噂の"姫神部隊"(本編完結)   作:小此木

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第26話 やれやれだぜ。

 

 

 

 

武明達が戦闘海域に向け出撃した翌日、とある山奥の民家に幾何学模様の輪、所謂"魔法陣"が4つ出現しその中から四人の男女が転移してきた。

 

 

 

 

「・・・」

 

「...よぉ。」

 

田舎の民家の軒先で二人の男が対峙している。二人共まだ20代後半か30代ぐらいの顔立ちだが、一方は野性的な強面タイプ。もう一方は美形の所謂王子様タイプである。...正直、何故こんな田舎に二人がいるのか自体不思議だ。

 

「・・・」

 

「んだテメェ。何時もなら『久しぶりだな..."ソル"!!』とか『私と戦え!!』とか言ってくるくせに。」

 

「...お...」

 

「あ゛ぁ゛!?聞こえねぇ!!ハッキリ言え!!」

 

「...お、お義父さ「ファフニール!!」うぼぉ!?」

 

「...どいつの入れ知恵だ...いや、分かった。エルフェルトだな。そこに直れ!消し炭にしてやる!!」

 

「えぇ!?なんでバレちゃたんですか!?そ、それになんでファフニールをカイ"お義父さん"「いえ、私は貴女のお義父さんじゃ...」にブチ込むんですか!!より良い再会をする為、この世界に来る前に私達で様々なパターンを模索し、出した結論が『斜め上から話を持ち出し穏やかな場を作り、今までの事をお互いに話し会いましょう計画』だったのに。あんなにも様々なパターンを入念に練習して来たのになんで逆効果に!?」

 

固唾を飲んで少し離れた場所で二人を見守っていたウエディングドレスのような服装の女性、エルフェルトに対し、この民家の主"三宅不二雄"は怒りを顕にし"燃えている拳"を突きつけた。

 

「逆効果に決まってんだろうが!!"30年"も経ったから俺の性格を忘れたのかもしれんが、俺が娘の男と認めていなかった奴に対していきなり"お義父さん"はねぇだろう!!それに、カイ!その体はどうした!!とうとう娘...ディズィーと同じ時間が過ごしたくてギア細胞まで手を出したか!!丁度いい!今、俺は胸糞悪い気分なんだ。"ナパームデス"の的になりやがれ!!」

 

「ちょ、ちょっと待てソル!!」

 

「心配いらねぇ!!苦しむように燃やしてやる!!」

 

「そ、それは御免こうむります!!それよりも"30年"とはどう言う事です!?」

 

「問答無用だ!!ナパーム...「オヤジィ!!俺も聞きたい事がある!そいつを燃やすのは後にしてくれねぇか!!」...シン...チッ、分かった。一応聞いてやる。」

 

カイと呼ばれた男を消し炭にする為、持っている板状の武器を起動させようとした不二雄を止めたのは何故かエルフェルトに抱きつかれていたシンと呼ばれた青年。

 

「シン、すまない。では説明しましょう。"ラムレザル"の捕縛に成功し貴方達に情報を収集してもらっている時、貴方の前に運悪く現れた"アクセル=ロウ"とぶつかり、時空移動に巻き込まれた後のこと。」

 

そして、カイは今までの事を説明しだした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「そ、それは本当か!?お前らはあれから3年しか経っていないだと!?」

 

「そう、あれから3年経ち漸く貴方と連絡が取れ、私達四人でこの世界に転移してきたのです。」

 

「チィ、こっちじゃ30年掛けて漸く2週間前通信できるようにしたって言うのに、そっちじゃ3年か...」

 

カイの説明で三宅不二雄..."ソル=バッドガイ"は四人が、自分がこちらに飛ばされたあの時とほぼ変わらない事に納得した。

 

「という事は、オヤジはあれから30年も生きてるって事か!?それになんでこんな田舎に?」

 

「それに関しては今から説明しよう。愛、居るか?」

 

「はぁ~い、今行きますよ~!」

 

「「「「愛(さん)?」」」」

 

「さっ、皆烏龍茶が入りましたよ~。それと、皆よく来てくれたわね!!」

 

そこに現れたのは、見た目20代後半から30代の赤い短髪の女性。彼女は着物を着ていて直ぐには分からないが、出るところは出ていて引っ込むところは引っ込んでいる美人で名を

 

「どうも、こっちでは"三宅愛"と名乗っています。フレデリック...貴方達にはソル=バッドガイの名前の方が分かり易いわね。ソルの妻です。」

 

名前を三宅愛。ソル=バッドガイの妻である。

 

