【Lobotomy Corporation】に入社させられたまではいい、収容室多くない?知らないアブノーマリティーもいるし… 作:下南
望(硝酸?)
シグマ「硝酸がどうかしたか?」
星「さん付けで呼ばないで…」
「おはよう。星くん。」
「え…あぁ望か、おはよう。」
…何をしていたんだっけ?えっと…
あぁ思い出した
「…帰るよ。」
「…⁉もうこんな時間かよ‼」
既に教室には俺と望以外誰もいない。
……何かがおかしい。
俺はそんなこ事を考えながら望と一緒に教室を出て昇降口に向かう。
吹奏楽部が練習している音や、運動部が練習している姿を見ても、どこか違和感を感じる。
そんなこんなで昇降口に着き、上履きから外靴に履き替える。
外は
「?」
また違和感を感じたが、それが何なのかは分からない。
「どうしたの?」
「いや、何でもない。」
「もう…置いて帰るよ。」
そう笑顔で冗談を言う望を見て、またしても違和感を感じた。
「流石にそれはやめてくれ。」
「ハイハイ。」
そう言いながら望が俺の右腕に抱きつく。
…望ってこんな事したっけ?
「…歩きにくいんだが。」
「でも腕を組むよりもこっちの方が良いんでしょ?」
「ごもっとも。」
…望とのやりとりや周囲の風景に、どこか違和感を覚える。
それはただの不思議な気配ではなく、まるで現実と少しズレているような感覚だ。
そうして家に着き、望の横顔を見る。
「…なぁ。」
「どうしたの?」
「お前は…誰だ?望じゃ無いだろ。」
俺は確信を持って言い放った。
望の表情が一変し、驚きと戸惑いが入り混じった表情を浮かべた。
「私は…望だよ。なんでそんなこと言うの?」
しかし、俺は揺るぎない確信を持って望の目を見つめて言う。
「望とは違う。お前は望ではない。」
「そんなこと…」
望の口調が弱々しくなる。
「私は…」
すると、望の表情が変わり、彼女なら浮かべるはずのない不気味な笑みを浮かべた。
『やっぱり気が付いちゃうのね…』
そして、望ではない
再び目を開けると、そこは収容室内だ。
「やってくれたな。
『あら~?いい夢を見れたんだから良いじゃないの♡』
目の前に居るのは【O-01-16-O】
目のやり場に大変困るほど露出度が高い服を着ている。エルh…サキュバスなはず…
耳が尖っていたり、なんか先端がスペードみたいな尻尾が生えているし、翼もあるし…
『私が満足するのにぜんぜ~~~ん、足りてないから、まだ寝てもらうわよ♡』
その言葉を聞いて俺はとてつもない睡魔に襲われる。
「クソ…が…」
「でも、まだ見たいんでしょう?」
そうして俺の意識は暗闇に沈んでいった。
~side望~
「…星は?」
「?そう言えば居ないな。」
…星くんが【O-01-16-O】の作業に向かってからかなりの時間が経っているけど帰ってこない。
「作業は終わってはいるっぽいな。」
「そうなの?」
「ほら、見てみろよ。」
ダブレットで星の状態を確認していたシグマが私に画面を見せてきた。
「本当だ…」
星くんは普段作業が終わったら直ぐに戻ってくるんだけどな…
ピロンッ
「ん」
どうやら作業指示が来たらしい。
【『O-01-16-O』からエージェント星を救出】
「ッ‼」
私はすぐさま【O-01-16-O】の収容室に向かった。
「おい‼……もう行ったか。望も星が関わると人が変わるよな…」
~~~
「星‼」
私は勢い良く【O-01-16-O】の収容室の扉を開けて、収容室に入り込む。
そこで見た光景は、床に倒れこむ星くんと、その横に座り、楽しそうにしている【O-01-16-O】だった。
『あら~♡良い所なのに邪魔が入ったわ~』
【O-01-16-O】が私に向かってかなりねっとりとした声で話かけて来た。
その声は私に途轍もない不快感を与えた。
「…黙れ。星に近づくな。」
『きゃ‼』
私は『(劣化した)失楽園』を投げ飛ばして【O-01-16-O】にぶつける。
彼女は悲鳴を上げるが、私にとってそれはただの鬱陶しい響きに過ぎない。
「盗られたく無いわよね?」
兎に角、私は星くんを抱えて収容室を出る。
(思いのほか軽い…)
星くんの体はとても17歳の男性とは思えないほど軽い。
その為、すんなりとメインルームまで運べた。
「望‼星‼大丈夫か⁉」
「私は大丈夫。でも星が…」
「…精神汚染も無いないようだな。」
星くんはまだ意識が戻っていない。
シグマがタブレットで星のバイタルを確認したが、異常は無いようだ。
「取り合えず休憩室に運b『ピロンッ』…こんな時に作業指示かよ…すまん。行ってくる。」
「大丈夫。気を付けて…」
そうしてシグマは作業に向かっていった。
私は少し気が抜けたような感じで、星くんを優しく抱え、休憩室へと向かった。
~~~
「星くん…起きて…」
私はそっと囁いた。今現在休憩室に居るのは私と、私の膝の上で寝ている星くんだけだ。
他の皆は琥珀の試練の鎮圧をしている。
何故ここに私が居るのかと聞かれたら『失楽園』が手元になく、【O-01-16-O】の収容室内にあるからだ。星くんの『黄昏』も同じだ。
「起きないと星くんの『CENSORED』を《規制済み》で【削除済み】しちゃうよ…」
私は冗談めかしてそうつぶやくが、反応はない。
星くんはまだ眠り続けているようだ。
その様子を見て、私は微笑みながら星くんの頭を撫でる。
「ん……あ……」
「星⁉大丈夫?」
どうやら星くんの目が覚めた様だ。
ガバッ‼
星くんが勢い良く体を起こす。
「悪い、膝枕までして貰って…」
「良いよ…私がやりたくてやった事だから…」
「……なぁ。」
「何?」
「抱きしめても良いか?」
星くんがかなり気まずそうに言った。
「良いよ…前から?後ろから?」
「!…………後ろから。」
私が承諾し、選択肢を出したら妙な間があった。
取り合えず、私は星くんに背を向ける。
「ほら…」
「本当に良いのか?」
「?良いって言ったでしょ…」
「……ありがとう。」
星くんがそっと囁いた。
星くんの腕が私の腰に巡らされ、優しく抱きしめられた。
~sideヨミ~
「『黄昏』?と『失楽園』?を回収してきましたよ~」
「ありがとうね恵ちゃん。」
「ちゃん付けは止めて下さいよ私はもう25ですよ。」
「まぁまぁ。そうだ!今と~ても甘い物があるのよ。」
「なんですか?」
恵が食いついたので休憩室に案内する。
「いまどうなってる?」
「星先輩が望先輩に抱きついています。」
「「⁉」」
休憩室の扉の影から休憩室内の様子を伺っていたエミリアからその報告を聞き、私たちも影から星と望の様子を見る。
「お似合いね~」
「お似合いです~」
「…あの先輩方はどう言った関係なんですか?」
誤字脱字等がありましたら報告してくれるとありがたいです。
感想、評価もお持ちしています。
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