噂の"姫神部隊"(本編完結)   作:小此木

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閑話休題 各鎮守府鎮攻防戦

 

 

 

 

『武明さん、この佐世保鎮守府にFlagship級の深海棲艦達が攻めてきました!!』

 

「とうとう来たか...」

 

『この戦は、この武蔵と夕張に任せておけ!!お前は、本陣を頼む!!』

 

「だが、お前たちは...」

 

『こちら呉の浦風じゃ。こっちも、わしらに任せてもらおうか。わしらはアンタらに頼りっぱなしじゃったからな。それに伊58も『そうでち!!ゴーヤ達に任せて敵の親玉をやっつけてほしいでち!!』...と言よぉるけぇの。』

 

「いいのか本当に...」

 

『舞鶴の伊168と』

 

『伊19なのね!!』

 

「お前ら、もう戦いたくないと...」

 

『そうね。もうあんな思いはしたくないのね...』

 

『でも、同じ鎮守府の仲間がやられていく様を指を咥えて見ているだけも嫌なの!!』

 

「お前ら...」

 

『なぁ~に、私達は武明提督達に鍛えられたんだ。私達が万が一負ける事はないさ。』

 

「...本当にいいのか?お前らの力を目の当たりにした上のクソ共は、お前らを野放しにしないぞ。」

 

『あぁ、そんなことか。』

 

「そ、そんなことって...武蔵...」

 

『私達の意見は一致している。そう...』

 

『『『『『『また、瀬戸内鎮守府に厄介になるわ(でち)!!』』』』』

 

「く、クククク...ハーハッハッハッハッハ!!任せろ!!家族は多い方が賑やかで楽しいからな!!お袋達も子供が増えて喜ぶだろうぜ!!」

 

「アナタ、そろそろ各鎮守府に被害が出るわよ。」

 

「...これ以上被害が出てるのを黙って見ているわけにはいかん!!Flagship級だろが、なんだろうが知ったことじゃねぇ!!お前ら、徹底的に叩き潰せ!!」

 

『『『『『『おお(でち)!!』』』』』

 

「あっ、深海棲艦達は操られているから轟沈はさせるないようにな。」

 

 

 

 

~佐世保鎮守府~

 

 

 

「山本大佐、もうヤバイっぽい!!」

 

「クソッ、敵の数といい、仕掛けて来るタイミングといい、やっぱりこちらが手薄なところを狙ってきてやがる!!」

 

そう、山本大佐が杞憂だと思っていたことは的中していた。敵は各鎮守府が手薄になったところを狙い、奇襲を仕掛けてきたのである。

 

「島岡の艦隊を直ぐ下がらせろ!!」

 

「で、でも...」

 

「これ以上の戦闘は無理だ!!...時を待て。ここが奪われたとしても、破壊されたとしても、必ず反撃の時は来る!!」

 

「わ、分かった...ぽい。」

 

「大淀、島岡に伝令。直ちに「大佐!!所属不明の艦娘が2隻敵に突貫しています!!」クソッ、何だってんだこんな時に!!確認を急げ!!」

 

「...こ、この2隻は明石の所に新しく配属された助手の艦娘です!!」

 

「な、なんだって!?」

 

 

 

 

~呉鎮守府~

 

 

 

 

「ひ~らり、ひらひら、ひひらりら~。」

 

「...アンタ、何やってんの...」

 

「キタキタ踊りに決まってんだろー!!」

 

「ここでくたばれー!!」

 

「ま、待て早まるな!!」

 

「喧しい!!今日と云う今日は力づくで、正気に戻してやる!!」

 

「く、首が絞まる!!...お、おい!!この鎮守府から出撃して行く艦娘がいるぞ!!」

 

「逃げる為の嘘はもっと現実味のあるものにしなさい!!」

 

「馬鹿!!あれを見ろ!!」

 

「う、嘘!?あの娘、間宮さんの所で給仕してる娘よ!!」

 

 

 

 

~舞鶴鎮守府~

 

 

 

 

「蒼井!!まるゆ、あきつ丸を下がらせて!中破している!!」

 

「分かったわ!!香織!そっちのビスマルクちゃん小破してるわ!!気をつけてあげて!!」

 

「分かってる!!歯がゆいわね。防戦一方なんて!!」

 

「愚痴らない!!艦娘達に適切な指示を出して、少しでも戦局を有利にするのが今の私達の役目よ!!」

 

「ええ!!『立花提督、こちらビスマルク!!』どうしたの!?」

 

