噂の"姫神部隊"(本編完結)   作:小此木

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少し修正をしました。


第10話 Yah-man、待たせたな俺だ。ジャマイカから来た...ゲフンゲフン

 

 

今日も朝から私はこの鎮守府を調査しています。そして、今回は鎮守府の海岸を調査中です。先日電先輩から聞いたイ級達の部屋や呼び出しの事はまだ分かっていません。ですので調査対象が増えてしまいました。元帥への報告は分かってからにしましょう。...あら?

 

「おはようございます。お勤めご苦労様です!」

 

「「お、おはようございます!!今日もお勤めご苦労様でございます!!」」

 

「は、はぁ...」

 

この鎮守府に夕張と武蔵は着艦していたのでしょうか?

 

「あの...「「ハイ!何でしょう、姫神部隊の大鳳様!!」」あれ?」

 

やはり、別の鎮守府の方々ですね。しかし、あの戦艦の武蔵がここまで畏まって挨拶してくるとは流石は"姫神部隊"でしょうか。

 

「あ、あの~、勘違いされてますけど?私は横須賀鎮守府の大鳳です。今はここに着艦していますけが、一時的なもので...研修のような物です。」

 

「そ、そうでしたか。てっきり姫神部隊の方かと...」

 

そう言ったのは夕張。

 

「済みません勘違いさせてしまいましたね。この鎮守府には何か御用で?」

 

「い、いえ。先日助けてもらいここで少し整備をしてもらっているんです。」

 

「あら?助けて頂いたのですか?」

 

「おう!!私達は武明提督と阿修羅姫「なっ!?木曾様に!?」...お、おぅ。」

 

二人の会話に割ったのは武蔵。しかし、阿修羅姫の名を出したとたん身を乗り出した大鳳に少し戸惑った。

 

この方達も阿修羅姫様...木曾様に助けられたのですね!!なんと聡明な!!なんと気高い!!流石木曾様!!

 

「そうでしょう、そうでしょう!!あの木曾様ですよ!!どんな敵が来てもあの方の前なら駆除された羽虫も同然!!」

 

「い、いえ。私達は提督に...」

 

夕張は申し訳ないといった感じで大鳳に答えた。

 

「ま、まさか木曾様では無く提督に!?」

 

その答えに大鳳は両膝を鎮守府のコンクリートに付き呆然としている。

 

「あぁ、私なんか鎖で繋がられた所を直接助け出して頂いた。カッコよかったな~。」

 

「...それはきっと錯覚です。もっと目を凝らして見ていなかったから、木曾様の勇姿を提督と見間違えるんです。」

 

武蔵の言葉をバッサリ切り捨てた大鳳。...容赦なしである。

 

「え゛ぇ゛!?わ、私何か気に障る事言った?それに、私は本当に武明提督に助けられたんだけど!?」

 

「そ、そうだよ!!本当だよ!!私の目の前で武蔵は助けられてたよ!!」

 

武蔵の言っている事が事実だと声を張って暫定した夕張。

 

(・・・恐らく提督は木曾様の手柄を横取りしたのでしょう。許すまじ提督です!!)

 

自身達の主張が正しいと必死に話してくる二人をスルーし、提督に理不尽な怒りを覚えた大鳳であった。

 

 

 

 

「じゃあ、私と夕張は次の着艦先が決まるまでこの鎮守府にいるから。少しの間宜しく頼む。」

 

「いえいえ、こちらこそ宜しくお願いします。他の方同様いい鎮守府が見つかるといいですね。」

 

 

 

 

◇◆

 

 

 

 

この鎮守府では問題のある鎮守府から艦娘を助け出し、その艦娘の要望に合った鎮守府へ送る事もしていたのですね。流石木曾様がいる鎮守府ですね。

 

「次は...『Yah-man、おい、チョットいいか?』何処に散歩していきましょうか。」

 

『Yah-man、チョットいいか?ここは瀬戸内鎮守府か?』

 

「次は司令室にでも行ってみましょうか。私が着艦した後から木曾様が見えなくなった事に付いて聞いてみましょう。」

 

『Yah-man、無視しないでくれ!!!』

 

「...誰ですか?私の思考を邪魔するヤツは?」

 

先ほどから何ですか!後ろの海上で人(艦)を呼び止めて!!それも声からして男性ですね。艦娘のこの私をナンパですか?フフフ、この私の魅力に引き寄せられたのですね。それは仕方ないですが...恥を知りなさい!!私には木曾様という伴侶がいるのですよ!!

