噂の"姫神部隊"(本編完結)   作:小此木

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霧島、ジャマイ子の一部を軟化しました。


第15話 夢だけど、夢じゃなかった!!

 

 

 

「そ、それは本当ですか!?」

 

私、霧島は司令官が発した言葉に半ば掴みかかりそうにそう聞き返した。

 

「き、霧島落ち着け!!嘘じゃない。本当だ!!」

 

「で、では本当に舞鶴からお姉様方が!!」

 

やりました!!これで久しぶりに姉妹が揃います!!そして、あの紛い物...ジャンゴウと暫く合わなくて済みます!!

 

 

 

 

 

 

 

 

「今日から、舞鶴鎮守府の金剛3姉妹が一ヶ月間ここの鎮守府に配属となる。代わりにこちらから、電、天龍、ジャンゴウが舞鶴へ配属となった。金剛達姉妹には初めて経験することもあると思う。分からない事、自身の鎮守府と違って効率が悪などの意見があればどんどん言ってくれ。君達からの指摘で俺たちが考えもしなかった無駄が分かるかも知れないからな。」

 

そう武明が司令室で自身の部下...瀬戸内鎮守府の艦娘達に説明し、自信の横に並んでいる金剛型の艦娘、金剛改二・比叡改二・榛名改二へは別の視点での意見を促した。

 

「Hey!今日から短い間だけどヨロシクネー!!」

 

「この比叡お姉様が行く所にはどこまでも付いて行きます!!」

 

「久しぶりに姉妹全員揃いました!!榛名嬉しいです!!」

 

「...お姉様方...私、霧島はこの日をどれだけ待っていたか!!感激です!!司令官!!この度はありがとうございました!!」

 

金剛は元気よく挨拶し、比叡は通常運転。榛名は姉妹が揃った事を喜び、霧島は武明へ深々と頭を下げた。

 

 

 

・・・話は二週間前に遡る。ここは執務室。提督とヲ母さんが司令室同様、よく書類と睨めっこしている部屋です。

 

「司令官、この鎮守府に新たな艦娘の配属は本んっ当ぅに無いのですか?電部隊の方々は電先輩個人の戦力みたいなものです。もう少し戦力を増やしてもらいたいのですが...」

 

大鳳がこの鎮守府へ研修と云う潜入を許しているのです。本部も、もっと潜入戦艦を増やしてくれれば鎮守府の雑用を押し付け...もとい、手伝って頂けるのに。

 

「う~ん、難しいなかな。俺ら少数で多くの敵艦隊落としているだろう?大鳳みたいな例外を除けば、俺でもこれ以上この鎮守府に戦力は向けられないな。」

 

「...やはり、無理ですか。な、なら部隊...艦娘の交換というのはどうでしょう!!」

 

「交換?...あぁ、交換留学みたいなもんか。う~ん、ウチにも新しい風を入れた方がいいかもな・・・よし!引き受けてくれる鎮守府がないか当たってみる。」

 

そして、快く承諾してくれてのが元我が鎮守府、舞鶴鎮守府の蒼井提督その人でした。

 

 

 

「姉妹が揃ったのです。久しぶりにお姉様方、アレやりませんか?」

 

「アレですか、いいデスネー!!」

 

「いいですね!!金剛お姉様、比叡も久しぶりにやってみたいです!!」

 

「榛名も賛成です!!」

 

「ん?何か始まるのですか?木曾様は何か知っておられますか?」

 

「さぁ?父s...提督。何か知らない?」

 

「いんや、全く。」

 

金剛が左端に立ち、右へ順に比叡、榛名、霧島が並ぶ。金剛型四姉妹は何か始めるようだが、武明達は検討が付かないでいる。そして、

 

「金剛!!」

 

「比叡!!」

 

「榛名!!」

 

「霧島!!」

 

『我ら、金♡! 剛♡! 四姉妹(デース)!!』

 

金剛姉妹は金剛、比叡は左手を腰に、榛名、霧島は右手を腰にドヤ顔を決める。ドン!と言う擬音が武明達の脳内で自動再生された。

 

『我ら金剛姉妹がここに攻め入る敵深海棲艦を見事、蹴散らして見せましょう!!』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「さぁ!お姉様方!行きますよ!!」

 

 

 

・・・・・・・・・・・・・・ふぅ。

 

「...夢でした。」

 

こんな夢を見るなんて...私、疲れてるんでしょうか?司令官に相談してみましょう。

 

 

 

「い、今何と?」

 

「いや、舞鶴の蒼井嬢ちゃんが自身の手に余るから新しく建造した金剛型をこっちに寄越すらしい。」

 

「そ、それは喜ばしい事です!!」

 

何と云うことでしょう!!今日見た夢は正夢だったのですね!!

