「置イテ行カレタ...」
彼女は一人海の上を歩いていた。
「アイツ等ノセイダ...」
そして、彼女は不機嫌だった。
「アイツ等ノセイデ!!」
いつも以上に不機嫌だった。
「アイツ等ガノコノコ出テクルカラ!!」
今の彼女は些細な事で破裂してしまう大型爆弾。
「オ姉様ガ遠クニ...ッ!!」
そして、見てしまった。
「私達ノ愛ノ巣(予定)ガ!!!」
瓦礫の山と化した瀬戸内鎮守府を。
「コノ恨ミハラサデオクべきかぁぁぁぁぁぁぁ!!」
彼女、戦艦ル級の慕うヲ級は突如出現した深海棲艦軍の対応の為武明達と遠くへ出撃してしまっていた。自分もこっそりと付いて行こうと画策していたが、いざ行こうとした時には既に遅く、自身が塒(ねぐら)にしている無人島に『行ってきます』の置き手紙とヲ級のマントに刺繍されているマークのステッカーシールが置いてあった。追いかけるにも正確な場所は掴めず、途方に暮れ半ば八つ当たり気味に出現した仲間(?)達に悪態を吐きながら何時も来ていた瀬戸内鎮守府へ足を向けていた。しかし、自身とヲ級が住む(予定)城が無残にも瓦礫の山と化しておりそれを見た瞬間ル級の怒りが爆発してしまったのだ。
~岡山鎮守府~
「オマエタチノチンジュフモ、スグセトウチノヨウニシテヤル。」
「そ、そんな事は吹雪達がさせません!!」
瀬戸内鎮守府を強襲したFlagship級南方棲戦姫と対峙しているのは、田中提督第2艦隊の吹雪、翔鶴、鳥海、日向。ここに向かうまでに敵重巡ネ級15隻、潜水ヨ級20隻を吹雪の小破のみで下した吹雪達の実力は鎮守府のエリートと言っても刺し違いはないだろう。しかし、目の前のFlagship級南方棲戦姫は他の深海棲艦達とは一線を駕していた。どれほどの攻撃を与えても艤装の盾兼砲台が守っており彼女に傷一つ付けられず、逆に自分達は被弾し防戦一方。戦況は一目瞭然だった。
「フッ、ソンナコトヲイッテイテモ、オマエタチノスガタヲミレバマンシンソウイナノハワカル。ドウダ?ワレラノサンカニクダラヌカ?ソウスレバ、イチブハイカシテヤロウ。」
「私達は誇り高き大日本帝国海軍です!!自身の可愛さで仲間は売れません!!」
ハッキリと意を唱えた旗艦の翔鶴。しかし、この場を乗り切る秘策、奇策はまだ思い付いていない。
「ソウカ、ザンネンダ...ココデシズッ!?ナ、ナンダ!?」
「こ、これは一体!?」
双方が睨み合っていた場所に突如『ズガン!』と音を立てて着水した謎の物体。黒塗りの"ソレ"は双方見慣れたモノ。それは...
「ル、ル級の」
「ギソウガナゼココニ!?」
戦艦ル級の艤装。
「オイル交換は済ませた?"私のお姉様"にお祈りは?海底の奥底でガタガタふるえて命ごいをする心の準備は...出来ているでしょうね!!」
戦場に"鬼"が現れた。"悪鬼羅刹"と表してもいいだろう。ソレはどちらの味方でもなく、等しくどちらも敵と言える鬼。だが、幸運な事に鬼は満身創痍の吹雪達に見向きもせず一直線に南方棲戦姫へ肉薄した。
「ヒッ!?ル、ルキュウ!?エ、エンゴハイラナイワ...」
「貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達が、貴様達がぁぁぁぁぁぁ!!私達の愛の巣(予定)を破壊した奴らかぁぁぁぁぁぁ!!」
「エッ、チョ、ハ?」
鬼の形相で南方棲戦姫へ詰め寄るル級。それに圧倒され返す言葉に困っている南方棲戦姫。そして、その2隻から完全に無視された艦娘達。なんとも奇妙な光景だ。
「...貴女達、瀬戸内鎮守府を破壊したわね。」