 

『やっと反応してくれたか。俺は"ジャマイカからやってきた金剛型1番艦"だ。そこんとこ宜しく頼むぜ?長ければ"ジャンゴウ"って呼んでもらってもいいぜ。おっと、そうそう。確認なんだが、ここは瀬戸内鎮守府で合っているか?』

 

「・・・は?」

 

私は目の前の光景に呆然と佇むしか出来なかった。

 

『Yah-man、この俺に魅とれたか...無理もない。俺は「へ、変態だー!!」は?』

 

私は目の前の"変質者"へ向けて叫んだ。この際、何で海上に立っていられるかなんてどうでもいい。

 

「じ、上半身裸に奇妙な服を着ている黒人に襲われています!!だ、誰か!助けてください!!」

 

私はあらん限りの声を出し、周りに助けを求めた。上半身裸に奇妙な服を着ている男なんて変質者しか考えられない!絶対普通じゃない!!私一人では対処できない行動や、私の隙を付いて襲って来るかも知れない。そう思った私は、鬼も裸足で逃げると言われる姫神部隊の誰かに助けを求める事にしました。

 

「誰かー!!」

 

「おい!大丈夫か!?変態は!?」

 

私の叫びを聞いて駆けつけてくれたのは、

 

「俺が来たからには安心しな!!俺が変質者をボコボコに...あれ?ジャンゴウじゃん!!」

 

天龍様でした。これで、変質者の未来は詰みました。あの天龍様に来てもらえるとは思いませんでしたが、嬉しい誤算です。

 

「Yah-man、て、天龍先輩!?ジャンゴウ事、ジャマイカからやってきた金剛型1番艦ただ今戻りました!!深く、深ぁ~く反省しております!!兄弟「あ"ぁ"」...て、提督への謁見の許可を!!」

 

ん?少しおかしいですね。天龍様を見て怯えるのはわかりますが、"戻りました"に"提督への謁見"...どう言う事でしょう?

 

「本当に反省したのか?一応、俺から提督に話してやる。ここで待機「天龍先輩チョットいいですか?」...ん?どうした大鳳?」

 

「一つ質問です。」

 

「ん?何だ?言ってみろ。」

 

「はい。この変質者は何者です?」

 

「あぁ、こいつは前言った金剛の男性型艦息、ジャンゴウだ。自称転生者らしい。」

 

「Yah-man、さっきも自己紹介したが、ジャマイカからやってきた金剛型1番艦だ。長ければ"ジャンゴウ"って呼んでくれ。」

 

まさかの姫神部隊の方でした。これは反則でしょう。

 

「んじゃ、俺は提督に伝えに行くから。お前はそこで待ってろ!!」

 

「はい!宜しくお願い致します!!」

 

そうジャンゴウは答えると深々と天龍へ頭を下げた。

 

 

 

 

◇◆

 

 

 

 

俺は今ジャマイカからやってきた金剛型1番艦...長いんでジャンゴウと名乗っている。そう、"今は"。

俺は転生者...よくあるトリップものの代名詞"神様転生"でこの世界に来た。俺は前世でしがない大学生だったが、ちょうど歩いていた通りの建設途中のビルから鉄骨が落下していて、その鉄骨に下敷きになりそうだった男の子を身を呈して守り死んだ。そして、テンプレ通り神を名乗る老人が現れ、俺に転生するかを聞いてきた。俺は様々な二次創作の小説やファンタジー系の小説を読みあさっていたのでこの状況はよく知っていた。無論二つ返事で了承し、特典で"俺以外は全員女でハーレム""チート"を選び転生させてもらった。

転生して直ぐ俺はこの世界が生前大人気だったゲーム"艦隊これくしょん"の世界だと理解できた。周りにいる少女や女性がそのゲームのキャラクターそのままだったからだ。しかし、俺は少し落ち込んでしまった。最初俺は艦これの世界に転生したのなら提督だと思っていたからだ...まさかの艦娘。いや、艦息?のある意味チートキャラ"ジャマイカからやってきた金剛型1番艦"の艦息だったとは予想外すぎる。...確かに周りは全員女性である意味ハーレムだけど。神様、これ違くね。