『か、海面がせり上がって...な、何なのこれ!?』

 

「ビスマルクッ!?」

 

 

 

 

◇◆

 

 

 

 

「行くぞぉ!!斬艦刀ぉ!!」

 

「大」

 

「車」

 

「りぃぃぃぃん!!」

 

"ソレ"はひと振りの刀だった。形はククリ刀で敵数隻の深海棲艦の艤装を尽く両断しブーメランの様に持ち主へ帰っていく。

 

「こら武蔵!!一人で、突っ走らない!!」

 

「むぅ、済まん。...ついな。」

 

「はぁ~、ま、いいでしょう。武蔵、私達2隻でこいつら押さえ込むわよ!!」

 

「望むところよ!!」

 

数多の敵を目の当たりにしても2隻の口調は余裕が見える。2隻の名は大和型2番艦"武蔵"と夕張型1番艦"夕張"。そして、武蔵は武将を模した服で装いひと振りの日本刀を携え、夕張は二つに分けた35.6cm連装砲を構えた。普段2隻は明石のドックで武器の開発と佐世保の艦娘達整備の助手をしている。

 

「愛さん改良の2丁35.6cm連装砲の餌食になりなさい!!」

 

「眼前の敵は全て打ち砕くのみ!!刮目せよ!!これが我が太刀筋なり!!」

 

『ランツェ・カノーネ!!』

 

『でやぁ!!』

 

夕張の両腕から打ち出された砲弾は敵の艤装を尽く打ち抜き、武蔵は斬艦刀を両刃の長身の剣へ変貌させ敵を切り裂きながら敵Flagship級戦艦棲姫へ迫っていく。そして、

 

『チェストォォォォォォォ!!』

 

Flagship級戦艦棲姫と"海"を叩き切った。

 

『我が斬艦刀に』

 

『断てぬもの』

 

『なし』

 

「...安心しろ、峰打ちだ。」

 

そう、言い放つと武蔵は斬艦刀を鞘へ収めた。

 

「って、カッコつけるのはいいけど、まだ敵はいるのよ!!早く援護!!」

 

「承知!!」

 

佐世保鎮守府、夕張と武蔵の活躍により深海棲艦達を鎮圧。2隻は戦場を蹂躙した。

 

 

 

 

◇◆

 

 

 

 

「さて、ワシは指揮官のFlagshipを中心に相手をするけぇの。」

 

「じゃあ、他の深海棲艦達はゴーヤに任せて欲しいでち!!」

 

「クソッ、次から次へと邪魔じゃ!!そこを退けぇ!!」

 

「浦風!!ゴーヤが道を造るでち!!カノン砲を前方へ固定!!いっけぇー!!ハイドロカノンでち!!」

 

目の前の敵を正拳突きや蹴りで屠っていく陽炎型11番艦"浦風"。そして、その横を泳いでいた巡潜乙型改二3番艦"伊58"は浦風の前に道を造るため、海中の艤装を海面に浮上させ目の前に迫る敵をなぎ払った。この2隻は普段、呉の間宮の所で給仕をしている。

 

「ワシの"機神拳"の前に...敵はいない!!」

 

体の周りに目視できるほどの蒼白い闘気を纏い、浦風はFlagship級空母棲姫へ周りの深海棲艦達を威圧しながら迫る。無論、威圧しても襲ってくる者もいたが、拳が消える程の裏拳を繰り出し吹っ飛ばしていた。そして、数々の正拳突き、蹴りの乱舞をお見舞し満身創痍の空母棲姫を最後に打ち上げた。

 

『はぁぁ!!機神、猛撃拳!!』

 

蹴り上げたと同時に自身も飛び上がり飛び蹴りで止めを刺した。...南斗極○拳!?

 

「次は貴女達じゃけぇ!!戦意が無いもんは投降せぇや!!」

 

「ゴーヤも投降を勧めるでち!!」

 

呉鎮守府、浦風と伊58の活躍により半数が投降し敵を鎮圧。

 

 

 

 

◇◆

 

 

 

 

「さ~て、ピンチの後は」

 

「チャンスが来るのねー!!」

 

突如海中から現れた巡潜乙型3番艦"伊19"と海大Ⅵ型1番艦"伊168"。

 

「き、キサマらどうして!?」

 

「やっほー!ビス子、生きてる~!!」

 

「伊19に伊168!?お前らどうして出てきた!!」

 

「そりゃ、勿論」

 

「助けになのね!!」

 

自分達を助けに来たと言う伊19と伊168に驚いたビスマルクだったが、

 