 

 

 

そして、4日後。

 

「何故です!!この世界には神も仏もないのですか!?」

 

司令室に呼び出され、全員へ新しい艦娘の着艦を提督の武明が知らせたが、霧島は目の前の現実を受け入れられずそう口にした。目の前の金剛型艦娘の身体的特徴は金剛改二とほぼ瓜二つだが、自身を転生者だと紹介したのだ。

 

「いや、霧島には言ったじゃないか。蒼井の嬢ちゃんから急に電話が掛かってきて自身を"転生者"だと言ってる艦娘が好き勝手動くから困ってるって。んで、電話越しに『そっちにも頭が変な男を艦娘(?)として扱ってるんだから、この子もそっちの領分でしょう!!』って半ば強制的に押し付けられたって。」

 

「ですが、これはあんまりです!!」

 

そして何よりも、銀髪で褐色の肌を持ち、艤装が戦艦のソレではなく、コンポに砲台を付けた奇抜なもので、見た目霧島に金剛の紛い物と思われているジャンゴウを彷彿とさせていた。...彼女の名前は金剛でもコンゴウでもない。彼女の名は、

 

「フッフッフ、蒼井ちゃんには追い出されてしいましたが、ここには"アノ"ジャンゴウが着艦しています。それに私は前世でこの"艦これ"をやり込んでいた提督でした。無論、艦娘知識に深海棲艦の特徴や武器も頭に叩き込んでいます。さぁ!ここの提督よ!!私に全て任せなさい!!そして、憧れだった艦娘達とキャッキャ、ウフフな展開を私、ジャマイ子に!!」

 

ジャマイ子。彼女は前世の知識とやらで、ジャンゴウの妹艦だそうだ。

 

「"コイツ"は金剛お姉様では無い!!本当のお姉様を返せー!!!!!!」

 

そして、霧島は絶叫しながら司令室から飛び出していった。

 

「あら?霧島さんはどうかしたのですか?」

 

何故霧島が飛び出していったのか分からないジャマイ子が武明に聞いた。が、

 

「...気にするな。今はそっとしておいてやれ。」

 

武明はそう答えるしか出来なかった。

 

 

 

 

■□■□■□■□

 

 

 

 

「...以上が大鳳から新たに報告してきた内容です。」

 

「そうか。」

 

ここは横須賀鎮守府。一人の男性が秘書と思わしき女性から報告を受けていた。

 

「では、大鳳には引き続き瀬戸内の調査を命じておきます。」

 

「あぁ、頼んだ。それと、」

 

「何か?」

 

「瀬戸内鎮守府の艦娘3隻の認識を改めようと思う。」

 

「では、」

 

「あぁ、全海軍に通達を行う。それぞれ戦艦並みの戦力と認識するよう、小さな悪魔『電』を駆逐"戦艦"『電』、羅刹『天龍』を軽巡"戦艦"『天龍』、阿修羅姫『木曾』を重雷装巡"戦艦"『木曾』と艦名称を変更。並びに、空母ヲ級を正式に瀬戸内鎮守府の戦力と認識し手出しを出さぬよう通達!!」

 

「畏まりました元帥。あと、空母ヲ級のことですが、」

 

「何だ。」

 

「瀬戸内の三宅提督の妻だそうで「そ、それは本当か!?」...はい。大鳳からの報告にありまして、役所に問い合わせたところ正式に夫婦として籍を入れていました。そして、どうやったか不明ですが、重雷装巡戦艦木曾を養子...娘として籍を入れておりました。」

 

「・・・」

 

元帥と呼ばれた男性は開いた口が塞がらないでいる。

 