「マ、マァ...」
「...なる程、じゃあ、ここで、再び沈め!!」
「クッ!!センカンフゼイガワタシニカテルトデモッ!?」
「そんなくだらない事どうでもいいわ。とっとと沈め!!」
南方棲戦姫と戦艦ル級2隻の戦闘は周りの小さな島を巻き込みながら激しさを増して行った。しかし、ル級は自身の艤装を使わず、
「鬱陶しい艤装ね!!」
「ナゼ、イッカイノセンカンニワタシハオサレテイルノダ!?」
「ハァ!!」
全て素手で行っている。それを可能にしているのはル級の体の周りに発生している"青い炎"。闘気、生命エネルギー、魔力。言い方は様々だが等しく神秘の業。それを駆使し攻撃を行っている。そして、ル級はブチ切れると何故か言葉が流暢に話せる様になってしまう。これは、ヲ級を取り戻す為度々瀬戸内に襲撃していたとき仲良くなった龍田との交流で覚えた...いや、思い出したと言った方がいいだろう。その影響で私生活でも時折普通に言葉を喋る事がある。
「でい!でいやぁ!!」
「グ、グゥ!!」
ル級の攻撃はただ殴る、蹴るだけではなく、青い炎をシャボン玉の様に浮かべ相手に当てたり、ビームの様に発射したりしている。そして、多く被弾している南方棲戦姫とは対照的にル級には被弾は無く無傷。
「クソ、クソ、クソ、クソ、クソ、クソ、クソ、クソ、クソ、クソ、クソ、クソ、クソ、クソ、クソ、クソ、クソォ!!」
「もう、いいわ。他にもお灸を据えないといけない娘達がイッパイいるからこれで終わりにするわ。」
「マダワタシハ!!」
「えぇっと、ヲ級お姉様から伺った事柄に"大技を決める時は技名を叫ぶ"と云うのがありました。技名は決まっていませんが...今決めましょう。」
「キ、キサマ!!ワタシヲナメテイルナ!!」
「...確かヲ級お姉様と一緒にした格闘ゲームの技にぴったりなのがありましたね。では、『スピア!ブレイク!スライダー!!』」
「!!!」
ル級がそう叫ぶと共に大きく振りかぶった左右の拳を右、左と前にだし青い炎をビームのように相手に浴びせ、止めに飛び上がり右足の蹴りからダメ押しのビームを出し南方棲戦姫を撃沈させた。
「う、嘘!!あの南方棲戦姫をいとも簡単に...」
「あら?貴女達、龍田の仲間の...」
「は、はい!!」
「ごめんなさいね。貴女達の獲物、横取りしちゃって。」
その言葉に吹雪達は首を横に振るしか出来なかった。
「あら、そう?じゃ、他の馬鹿共にお姉様と私の愛の巣(予定)を破壊した報いを受けてもらおうかしら...」
そう言ってル級はその場から超スピードで離れていった。そして、皆今気がついたが右肩に姫神部隊のマークが付いていたのは...『きっと気のせいだろう』と言う事にしておいた。
岡山鎮守府、姫神部隊(?)の激怒ル級により敵深海棲艦を殲滅完了。
◇◆
「お、お主が姫神部隊の軽巡戦艦『羅刹』天龍か!?」
「んぁ?俺は瀬戸内鎮守府の"軽巡洋艦"の天龍改だが?」
「いや、先程の名称は新たに元帥から...そ、そんな事はよい!!春雨は助かるのか!?」
「あぁ、大丈夫だ!!さっきも言ったが本隊がそろそろここに来る。そこで治療を受ければ体の軽い損傷ならすぐ治るぜ。」
「そ、そうか...良かった、本当に良かったのじゃ...」
「おぅ!?気を緩めるのは後!!周りは敵だらけよ!!迎撃に移らないと!!」
「ん?あぁ、その必要はないぜ。」
「ど、どう言うとじゃ!!」
「お前らを囲んでいた奴らなら...」
天龍がそう言って周りを見渡したのを見習って2隻も見渡す。そしてその目に写ったのは...