「う、嘘...」

 

彼女..."愛"と名乗った女性を見たディズィーは動揺を隠せないでいる。

 

「ディズィー、どうしたのですか?」

 

「母さん?」

 

「お、お母さん...」

 

「「「え!?」」」

 

「ありゃま、もうバレちゃった?そうそう、彼女...ディズィーと"武明"の母でもあるのよね~!」

 

「と、言うことは...ッ!?皆さん下がってください!!」

 

「おい!話が全く「いいから!!」...おぉ!?」

 

シンの言葉を遮りカイは三人を守る為、彼女の方へ一歩近づき、

 

「私は、元聖騎士団団長カイ=キスク!愛さん貴女は..."ジャスティス"ですね?」

 

「ええそうよ。」

 

「幾つか質問させてください。」

 

「...いいわよ。」

 

「では、貴女は今でも"人間が憎い"ですか?」

 

「いいえ。以前はそうだったけどね~。」

 

「次に貴女は"人間"ですか?」

 

「答えは...そうであってそうじゃないわ。」

 

「どういうことです?」

 

「今の私はハーフ。...娘と同じような"ギアと人間のハーフ"なっていたわ。おそらく、飛ばされた時の影響だと思っています。」

 

 

 

 

 

 

 

 

「はいはーい!!質もーん!!この人誰?てか、お前らだけ盛り上がってんじゃねぇよ!!」

 

この場の空気を一瞬でぶち壊したのはシンと呼ばれた青年。なんと驚く事にカイ=キスクの実の息子である。

 

「あぁ、そういやお前がいたな...」

 

「な、なんだよオヤジ!あからさまにめんどくさそうにしやがって!!」

 

「めんどくせぇからに決まってんだろ...」

 

「ひっでぇー!!」

 

「チッ、しゃあねぇ。愛はディズィーの母親。お前のお婆ちゃんだ。」

 

「嘘!?若ー!!??」

 

「フフン、貴男のお婆ちゃんは"若い"のよ!!」

 

その反応が嬉しかったのか愛は、シンに得意げにピースを見せた。

 

「フウ...まぁ、簡単に俺達の説明してやるよ。アクセルって奴がいただろう。あいつは特殊な体質の奴でな、様々な時代にタイムスリップしてしまうんだよ。何回か巻き込まれて過去の俺...聖騎士団の時の俺にも会った事があったが、今回は別の世界に飛ばされちまった。んで、"ジャスティス"ってのは人間を皆殺しにする為に改造された人間で以前の愛だったわけだ。俺が破壊したんだが、俺がこっちに飛ばされた時、破壊される前のコイツが偶然アクセルのタイムスリップに巻き込まれ、俺と一緒にこの世界に飛ばされたと言うわけだ。」

 

ソルはこの世界に飛ばされ偶然この民家の前に倒れていたらしい。...それも見た目ほぼ人間に戻っていたジャスティスと一緒に。そして、この民家には老夫婦が住んでいた。名を三宅宗右衛門とその妻三宅千恵子。二人には子はおらず、唯余生を全うするしかなかった。しかし、ソル達が自分達の家の前で倒れているのを見つけたとき"最後に自分達が生きた証を残そう"と思い立ち、二人を養子にすることにした。養子と言ってもソルを息子に、ジャスティスを息子の嫁として本人らに告げず勝手に役所に出しただけだが...そして、嫌々ながら老夫婦の無茶な注文を渋々聞き、この世界の情報を集め自分たちが別の世界に飛ばされた事を知った二人だったが、元の世界に帰ろうにも帰れず老夫婦が他界しこの家を譲り受け20年の歳月をかけ漸く先日元の世界と通信が出来たそうだ。

 

「当初、コイツが正気に戻っているか分からなくて警戒してたら、問答無用で"女には優しくしろ"と拳骨を入れてきた時は驚いた。」

 

「そうそう、懐かしいわね。殴った本人が骨折して大怪我。義母さん大慌てで割木を当てて応急処置してたな~。」

 

「フウ、それにあのジジイ共最後まで俺の話を全く聞かなかったからな。俺はギアだって言っても酒呑童子の生まれ変わりだの、儂らの息子は神の子だのってウザったかったな。」

 

「でも、あの二人に見つかって良かったじゃない。"バケモノ"呼ばわりされなかったし、記憶喪失だって言ったら、戸籍と居場所までくれたのよ。それに、私も一から花嫁修業出来たし。」

 

