでね」

「……僕は何もしていないぞ」

「これだけ頻繁に顔を出せば、私が君の妹だと公言しているようなものでしょう」

「今日はきちんと用事があって来たんだ。ほら、大輝からの招待状だよ。一週間後の夜会、来れそうか」

箔押しされた桜色のメッセージカードに、黒子は苦笑した。

「ほかに誰が出席しますか?」

「僕が把握しているのは大輝と、さつきと、敦。それから……真太郎は会わせたことがあったか」

「お医者様ですよね。ラッキーアイテムは忘れようがありませんよ」

「そう。あと、涼太も連れて行く」

「黄瀬君も?」

黒子は驚きをあらわにした。

「緑間君といい黄瀬君といい……正式な貴族でない方が多いですね。夜会なのに、大丈夫なんですか」

昼間の茶会は略式なものもあるが、夜会は皆着飾ってくる。そのため、相応の財力や地位がある人間が出席するのが常だった。

「大輝のご両親が、南部の商人と交流を深めたいといわれてね、招待される人の層も厚いんだ。真太郎が貴族に婿入りするなら今のうちに慣れておいたほうがいいだろうし、涼太の目的にもうってつけだ」

「ああ、確かに商談は夜のほうが進むかもしれませんね。緑間君や黄瀬君を招待する名目もわかりました」

「理解が早くて助かるよ、さすがは僕のテツナだ」

妹を溺愛する兄に、この人に火神を恋人として紹介できるのはいつだろうか、と黒子は内心ため息をついた。

 

 

 

貴族の夜会にしては簡素な、だが形式と礼は尽くされた夜会に、さすがは軍門青峰の主催だと高尾は思った。行きかう会話は武具と鉄、貴族の端に引っかかるような成り上がりと戦闘バカばかりで、どう考えても若い娘を招待する場ではない。

南部貴族の顔見知りをスルーし、高尾はただ一人、壁の花となっていた。

なかば想定はしていたが、知り合いがいない。知人ならばいたが、公言したくもない間柄だったのでこちらを視界に入れた時点で用事がある振りをした。唯一交流のある娘は、高尾の知らない男とどこかに消えた。視界の広さを生かし、会場をぐるりと見回す。こうして観察するだけなど性に合わないが、顔を覚え、嗜好と交流相手を覚えることが人脈を作る第一歩だ。必死に自らに言い聞かせる。「知人の知人」に、二人きりの部屋に連れ込まれるのだけは御免被りたかった。

「高尾さん」

高尾を呼ぶ女性の声に、高尾はそちらを向いた。桃色の長い髪に薄いパーティドレスが似合う少女がいた。

「こんばんは、桃井さん。本日はお邪魔させていただいてます」

桃井さつき。軍門青峰の嫡男の、お目付け役とも婚約者とも言われる。青峰の傍系の生まれ。生まれ育ちは東部の山岳地帯、桐皇地方。

とっさにそこまでのデータを引き出した自らの記憶力に、拍手を送りたくなる。

「桃井さんなんて、他人行儀に呼ばなくていいよー。さつきって呼んで、たかちゃん」

「じゃ、お言葉に甘えて。たかちゃんって呼ばれたのは初めてだなぁ」

「ふふ、よろしくねー。これから顔を合わせる機会も多くなると思うし」

「それは、桃井ちゃんが黒子と仲良しだから?」

遠回しに、黒子につくのかと尋ねると、桃井は首を傾げた。

「テっちゃんは好きだけど、好きだから味方とは限らないよね」

……ああ、なるほど。

「私はテっちゃんが好き。赤司君は尊敬してる。みどりんには助けてもらったし、むっくんとお菓子食べるの楽しいし、きーちゃんの話は面白いよ。……だめ、かな?」

少し不安そうな桃井に、高尾は首を振った。

「それでもあたしに声を掛けてくれる桃井ちゃんは優しいね。ね、さっちゃんって呼んでいい?」

桃井は少し恥ずかしそうにはにかんだ。

「私もそう呼ばれるの、初めてだなぁ」

 

 

「誠凛地方の黒子嬢ですか?」

一人の男が、黒子に話しかけた。

「ええ、そうです」

話しかけてきた男は、服装から南部の商人と思われた。これでもかと付けられた指輪に呆れる。生来の貴族ならば、指輪は全くつけないか、左の薬指に一つだけだ。

「少し、大切な話をしたいのです」

「大切な話ですか」

「そうです。あちらの伊月嬢よりは、黒子嬢にお話しすべき事柄かと思いまして」

「私が聞くべき話、ですか」

伊月よりも黒子に聞かせるべき話とはなんだろうか。誠凛の政の中核に近いのは伊月の方なので、黒子は王位に関する話だと結論付けた。

「……人がいない場所に移動しませんか」

「ああ、そちらの方がいいですね。ではこちらへ」

そう導かれる手のまま、黒子は陽が沈んでライトアップされた中庭へと進んだ。

 