「う、嘘...なのじゃ...」
「こ、これは...」
深海棲艦達と自分らを襲っていた艦娘達の艤装は全て破壊され海面に伏している状況だった。
「大丈夫。1隻も轟沈させてない。気絶しているだけさ。敵も味方もな。」
"驚愕"この二言しか初春と島風の頭には浮かんでこなかった。横須賀で多くの経験を積み自身がエリートだと自負していた初春と、1度完膚なきまでボコボコにされそれを期に鍛錬を積んだ岡山の島風の自信を嘲笑うかの様な光景。
「まぁ、俺も"一流の剣士"じゃないから偉そうには言えんが、『一流の剣士ならば、どんな刀であろうと自身の意思を刀に伝え切る』そうだ。見栄えは悪いが、ちゃんと"切るモノ"は切ったし、"切ってはいけないモノ"は残ってるだろ?」
「「は、はぁ...」」
今の状況で"いや、あんた艦娘だろ?剣士じゃないじゃん!?"と言うツッコミは口が裂けても2隻は言えない。
「そ、それより本隊って...天龍さん!!海中から魚雷が複数接近中!!」
いち早く魚雷を感知した島風は天龍にそれを伝えた。しかし、魚雷は直ぐ真下へ近づいていた。
「じゃ、俺に掴まれ。」
「うぇ?」
「ど、どうして...キャァ!!」
島風と初春2隻は急に左手に抱えられ、上空数十メートルに飛び上がっていた。
「よっ!!」
その一言で天龍は海を割った。そう、割ったのだ神速の抜刀一振りによって。そして、数個接近していた魚雷は誘爆。驚く事に天龍は腕に抱えられていた彼女らを一瞬空中に放り出し抜刀。そして、浮いていた彼女らを落とさずまた抱えたのである。
「う、海が」
「割れたのじゃ...」
「名付けて、"秘剣海割り"ってか?だが、アイツ等まだ来ないのか...おおっ、噂をすればっと!!」
◇◆
「そ、そんな木曾様の鎮守府が...」
瀬戸内鎮守府が壊滅した知らせは一兵卒の艦娘達には伝えていなかった。しかし、大鳳は瀬戸内で渡された特別性の無線機を終了記念に姫神部隊のマークと共に貰っており、その無線機の傍受機能を使い敵の情報が傍受できるか試している時に知ったのだ。
「ま、待つぴょん!!持ち場を離れると危ないぴょん!!」
卯月の静止を無視し大鳳は前線基地へ戻る為、その身を翻し駆け出した。
「嘘だ、嘘だ、嘘だ、嘘だ!!木曾様が轟沈するなんて!!」
「大鳳前ぴょん!!」
そして、我を忘れ駆け出した大鳳の目の前に敵Flagshipレ級が尻尾の艤装の砲門を構え待ち構えていた。
「き、木曾様ぁぁぁ!!(済みません木曾様。私は先に天国へ逝って待っています。)」
大鳳は自身の轟沈を覚悟し信ずる者の名を叫ぶ。
「おいおい、またピンチじゃねぇか。だが、まだ一人も轟沈してねぇよな!!」
彼女は大鳳が初めて出会った時のように現れた。それは、物語の男主人公がピンチの姫君を助ける様に。異世界に召喚、或いは転生した男主人公が何者かに襲われている娘や美女を助けるかの様に。
「き、木曾様...」
「さて、ウチ(瀬戸内)の艦娘に手ぇ出して無事で済むと思ってんじゃねぇだろうな!!双月一刀流『八重一輪』!!」
飛び跳ねて蹴り上げ、多段斬りを行い着地する。ただそれだけなのだが、神速で行われた為あっと言う間にレ級が切り裂かれ、大破した状態で海面に付していた。技名だが、攻撃をする時に"言った方がカコイイから"という理由で付けている。この技だが、武明達に助けられ軍不信だった頃、天龍に慣れる為よく遊んでいた様々な格闘ゲームの技を天龍と一緒に"本当に出来ないのか?"と始めたのが切っ掛けだったりする。余談だが、電、武明はまた違った理由で技名を付けている。
「周りの奴らも鬱陶しい!!双月一刀流『咲』!!」
真横に多数の斬撃を放ち、周りにいた敵深海棲艦の艤装を破壊し、返しの刃の峰で首を打ち付け気絶させた。
「す、凄すぎるぴょん...」
「き、木曾様!!無事であらせられたのですね!!」
「ん?俺はピンピンしてるぞ?」
「瀬戸内鎮守府が壊滅したとの情報を傍受し、いてもたってもいられなくて...」
「あ~、やっぱり壊されちゃったか。まぁ、鎮守府は空っぽにしてたからあんまり影響はないけどな。」
「空っぽ?」