でも、チートはちゃんとしたものだった。艦娘大和の2倍の火力。戦艦なのに島風を抜く速力。艦娘達が通う呉の養成施設を圧倒的な力で主席で卒業し、そのまま呉の鎮守府に着艦した。着艦して直ぐ敵深海棲艦の泊地棲鬼率いるヲ級6隻を余裕で撃沈させ、それを皮切りに多くの戦果を挙げた。この時の俺はチートの力を過信し俺TUEEEと調子に乗っていた。提督や大佐の命令を無視し単身で敵深海棲艦を次々と撃沈させていった。たまに姫神部隊という部隊が強いと噂されていたが「はぁ?俺の方がもっと強いぜ。」と周りに言ったことも多々あった。

 

そんなことを続けていたある日、Flagshipのレ級を発見し今まで通り単身で追いかけ無人島に追い詰めて行っていた。

 

「Yah-man、追いかけっこは嫌いじゃないぜ。ほぅらもう追いついた!!」

 

「...気持ち悪いヤツだな。自身が誘い込まれたとも気付かないでワンワン吠えるなよ!!」

 

「Yah-man、俺の性能を甘く見るなよ。どんな敵が来ようと...な、何ぃ!?」

 

う、嘘だろ!?戦艦棲姫が4隻に飛行場姫3隻、装甲空母姫5隻、南方棲戦姫が7隻、レ級が5隻に...その後ろにはヲ級が15隻だと!?

 

「貴様の存在は我々の驚異になる。ここで始末してくれる!!殺れ!!」

 

リーダーだと思われる戦艦棲姫の1隻が号令を出し俺目掛け多くの弾が放たれた。

 

「このジャンゴウを舐めるなよー!!」

 

 

 

 

満身創痍...とは今の俺の状態を言うんだろう。

 

「...グ、ガハッ!!」

 

「ハァ、ハァ、ハァ。手こずらせやがって!!」

 

「漸く止まったか...」

 

「チ、チクショウ...」

 

ヲ級10隻、レ級1隻は撃沈出来たが多勢に無勢。俺は今大破し止めを刺されそうになっている。

 

「この戦力差でヲ級10隻、レ級1隻は撃沈させられ、南方棲戦姫は小破した奴と中破した奴が出てしまった。こいつはここで確実に仕留めろ。我々の予想を遥かに超える性能だ。この艦娘?が量産されたら厄介なことになる。こいつ1隻だけだったのかあそこの鎮守府を徹底的に蹂躙して調べろ。」

 

「ま、待て...」

 

クソッ!何がチートだ!何がこの俺が最強だ!!一人じゃこれ以上戦えないじゃないか!!このまませっかく転生したのにこんな所で終わるのかよ!!

 

「止めだ。今楽にしてやる!!」

 

...クソッ!!俺はここで終わりだ...今まで我が儘ばかり通して呉の皆には悪いことをした。が、俺が自爆して何体かは葬って行く。都合のいい事言っているのは分かっているが、後は頼んだぜ!!

 

「おぉぉぉぉぉぉぉ!!「ハイ!ワンツー!!」お?」

 

俺が自爆しようと覚悟を決めたとき、深海棲艦以外の女性の声が聞こえ南方棲戦姫1隻が俺の後方へ吹き飛んでいった。

 

「何者だ!?」

 

「はい、通りますよ~。貴方、ウチの提督の真似ですか?提督自ら前線に出るなんてウチ以外無いと思っていましたが...考えを改めないといけませんね。」

 

俺の窮地に現れたのは金剛級四番艦霧島だった。

 

「Yah-man、君は...」

 

「あぁ、自己紹介が遅れましたね。瀬戸内鎮守府の霧島と、」

 

「電なのです!!危機一髪だったのです!!」

 

その霧島の後ろから駆逐艦の電が現れた。この戦力差ではどんな援軍が来ても意味を成さない。二人には悪いが...

 

「に、逃げろ。奴らの強さは別次元だ。君たちでは勝ち目が...」

 

「ハイハイ。負傷した方はそこで大人しくしてください。電先輩思いっきりやっちゃってください!」

 

「了解なのです!!電の本気を見るのです!!グレート空母棲姫アターック!!」

 

「任せろ!!全弾斉射!突撃ぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃぃ!!」

 

「...は?」

 

俺の目の前では電の掛け声により何処からか出てきた敵?空母棲姫が仲間?の戦艦棲姫へ全砲門を向け攻撃しながら突貫していった。...何これ...