「帰れ!!キサマらまで沈んだら鎮守府は誰が守るんだ!!」

 

駆けつけてくれた2隻に心の中で感謝しつつも、"戦えない"と何時も鎮守府を守っていた2隻にこの戦は無理だと判断しこのまま鎮守府へ返そうとビスマルクは声を張った。

 

「イムヤそろそろ、ヤバイのね!!」

 

「伊19、話を聞け!!」

 

「じゃ、"アレ"を使いましょうか?」

 

「ええ、いいわよ!!ビスマルク、そこ動かないでね!!」

 

「は?キサマら何を...ッ!?」

 

『超級』

 

『覇王』

 

『電影弾!!』

 

その言葉と共に伊19は自身を大回転させ、周りに赤と黄色のエネルギーを纏わせた。...しかし、首から上はそのままだ。

 

『打つのねイムヤ!!』

 

『はいぃぃぃぃぃ!!』

 

伊168はその状態の伊19を敵の集まっているど真ん中目掛け打ち出した。

 

『デヤァァァァァァァァァァなのねー!!』

 

「ば、馬鹿な...」

 

伊19はエネルギーを纏ったまま敵へ突っ込み、深海棲艦達を次々と戦闘不能へ追い込んで行く。

 

『爆発、なのね!!』

 

そして、何故かそう発した後空中でポーズを決めると伊19が通った後が大爆発を起こし、伊19が近くを通り過ぎただけだった深海棲艦達も爆発に巻き込まれ大破していった。

 

「き、キサマら...こんなに強かったのか...」

 

「ビス子ここからはイムヤ達に任せて!!あっ、それと、ちょっと欠けた鋼材や砲弾、武器が合ったらイムヤの前に集めて!!」

 

「な、何だか分からんが、キサマの前に持って来ればいいんだろ!!」

 

「ええ、お願い!!」

 

 

 

 

 

 

 

「こ、これでいいのか?」

 

小破、中破した艦娘達の武器や弾丸、鋼材を掻き集めたビスマルク達は伊168び指示された様に伊168の前にそれを浮かべた。

 

「ええ、後、危ないからイムヤの前には出ないでね。後は、イムヤが持っている手裏剣と魚雷もサービスして放り込んで...」

 

「あ、危ないって...」

 

「いっくよー!!」

 

『シュツルム・ウント・ドランク!!』

 

伊168は剣を両手に持ち、自身を高速回転しながら海中に潜り、

 

「...この武器の雨をどう対処する?いっけぇー!!」

 

目の前に置かれていた鋼材等を水流に載せ敵目掛けて解き放った。

 

「す、水流に物を載せ、武器に変えるとは...」

 

『酔舞・再現江湖デッドリーウェイブ!!...爆発、なのね!!』

 

伊19は敵陣の中で縦横無尽に移動し、敵を殲滅していっている。

 

「敵の親玉は...あそこね!!」

 

伊168はシュツルム・ウント・ドランクの状態でFlagship級泊地棲姫を確認し、

 

『ソラ、ソラ、ソラ、ソラ、ソラ!!』

 

背中の艤装に入れてある火薬付きの手裏剣の雨をお見舞いした。

 

『追撃は任せるのね!!超級!覇王!!電影弾なのね!!』

 

伊19は荒ぶる鶴の構えから単身先程のエネルギーを纏い、Flagship級泊地棲姫へ突貫し

 

『シュツルム・ウント・ドランク!!』

 

伊168と交差するように駆け抜けた。

 

「...全部峰打ちなのね。」

 

「これで、鎮圧は完了ね。」

 

舞鶴鎮守府、伊19と伊168の活躍により敵を鎮圧。一部敵に轟沈寸前の者も居たが後に回収し、手当を行なった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その場に居合わせた艦娘達は旋律した。彼女達は自分達がギリギリ均衡を保っていた戦場をあっと言う間に鎮圧してみせたのだ。

 

「あ、あのマークはっ!?」

 

そして、見た。"その"マークを。普段彼女らは一部を除いて、非戦闘員なので艤装や戦闘用の服は着ない。その為、全員知らなかった。"白い舵の形をしたマーク"が武蔵の羽織、袴、刀に夕張の艤装や服に、浦風の背中に、伊58の艤装と水着に、全然戦闘をしようとしない伊19の艤装、伊168の艤装と剣に...三宅輪宝があることに!!

 

各鎮守府は武明達に助けられ、武明達に鍛えられた艦娘達により鎮圧完了!!

 

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