「あぁ、全部"アレ"に乗せたからな。そろそろ此処に着く頃だが...おっ!着いたな。」
「な、なななななんですかあれは!?」
「う、嘘ぴょん...」
◇◆
「もう!いい加減にしてホシイネー!!」
「金剛お姉様、今は敵に集中してください!!」
「分かってるワ榛名。でも、そろそろ給油したいネー!!」
「比叡もお姉様に賛成です!!」
舞鶴のエース金剛3姉妹。燃料が給油出来ない事以外は被弾も少なく、敵を倒している。他の船団と違い姉妹のみで構成されていたため連携は問題なく、周りに味方が居なかった為被弾した仲間に攻撃される事も無かった。
「でも、そろそろ燃料が切れそうネ!!」
「まだ、まだです!!こんな所で根を上げていたら霧島に笑われちゃいますよ!!」
「榛名...比叡もまだやれます。ですが、このまま後退し、給油に向かいましょう。」
「それがイイネ!!ッ!?比叡左舷に敵ネ!!」
「!!」
ちょっとした油断。それは戦場では死を意味する。比叡は油断していたわけではない。しかし、給油と言う言葉に少し安堵しそれが今回の油断になってしまったのだ。
「比叡お姉様!!」「比叡!!」
『全問斉射ぁぁぁ!!』
その比叡を守る様に...いや、その比叡を守る為聴き慣れた、少し懐かしい声が聞こえ比叡の周りに弾幕の壁を築いた。
「「「この声は!!」」」
「お姉様方遅くなりました。霧島及びイージスただ今見参です!!」
「「「霧島!!」」」
イージスを背中に装備した霧島が比叡を助けたのだった。
「はい。あと、給油が必要と考えまして、輸送兼装備出来るイージスを3隻開発してきました。使ってください。」
「ありがとうネー。助かったヨー。」
「流石霧島。気が利くわ。」
「大切に使わせて頂きます。」
「では、4隻揃ったので、」
「「「「我ら、金♡! 剛♡! 四姉妹(デース)!!」」」」
「ここからは我ら4姉妹が相手です!!」
■□■□■□■□
「那珂ちゃんピンチ!?」
「那珂ちゃん!?」
横須賀の霧島、夕立、羽黒、神通、那珂、綾波で構成された艦隊は大半が中破以上し那珂は敵Flagship軽巡ツ級5隻に囲まれていた。
「で、でも大丈夫!!私はアイドルだか...ひぃ!?」
次々と那珂を襲う敵の砲撃。あっと言う間に大破寸前まで追いやられてしまった。
『那珂ちゃん!!』
「だ、大丈夫...」
そして、敵ツ級は止めを刺そうと砲台を全て那珂へ向けていた。
「...トドメ...ダ...」
「!!(皆ごめん!!那珂ちゃんここまで!?)」
<ドポン!!>
『何!?』
「Yah-man、イタタタタ。電先輩も無茶をする。北方さんも何であんなノリノリ...ってここ敵のど真ん中!?」
突如、那珂のピンチに現れたのは姫神部隊のジャンゴウ。彼もこの事態が飲み込めていないようだ。
「Yah-man、仕方ない。瀬戸内鎮守府、新人...もとい新艦ジャマイカからやってきた金剛型1番艦"ジャンゴウ"!!助けに飛ばされて来たぜ!!」
~数分前 某戦艦甲板~
「Yah-man、うぅ~、まだ着いていなかったはず...」
「準備オッケー!」
「こ、ここは?み、身動きが!?」
「発射オーライ!!」
「ん?え?ま、まさか!?ちょ、まっ、先輩!?北方さん!?」
「発射ぁー!!」
「う、嘘ぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉぉ!!!」
―DESTROYED―
■□■□■□■□
戦場に現れたのは見たこともない戦艦。鯨に似た姿だが艦全体から見える機械が何者かの手で作られた物だと想像出来る。しかし、"海"は航行せず、空中を、"空"を航行している。それは"この世界"に存在しない"飛行艇"という戦艦である。
「漸く到着か...『こちら天龍!!到着早々悪いんだが、アイツの出番だ!!』」
「やれやれ、先輩も人...艦使いが荒いわ。」
「天龍さんはあれで優しいわよ。」
「まぁ、薄々気付いていましたけどね。港湾先輩、それよりも今は!!」
「あぁ、ショータイムと行こうか!!」
次回予告「第23話 これが、これが、これが姫神部隊だ!!」
姫神部隊参戦!!自重?んなもん知らんわ!!