噂の"姫神部隊"(本編完結)   作:小此木

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第27話 覚悟はできているんだろうな!!

 

 

"そいつら"はこの戦場で異質だった。数多の敵に囲まれ、普通なら絶望視する場面だが"そいつら"は笑いながら世間話をしている。そして、未だに何故か敵の軍勢は"そいつら"に手出しをしていない。...いや、出せない。ギアとして改造されても自身の命...生物の本能が"1秒でも長く生きたい"なら目の前の"そいつら"を攻撃するなと叫んでいる。そして、"そいつら"からこちらに向けて放っている殺気が死神のドクロを幻視させる。故にギア達は動けない。

 

『・・・な、何故"背徳の炎"が2人いる!?そ、それよりもあの女が操縦しているジャスティスは"オリジナル"じゃないか!!』

 

「おや?この声はあの時、クロウと名乗っていた男の声?全世界に指名手配したが、未だ行方知れずだったのですが...貴方もこの世界に飛ばされたようですね。」

 

『その声、聖騎士団団長カイ=キスクか?君がここに存在するという事は"この世界と元の世界とを繋ぐ事が出来た"証拠!!背徳の炎が2人いようと関係ない!!ジャースティース!!奴らを殺し、元の世界に戻る方法を奪ってこい!!』

 

ギア達はクロウとジャスティスが出した命令には逆らえず、一斉にソル達に襲い掛かって来た。が、そんな事お構いなしにソル達は話をやめない。

 

「あいつは...確か、30年以上前に取り逃がしたクソ野郎か。何度も俺の"ギア名"を連呼しやがって!!・・・覚悟は出来てんだろうな!!」

 

「それよりも彼、何か勘違いしてない?私達が30年研究して漸くこの世界と向こうの世界と"連絡ができるようになっただけ"なのに"自由に行き来出来る"わけないないじゃない!!」

 

「「「「えぇー!?」」」」

 

「...あれ?ディズィー達は"帰れなくなる覚悟があって来た"んじゃないの?」

 

「わ、私は一度でもいいからソルに彼女の夫と認めてもらう為に...」

 

「お、お父さんが心配で...」

 

「母さんが行くなら俺もと...」

 

「何処かに旅行に行くのかなって思って、置いていかれないように無理やり...」

 

「あぁん?だったら、俺が言ったように"ディズィーとシンだけこっちに来れば"良かっただろうが!!そしたら2人は襲われず、ジャスティスの細胞を持った者はあの世界から消え、平和な国を坊やが守っていけば万事解決だったろうが!!それなのに、お前ら俺の忠告も聞かずに来たじゃねえか!!そのくらい分かって来るだと思っていたんだが...とんだ勘違い野郎達だな!!」

 

『僕を無視するな!!"オリジナル"がそっちにあるからっていい気になるなよ!!僕が改良したギア達は僕と複製品のジャスティスの命令しか聞かないんだ!!お前たちはこの状況を理解し「喧しい!!とっとと雑魚は引っ込んでいろ!!」...いいでしょう!!楽には殺さん!!ジャースティース!!モタモタするな!!奴らを血祭りに上げろ!!』

 

「ッ!?皆さん来ますよ!!武器を構えて下さい!!それと、お義母さんちょっといいですか!!」

 

「ん?「テメェ!!俺はお前を認めた訳じゃ...」アナタ、五月蝿い。「悪い。」カイ君何?」

 

「貴女の力でギア達を"止めて"下さい!!貴女なら出来るはずです!!」

 

「あ~、ごめんね~。こっちに飛ばされた時ハーフになっちゃったてね"統率者"じゃなくなったのよ。それに、彼も改良したって言ったしね。」

 

「ですが、ギア達はこの世界の方達を取り込んでいるのです!!出来れば助けたい!!」

 

「フレデリックの話で聞いていた通り甘いわね...でも、大丈夫!!皆助けるわ。だから皆"相手を"殺さないでね!もうちょっとだけ待ってて。...心強い援軍が来るまで。」

 

「え、援軍ですか!?」

 

「って、親父達喋るのはいいが奴らくるぜ!!殺さないんでいいなら迎撃準備だ!!ガンフレイム!!」

 

「叔父さん達の実力見させてもらうわ。艦載機達!!」

 

「...彼は本当にソルの息子ですか?貴方より誠実そうだ。スタンエッジ!!」

 

「その減らず口喋れねぇように消し炭にするぞ!!ドラゴンインストール!!」

 

「け、喧嘩はやめて下さい!!あ、危ない(ミカエルソード)!!」

 

「やべ、オヤジ本気じゃん。ヴォルテックデイン!!」

 

「シンさん私達結婚しても明るい家庭を築きましょうね!ブライダルエクスプレス!!」

 

「...さて、彼女達の準備が出来るまで時間稼ぎをそますかね。ガンマレイ(ボルテッカー)!!」

 

 

 

 

 

 

◇◆

 

 

 

 

 

 

「もう!やんなっちゃう!!空が飛べてもこう敵が多いと私の浮遊要塞だけじゃ守りきれないわ!!」

 

(アリア)から貰った零戦の力で空を飛べるようになった中間棲姫。しかし、自身が守る飛行戦艦は大きくたった一人で守りきるのは無謀に等しい。

 

「早くあの娘達が歌に集中出来る場を造ってあげないといけないのに!!...ってこんな時に敵の増援!?」

 

中間棲姫が見たのはこちらに迫ってくる3つの影。

 

「唯でさえ忙しいってのに。モテモテな自分が嫌になってくるわ!!アステロイド・キャ『待ってくれ!!俺達は敵じゃない!!』...ん?この声...」

 