「チッ、由緒正しき"村上水軍の末裔"だとほざいていたが...まぁ、そんな事どうでもいい。半ば強制的に俺達は和解しこの世界で生活してたわけだ。そして、30年で完全にギア細胞を俺達の意思で制御出来るようにした。それと、当初半信半疑で"法力"を使ったら使えてな。この世界に"バックヤード"があることを前提にし二人で捜索し、あっちの賢者より強力な制限を掛け使えるようにもした。」

 

「そ、そうだったんですか...それより、あの"ソル"が戸籍持ち...」

 

「あぁ!?そんなに意外か?」

 

「「「「意外すぎる(だ)」」」」

 

「テメェら纏めて消し炭にするぞ!!」

 

「ソルだ。」

 

「オヤジだ。」

 

「お父さんです。」

 

「ソルさんに間違いありません!!」

 

上から順にカイ、シン、ディズィー、エルフェルトだ。

 

「・・・」

 

「ちょ、落ち着いてください!!無言で拳に炎を纏わせないでください!!」

 

「ハイハイ、そのへんで終わらせましょう。...フレデリック悪い方の予想が当たったわ。」

 

「何ッ!?まさか...」

 

「そう。どこの誰かは分からないけれど、"ギア"をこの世界に放ったわ。」

 

「そ、それはどう言う事ですか!?」

 

"ギアを放った"と言う言葉にカイは信じられななかった。

 

「言葉通りだ。この世界のここ日本海域に突如"深海棲艦"とやらが複数出現し、それを俺達の息子、武明達が鎮圧しに行ってる。そいつからの緊急連絡だ。どこの誰が放ったかは分からんが、まず間違いないだろう。」

 

「「「「息子?」」」」

 

「あぁ、そう言えば言ってなかったな。ディズィー、お前には弟がいる。...と言うか出来た。」

 

「「「「えぇー!?」」」」

 

 

 

 

 

◇◆

 

 

 

 

 

「チッ、しゃあねえな!!」

 

電艦隊の目の前に現れたのは大きな板のような武器を持った男。

 

「口で説得...は出来そうにありませんね。」

 

「分かってんじゃねぇか。」

 

「て、提督さんのお父さんなのです!?」

 

電は自身が着艦している瀬戸内鎮守府提督三宅武明の父、三宅不二雄が突然この海域に現れた事に驚いた。

 

「こ、こんな小さい娘まで最前線に投入しているのですか!?正気の沙汰じゃない...私がこの世界の上層部に何とか取り入れて...」

 

「い、電は小さい娘じゃないのです!!れっきとした駆逐艦なのです!!」

 

「あ~、コイツにそんな事言っても無駄だぞ。堅物だからな。」

 

「ムッ、ソル何か言いましたか?」

 

「いいや。さっさとこのガラクタ共を片付けるぞ。」

 

「分かりました。...では、迅雷の由縁お見せしましょう!!」

 

「なまってねぇだろうな。」

 

「無論!!」

 

「ま、待ってください!!」

 

「ん?どうしたちっこいの。」

 

「不二雄さん!!あのジャスティスって機械にはまだ生きてる人もいるのです!!出来れば助けたいのです!!」

 

「貴女は...」

 

「ちっこいの。世の中には無理とか無駄とか言う言葉がある。」

 

「不二雄さん...」

 

不二雄...ソルの言葉を聞いた電が下に俯いてしまった。

 

「...だがな、俺はそんな諦めのいい言葉は好きになれねぇ!!」

 

「不二雄さん!!」

 

花が咲いたように電が笑顔になった。

 

「カイ!!」

 

「フフフ、分かっています。封雷剣の力で出来るだけ行動不能にするので、貴女達は保護を頼みます。」

 

「「「「「はい!!」」」」」

 

 

 

 

 

◇◆

 

 

 

 

 

「ボル...じゃなかった。ガンマレイ!!」

 

「こ、この声は...お婆ちゃん!?」

 

「えぇ!?木曾様のお婆様!?」

 

木曾のピンチ駆けつけたのは三宅愛。戸籍上彼女の祖母である。

 

「可愛い孫のピンチに駆けつけなくて何が祖母か!!」

 

「おばあ...ジャ、ジャスティス!?」

 

「き、木曾様私を置いてお逃げください!!」

 

木曾達が見たのは何故か1体のジャスティスが自分達を守っている光景。

 

「あら~、チョイ待ち。よっ」

 

<プシュ>と云う機械音と共に胸部が開き、軽い感じの口調で女性が出てきた。

 

「お婆ちゃん参上ぉ!!」

 

「お、お婆ちゃん!!」

 

見慣れた祖母の姿に安心したのだろう。木曾はここが戦場であることを忘れ、飛びついた。

 