 

「でね、その時大ちゃんが……」

楽しそうに幼馴染の話をする桃井に相槌を打っていると、一人の男が話に割り込んできた。

「桃井っち! 黒子っち知らないッスか!?」

光を受けて輝く髪と整った目鼻立ち。黙って立っていれば二枚目と言えるだろう彼は、非常に慌てた様子で「火神っちが探してて」「どうしよう」と繰り返す。

「テっちゃん? さっき赤司君と話してたのは知ってるけど……きーちゃん、何かあったの?」

「黒子っちが見当たらないんスよ。赤司っちがダンスに誘われて、その間に消えてたみたいで……火神っちも女の子に捕まってたみたいで、誰も黒子っち見てなくて」

「黒子がいねーの? 子供じゃねーんだから、そのうち見つかるだろ」

高尾の言葉に、二人は大きく首を振った。

「テっちゃん、影が薄いから一度見失うと探すのが大変なの」

「黒子っちの方向音痴を舐めないで欲しいッス」

真剣な表情になる二人に半分呆れながら、会場をぐるりと見回す。確かにあの水色の影は見えない。そして。

「確かに、探した方がいいかも。……秀徳南部の商人も一人いない」

「え?」

「若い女に手を出すことで有名なんだよ。黒子と一緒にいたらヤバい」

さっと顔色が変わる二人に、あたしもあたしのルートを当たるよ、と告げる。

「さっちゃんは一人で行動しないでね。男色趣味はなかったと思うし、武術を嗜むとは聞かないから男は一人で巡回させてもいいかも」

「わかったッス!」

「空き部屋確認してみるね!」

慌てた様子でごめんね、と謝る桃井に、気にするなと手を振る。ホールを出て執事に話しかける桃井に、これで館内は心配ないな、と考える。

あとは外に出た可能性。

 

 

中庭の暗がりに足を向ける男に、黒子は首を傾げた。

「あの……本当に、こんな場所まで来て話す内容なんですか?」

「ああ、そうだよ。ふたりっきりで、話をしたいことがあるんだ」

男は、黒子の腕をつかみ、植込みの上に突き飛ばした。

「何を……」

植込みがクッションとなって大した衝撃はない。ただ、ドレスのレースに木の枝が引っかかっている。無理に立ち上がると破れるだろう。仰向けに倒れた不安定な状態のままどうにか起き上がろうとする黒子の上に、男は覆い被さる。

「さあ、では話をしようか」

黒子は漸く状況を理解した。手首をつかまれ、体重を掛けられる。腹部に男の重みを感じ、生理的な嫌悪感に深く息を吸えなくなる。

男が唇を寄せてきて、涙が出そうになったとき。

 

「ねえ。そんな暗がりで、なーにやってんの?」

 

従姉妹の声が聞こえた。




黒バスで、「ぼくと魔女式アポカリプス」パロをやりたいとずっと前から思っています。黒子が≪幽霊≫の代替魔術師、高尾が≪翼人≫の代替魔術師、真ちゃんはエルフで皆変身したらおにゃのこになっちゃうからリバもにょたもやりたい放題ですね。ただ私がやりたいのは代替魔術師のにょたっ子たちのにゃんにゃんでも「僕、本当はもう、死んでいるんです…」なシリアスルートでも「まさか、君も代替魔術師だったなんて…!」「悪いな黒子。俺の糧となって死んでくれ」みたいな疑心暗鬼のバトルロワイヤルでもなく、≪魔女≫の代替魔術師の赤司なんです。だって良くないですか。負けを知らない赤司君が不慮の事故で死んでしまって、魔女の代替魔術師になる条件「代償と、生への渇望」を抱いて代替魔術師として蘇って、昼間はチートな洛山キャプテン、夜は魔女っ子!萌える。何よりも!私は!赤司君に!鋏で己の眼を抉ってその痛みに涙を流しながらも切なく笑って厨二な呪文を唱えて魔術を使ってほしい!傷付いてもすぐに元通りになる肉体に自分がもう人間ではないということを感じながらも未だ人間であろうとして必死であがき続ける赤司君。血まみれになって戦う赤司君。そんな赤司君の理解者兼協力者のレオ姉とか、赤司君が赤司君だと気付かずに「僕の友人をどこにやった!」ってキセキを守るために赤司君に攻撃しちゃう黒子さんとか「ごめん。真ちゃんに俺が死んでるってこと、知られたくないんだ。だから――死んで?」って日常を守るために他の代替魔術師を排除しようとする高尾さんとかどこかにありませんか どこか に 
//前作では皆さまブックマークや閲覧ありがとうございました。読み返して思った、鬱すぎますねこれ。だんだん明るく楽しくギャグっぽくなっていく予定です。多分。(2013/07/07 pixivに掲載)
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