「元帥、平田元帥!!」

 

「...あ、ああ、悪い矢矧。とんでもない事実に思考が吹っ飛んでしまった。」

 

元帥の名を読んだ女性は矢矧と呼ばれている。彼女は艦娘、軽巡洋艦の『矢矧』。平田元帥の秘書艦である。

 

「元帥からの指示で陸、海、空軍及び一般研究施設にも問合わせましたが"三宅愛"なる人物の名はありませんでした。」

 

「...そうか。大鳳の報告書通りなら我々の百、いや二百年は先の技術を彼女は扱っている。名のある技術者だと考えているが、尻尾も見えなかったか。」

 

「申し訳ありません。」

 

「いや、君が謝る事はない。この件も引き続き「元帥!!大変です!!」...どうした!?」

 

元帥に矢矧が報告をしている部屋に1隻の艦娘が慌てた様子で飛び込んできた。

 

「赤城さん何事です!!今私達は大事な話を...」

 

「こっちも大事...いやもっと重要な報告です!!」

 

突如部屋に入ってきたのは正規母艦赤城。よく見てみれば、右腕の甲板は所々破損しており、服も少し破れていた。所謂中破している。

 

「直ぐ報告してくれ!!」

 

「はっ!!元帥からの指示で太平洋を警戒中、Flagshipのイ級を発見。それを追尾したらある海域に留まりました。その周辺を調査したところ、奴ら...深海棲艦のFlagship級が多数集まっていました。そして、報告しようとその海域を離れた時、運悪く"そこ"へ集まろうとしていたであろう敵Flagshipのタ級に見つかり戦闘の末辛くも勝利し、ここまで帰投してきました。...しかし、同行していた扶桑が轟沈してしまい...クッ...」

 

「もういい、よく帰投してくれた。矢矧!!」

 

「はい!!」

 

「大和の近代化改修は?」

 

「未だ四割です!!」

 

「急がせろ!!そして、」

 

「他の鎮守府への要請は既に終わっております。」

 

「よし!!」

 

(深海棲艦共よ。何を考えて集まっているかは知らんが、人を...人間を舐めるなよ!!)







~イ級艦隊のレベルが上がりました。近代化改修を行いますか?~

「それじゃあ、イ級さん達。進か...もとい、近代化改修なのです!!」

電の掛け声により5隻のイ級達が眩い光に包まれ、みるみるうちにシルエットは人型となっていく。

「ほっほほほ、なのです!!」

そして、光の中から出てきたのは全身黒いタイツの様な服を着た女性達。全員ボンキュッボンのナイスバディで右胸付近にそれぞれ壱から伍の文字が見える。

「オォー!壱(ヒー)!!」

「ハァー、ケケッ!弐(フー)!!」

「ムン!ハァー!!参(ミー)!!」

「ホォー!肆(ヨー)!!」

「コォォォォォォ、アッ!伍(イツー)!!」

「ミ」

「ン」

「ナ」

「ソ」

「ロッ」

「テ」

『イ級特戦隊!!』

そう全員が叫び決めポーズをビシッっと決めた。その周りには何故か赤いバラが出現している。(尚、BGMと決めポーズはギニュー特戦隊を脳内で同時再生してください。)

「いいな~、皆色々大きくなれて...」

「何を言っているんです電隊長!!」

一人(?)のイ級?が電に叫ぶ。

「どうしたの伍?」

「電隊長もボンキュッボンのナイスバディになってるじゃないですか!!」

「ほ、本当なのです!!」

伍に言われ漸く自身の体の変化を知った電。





「こ、これなら、天龍お姉ちゃんにも負けないのです!!」

「んぁ?どうした電?怖い夢でも見たのか?」

ここは瀬戸内鎮守府天龍の部屋で午前4時。夜変な物音がして怖くなった電は天龍の部屋に駆け込んで来ていた。

「ううん。何でもないのです。天龍お姉ちゃん起こしてごめんなさい。」

「気にすんな。朝にはまだ早い。もう少し寝ろよ~。ふぁ。」

「...うん。」

(電も進化すれば憧れのボンキュッボンのナイスバディに...)

今日も瀬戸内鎮守府は平和な一日になりそうだ。

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