中間棲姫はアステロイド・キャノンの構えを解き3つの影へ視線を向けた。

 

「やっぱり、貴女だったわね。木曾ちゃん。」

 

「ん?俺を知ってんのか?...わりぃ。俺にはサッパリわかんねえわ。」

 

仲間棲姫が守っている"白鯨"へ援軍として来たのは、よく知る艦娘。瀬戸内鎮守府の木曾と、

 

「木曾様の知り合いではないのですか?」

 

一時瀬戸内鎮守府で研修していた大鳳、

 

「彼女は味方ですよ。愛様より白いワンピースを着た空を飛ぶ女性は味方だと聞いていますから。」

 

「扶桑それは本当か?」

 

「はい。愛様がここに向かうよう指示された時言われていましたから間違いないです。」

 

瀬戸内鎮守府に配属されていない"扶桑型1番艦扶桑改二"。驚く事に3艦全て艤装の背中にある一部分にスラスターが備え付けられ空を自由に飛べるようになっていた。

 

「まぁ、"お婆ちゃん"が言ってたのなら間違いないな。」

 

「"お婆ちゃん"が言ってたから?...あぁ、今の姿は皆に見せてなかったわね。私よ、北方お姉ちゃんよ!!」

 

「えぇ!?ほっぽ姉ぇ!?う、嘘言うんじゃねぇ!!ほっぽ姉はもっとちっこくて可愛いんだ!!お前のようにナイスバディの女じゃない!!」

 

「ナイスバディは嬉しいけど...そうだ!貴女の秘密を知ってるわよ!!」

 

「ふ~ん。ま、それなら嘘か本当かは一発で分かるから話してみてくれ。」

 

「ム、本当にお姉ちゃんだとわからないのね...じゃあ、貴女が鎮守府に慣れ始めた頃、武明さんが電達と遠征に行って帰ってこれなかった日"父さんが帰ってこない"って泣きじゃくりながら"お姉ちゃーん!!"って小さい私に縋って「うぇぇ!?ほっぽ姉それは俺達だけの秘密じゃん!!」...信じてくれた?」

 

「お、おぅ...」

 

「き、木曾様にそのような過去が!?可愛らしすぎます木曾様!!そのギャップにわ、私はもう...最高にハイってやつです!!」

 

木曾は秘密をばらされ意気消沈、その秘密を聞いた大鳳は新しい窓を開き鼻から某メイドの忠誠心を垂らしていた。

 

「...味方って分かったでしょ。愛様からの指示を伝えますよ。」

 

「あら?そう言えば貴女は?知らない方ですけど。」

 

「あっ、お初にお目にかかります。不二雄様にサルページされ、愛様に調整をして頂き蘇りました。元横須賀鎮守府第1偵察部隊扶桑改二です。お二方には返しきれない恩が出来ました!!この体が動かなくなるまでお二人に仕えようと思っています!!」

 

「ってな感じだ。俺達はお婆ちゃんからの指示で"白鯨"を守るように言われたんだ。後から天龍や電先輩達も合流する予定になってる。」

 

「愛さんが言っていた"増援"って貴女達のことだったのね。じゃ、張り切ってあの娘達のステージ、守り抜きましょう!!」

 

「おう!!」

 

「この大鳳に任せて下さい!!」

 

「愛様に与えられた任務完遂させます!!(あの時は悪魔の囁きかと思いましたが、全くの逆。神の導きだったかもしれませんね。赤城達に合うのはもう少し後になりそうだわ。)」

 

「ありゃ?今回の主役はアイツだけじゃなかったのか?予定より多いような...」

 

 

 

 

 

 

◇◆

 

 

 

 

 

 

「...何で貴方達がいるわけ?」

 

「Yah-man、気にするな。成り行きだ。」

 

「センターは譲らない!!」

 

「各サウンドブースター正常起動確認!!タ級!!」

 

「はい姉さん!!各楽器への接続オールグリーン!!」

 

「お~い、お三方何時でも行けるよ~。」

 

「はぁ~、アンタ達足を引っ張らないでね!!」

 

「歌には少し自身があるぜ!!」

 

「私に全部任せて!!」

 

その場にいる3人は大きく息を吸い、叫ぶ。

 

『『『私(俺)の歌を聴け(いて)ー!!』』』

 

『恋の2-4-11『『違うから!!』』』

 

 

 

 

 

 

◇◆

 

 

 

 

 

 

「フフフ、始まったようね。」

 

「ん?アイツ等の"歌"か。今度は複数で歌ってるようだな。」

 

「おいおい、ジャマイ子とジャンゴウは分かるが後誰だ?」

 

「う~ん、ほっぽちゃんじゃ無いようだけど分からないわ。」

 

「ハハハ、何一つ分からねぇ!!」

 

「し、シンさん大丈夫です。私にも分かりませんから!!」

 

「これは、力が沸き上がってくる様な歌ですね。」

 

「ええ、敵味方関係なく手を差し伸べる...素晴らしい"歌"です。」

 

『『『この手を離すもんか、真っ赤な誓いー!!』』』

 

「この歌はギア達にも効くように私が改良したサウンドブースターを使ってもらっているわ。これでギア達の行動は少し抑制でき、後この薬の入った弾丸を歌を聴いているギア達に打ち込めばギア細胞を死滅させ元の体に戻るわ。」

 

「お前らいいな。あのクソ野郎に一泡吹かせてやれ!!」

 

「「「「「「おお!!」」」」」」

 

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