 

「ワンツー、ワンツー、ワンツーフィニッシュ!!」

 

「うぇ?」

 

俺が見たとき、霧島は自身の拳のジャブで残っていたヲ級を蹴散らし、最後のアッパーでレ級達4隻をのしていた。某格闘ゲームの〇ネッサかよ!?

 

「き、キサマらは何なんだ!?」

 

「あれ?さっき霧島さんが名乗ったはずですよ。瀬戸内鎮守府の電と霧島さんなのです。」

 

「せ、瀬戸内...まさか姫神部隊!?」

 

「たまにその名前で私達を呼びますね。誰が付けたのでしょうか?」

 

「さぁ~、なのです。」

 

こ、これが噂の姫神部隊...転生で神様からチートを授かったこの俺が普通に見える。

 

 

 

 

■□■□■□■□

 

 

 

 

「ってな感じで俺は助けられ、俺が艦息って言ったら二人共驚いていたぜ。どうだ、これで俺が転生者って認めてくれるか?」

 

その話を聞いた私は呆然としてしまった。そんな状況でヲ級10隻、レ級1隻を撃沈させるとは!?...そして、その状況をひっくり返した電様と霧島様。ここの部隊はどんなバケモノ達が潜んでいるのですか!?...ん?バケモノ?そうだ!!

 

「そ、そうですね。認めましょう。それと、話は変わるのですが、"レッドデビル"はご存知でしょうか?」

 

「レッドデビル?」

 

「あの天龍先輩が"泊地棲姫率いるタ級20隻の敵艦隊に単身で突貫し、大破寸前の状態で勝利した"と噂された戦闘のその後、一度だけ観測されたとある海域の海面を覆った半径50mの炎。その中心にいたと噂されている艦娘です。」

 

「ん?...あぁ!!あれか!!」

 

「知っているのですか!?」

 

「あぁ。ここに着艦し地獄の演習を終えたとき聞いたぜ。」

 

「な、なら!!」

 

「俺からは言えないな。その事は天龍先輩から聞いてくれ。...それにしてもレッドデビルか。言い得て妙だな。」

 

「そ、そうなのですか?」

 

「まぁ、聞いてから...運が良ければ、いや、悪ければ直接見えるかもしれない。」

 

「・・・」

 

「おっと、天龍先輩から通信だ。えっ!!司令室に来いって!?ここで待てって先輩が言ってたのに...い、いえ!!滅相もありません!!分かりました直ぐ向かいます!!...じゃ、俺司令室に行くわ。」

 

「ひ、一つだけ教えて下さい!!」

 

「ん?何だ?分かる範囲でなら教えれるが。」

 

「天龍先輩から聞いたのですが、ここで最強の艦娘?のヲ級さんと"レッドデビル"ではどちらが勝ちますか?」

 

「...それは、」

 

「それは?」

 

「レッドデビルだな。」

 

「ッ!!」

 

「全力全開のヲ級先輩で漸く引き分けかな?あと一人ヲ級さんがいれば勝てるが...こんな所でいいか?」

 

「は、はい!!ありがとうございました!!」

 

「じゃ、また後で。」

 

そう言ってジャンゴウ...さんは鎮守府の方へ走って行きました。まさかここでレッドデビルの情報が掴めるとは...元帥に即報告ですね。

 





~ボツネタ~


この鎮守府では問題のある鎮守府から艦娘を助け出し、その艦娘の要望に合った鎮守府へ送る事もしていたのですね。流石木曾様がいる鎮守府ですね。

「次は...『ヘーイ!チョットいいですカ?』何処に散歩していきましょうか。」

『ヘーイ!チョットいいですカ?ここは瀬戸内鎮守府デショウカ?』

「次は司令室にでも行ってみましょうか。私が着艦した後から木曾様が見えなくなった事に付いて聞いてみましょう。」

『ヘーイ!無視しないでくだサーイ!!!』

「...誰ですか?私の思考を邪魔するヤツは?」

先ほどから何ですか!後ろの海上で人(艦)を呼び止めて!!それも声からして男性ですね。艦娘のこの私をナンパですか?フフフ、この私の魅力に引き寄せられたのですね。それは仕方ないですが...恥を知りなさい!!私には木曾様という伴侶がいるのですよ!!

『やっと反応してくれましタ。ワタシは...』

「何故ここに某カードゲームの会長さんが?まさか私達は魂を紙束に込め、デュエルという名の殺し合いを...」

「ソレは不可抗力デース!!」




最初ジャンゴウの喋り方を金剛風にした時に出来たネタ。当然ボツになりました。
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