「おっと、木曾ちゃん頑張っているわね。助太刀に来たわ。」

 

「ありがとうお婆ちゃん!!でも、連絡も無しにどうして?」

 

「"ギア"が出てきたからには、私達は黙っていられないからよ。それに叔母さんや貴女のいとこも連れてきたわ。いとこのシンちゃんはガールフレンド連れよ。今の若者は早いわね~。」

 

「お、叔母さん?あと、いとこって!?」

 

「あら、そう言えば両方初めて合うわね。これを期に紹介するわ。」

 

呆気に取られている木曾を無視し、愛は"後ろにいた"三人を前に出した。

 

「まず、この子が娘...貴女の叔母に当たるディズィー。」

 

「よ、宜しくお願いします!!」

 

白と黒の翼を待っていて肌を隠す面が少ない服を着た女性、ディズィーが声と共に頭を下げた。

 

「こ、こちらこそ?」

 

「で、この金髪で眼帯をして旗を持っている痛い子が孫...貴女のいとこのシンちゃん。」

 

「婆ちゃん酷ぇー!!」

 

愛の言葉に講義をした青年。青白いマントの様な服を着ており、愛が言ったように何故か右手の旗を持っていた。

 

「まぁ、いいや。宜しくな!!」

 

「お、おう。」

 

「そして、なんとシンのガールフレンド。エルフェルトちゃん!!」

 

「初めまして、エルフェルトって言います!シンさんとはもっと仲良くしてきたいです!!木曾、さんでしたっけ?これから宜しくお願いします!!」

 

「は、はぁ。」

 

怒涛の自己紹介で途方に暮れる木曾。

 

「さて、自己紹介も終わったことだし...有象無象には退場してもらおうかしら。皆いい?」

 

「コイツらぶっ飛ばせばいいのか?」

 

「僭越ながら、エルフェルト助太刀します!!」

 

「た、戦う事は嫌いですが、彼女達を守る事は出来ます!!」

 

「ちょ、ちょっと待ってくれ!!アイツ等並の奴らより強い!!それに生体動力に生きた奴らを使っていて、迂闊に攻撃出来ないんだ!!」

 

「大丈夫。私達を信じなさい。ジャスティスのコアにされている彼らも一緒に助けるわ!!...でも、私は先に行く場所があるから皆頼むわね。」

 

「「「はい(おう)!!」」」

 

 

 

 

 

◇◆

 

 

 

 

 

『ライド・ザ・ライトニング!!』

 

『グランドヴァイパー!!』

 

「い、電隊長...こ、この御二人はどなたです?」

 

電艦隊の空母棲姫が突然現れ圧倒的な強さを見せる二人について電に聞いたが、

 

「て、提督さんのお父さんとご友人だそうです。」

 

と返すしか出来なかった。

 

電のピンチに駆けつけた不二雄...ソルとカイコンビはレプリカジャスティスをものともせず、あっと言う間に鎮圧。捕まってコアにされていた者も助け出していた。

 

「ま、こんなもんか。」

 

「ふぅ、まぁこんなところですかね。」

 

「す、凄すぎなのです!!」

 

「じゃ、首謀者の顔でも見に行くか。」

 

「では、私も行きましょう。」

 

「ちょ、ちょっとまっ...行っちゃったのです。」

 

電の静止を聞かないまま二人は何処かに転移してしまった。

 

 

 

 

 

◇◆

 

 

 

 

 

「やっほー、ほっぽちゃん!大丈夫~?」

 

「ああ!愛さん!!」

 

突如白鯨に転移してきたのは、ジャスティスの外殻を外した愛が現れた。

 

「空中戦で困ってると思って、ちょっと助太刀あ~んど、私特性の秘密道具をジャマイ子ちゃん達に渡そうと思ってね。」

 

得意げに北方...中間棲姫に話す愛。

 

「秘密道具?」

 

「そうよ!ちょっと、零戦貸して。」

 

「ゼロを?」

 

「そうよ~、ちょっと借りるわね。えぇ~っと、このボタンを押して...出来た!!」

 

「おぉ!?ゼロが変形した!!」

 

小さかった零戦は形を変え背中に背負えるようになった。

 

「じゃ、これでほっぽちゃんも空が飛べてイーブン!後、このサウンドブースターをジャマイ子ちゃん達に渡しておいてね!!」

 

異空間から様々な種類の"楽器"が出てきた。

 

「ちょっとは戦力を減らして行くわね。光子りょ...インペリアルレイ!!」

 

