【Lobotomy Corporation】に入社させられたまではいい、収容室多くない?知らないアブノーマリティーもいるし… 作:下南
種を蒔こう、そしたら希望が芽生えてくるはずだ。
「うーん…」
「どうしたの?」
ちょっくら案山子を鎮圧した後、俺は考え事をしていた。
「いや、
「言われてみてば…分かって無いかも…」
ハッキリ言うと、『劣化した黄昏』を装備していても何も感じないのだ。恐らく望も同じだろう。
他のE.G.O.だった場合は自分の中に何かがある状態なのだ。
善良な一般日本民だった俺が武器を難なく使えているのもコレのおかげである。
「剣の修行でもするか…」
「私の場合は床に打ち付けるだけだからそんなに困らない…?」
「何故に疑問形…」
そんな会話をしていると…
『ザッ、ザッ』
スピーカーから土を掘り返したような音が鳴り響いた。
『試練が発生しました。エージェントの皆さんは直ちに鎮圧に向かって下さい。』
「試練か…行くぞ。」
「うん…」
タブレットを見てから走り出して…直ぐに立ち止まる。
「望、待て。」
俺の前を走っていた望を呼び止める。
「どうしたの?」
「どうやらこの部屋に試練がいるらしい。」
「え…?何処に?」
…俺もまだ見つけてはいない。
ただ、タブレットを確認したら、この部屋にいると記されているのだ。
「分からない。恐れくだが…異様に小さいか透明かのどっちかだろう。」
後は…肉の灯篭みたいに地面に埋まっていたり…
「取り合えず、廊下の端から失楽園を使ってくれ。」
「分かった…」
そうして廊下の端に行った望が『失楽園』を床に打ち付けると、俺の少し後方の地面から使徒の武器が生えてきた。
「そこだな‼」
『黄昏』を振りぬくが…
手応えは皆無だった。
「望の方はどうだ?」
「手応えはかなりある…」
「悪いが頼めるか?俺には場所が分からん。」
「ん…」
望が再び『失楽園』を床に打ち付けると同じ場所に攻撃が行われた。
(此処に居るのは間違いないはずだが…)
もう一度望が攻撃したら試練の反応が消えた。
「終わったな。」
コントロールチームに出現した方も鎮圧が終わったようだ。
全員の体力を確認してみると、俺と望が10、メインルームの鎮圧に向かった奴らが5ずつ減っていた。
(赤…じゃないな。攻撃もしてきた様子は無いし…という事は青か?でもどうやって…)
~~~
「良く鎮圧出来たな。」
休憩室に向かった俺はその場にいたシグマにそう言った。
「ん?お前らがやったんじゃ無いのか?」
「違うが?」
「ん?」
「え…?」
ん~と…どういうことだ?
「えっと…お前らが見えない試練を鎮圧したんだろ?」
「いや、全員で部屋に入ったら直ぐに試練の反応が消えたぞ。」
魔弾の射手に依頼でもしたのだろうか…
後に知った話だが、どうやら試練は地面に埋まっていたらしい。
無計画な種蒔きほど無意味なものは無い。
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