突如愛から発生したビームがギア達をなぎ払っていく。ビーム...そう、分かりやすく言えば"目からビーム"が出たのである。

 

「じゃあ、私はこの世界にギアを連れ込んだ馬鹿を粛清に行くわ。」

 

そう言うと愛は魔法陣で転移していった。

 

「空が飛べればこっちのものよ!!それと、ジャマイ子ちゃん!!」

 

『薔薇の城深く閉ざされた』...北方先輩どうしたんです!?」

 

「これを受け取ってー!!」

 

中間棲姫はジャマイ子達に向かって愛から託された楽器を投げ渡した。

 

「こ、これは!?」

 

「愛さんからの秘密道具。それを使って思いっきり歌っちゃって!!」

 

「分かりました!!『闇を打ち抜いてく!!』

 

「良し!私もカトンボ達を落としていきますか!!」

 

新たな姿になり空が飛べるようになった中間棲姫が、ジャマイ子達の"歌"を邪魔しようと近づいてきたギア達を撃ち落としていく。

 

「ゼロと合体した私は、無敵なんだから!!」

 

 

 

 

 

◇◆

 

 

 

 

『ライジーン!!』

 

「良くも、私の可愛い姪っ子を虐めましたね!『ネクロインストール!!』

 

『最終兵器!マグナムウエディング!!』

 

「...木曾様。」

 

「ど、どうした大鳳?」

 

「貴女様のご家族は皆武闘派なんですね。」

 

「そ、そうだな...」

 

敵の方が可哀想になる程の光景を唯見る事しかできない2隻。

 

「木曾ちゃん大丈夫!?って、もう終わってる?」

 

そして、用事があって何処かに行っていた愛が帰ってきた。

 

「ハ、ハハハ。お婆ちゃん後からでいいから説明して...」

 

「ありゃりゃ、色々なことがいっぺんに起きて思考が停止寸前ね。え~っと、大鳳ちゃんだっけ?」

 

「は、はい!!」

 

突然呼ばれた大鳳は緊張した面持ちで愛に向かって答えた。

 

「大体ここの奴らは片付いたから私達は首謀者の所に向かいます。念の為"これ"を貴女渡しとくわね。木曾ちゃんを宜しくね。」

 

「はい!命に代えても!!」

 

 

 

 

 

◇◆

 

 

 

 

 

「チッ、お前は部下を甘やかしすぎだ。まぁ、お前ならしゃあねぇがな。」

 

とソル。

 

「フッフフ、複製品なんかには遅れなんて取られないわよ!!」

 

何時ものようにフレンドリーなジャスティス(愛)。

 

「ちょ、お、お母さん。はしゃぎ過ぎです!!...ここ戦場ですよね。」

 

とディズィー。

 

「ええ。...貴女には家で待ってもらってても良かったのですが...」

 

少し肩をすくめ自身の妻に意見したカイ。

 

「いいえ!"弟"がピンチかもしれない時に黙ってはいられませんから!!」

 

「クソ親父、心配すんな。母さんは俺が絶対守る!!」

 

硬い意思を見せた母を守ると宣言したシン。

 

「いいですねぇ~。これが親子愛!!私とシンさんの子供もこういうふうに育ってくれたら...」

 

一人だけ全く違う事を言うエルフェルト。

 

「親父!?...とジャスティスからお袋の声?後誰だ!?」

 

突然現れた父と見知らぬ人物に戸惑う武明。

 

「おや、初めましてですね。君の義兄の"カイ=キスク"と申します。」

 

「わ、私は...貴男の姉の"ディズィー=キスク"と言います!!」

 

「俺は"シン=キスク"ってんだ!よろしくな叔父さん!!」

 

「私はシンさんの未来の花嫁"エルフェルト"って言います!!「違うから!!」」

 

「は、はぁ。」

 

「...悪いな、本当は俺とアリアだけで来るはずだったんだが、こいつらが無理やりついてきてな。」

 

「え゛アリア?」

 

「ん?あぁ、言い忘れていたな。俺の本名は"フレデリック=マーキュリー"んでこいつは...」

 

「"アリア=マーキュリー"って言うのよ!!」

 

「へ、へぇ~...」

 

なんやかんやあったが、戦場と言う場所でソル...フレデリック一家が集結した。

 




次回かその次で~決戦、太平洋編~が終わります。それで終わらすか続くかはまだ検討中です。ですが、外伝の方は1話目が半分できそう...ズバリ外伝のタイトルは"姫神部隊外伝 楽しい新婚旅行!?"です。いつUPできるか分かりませんが、頑張っていこうと思います。
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