【Lobotomy Corporation】に入社させられたまではいい、収容室多くない?知らないアブノーマリティーもいるし…   作:下南

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DAY-1-2 『叩かれる為に、叩いて貰う為に』

俺はゆっくりと収容室の扉を閉め、部屋の奥にいるそれを見上げる。

 

(意外とデケェな罪善さん)

 

床から1メートルほどの高さに浮遊している頭蓋骨に向けてそんな感想を抱いた。

 

「さてと…」

 

俺は部屋の中央少し手前まで行き、『O-03-03(たった一つの罪と何百もの善)』の目にあたる部分を見据える。

そして、

 

5歩下がり、ズボンの膝の部分を持ち、股関節の辺りまで上げ、左足、右足の順番で膝を床についてから手をハの字にして膝の前につき、頭を下げる。

この間5秒未満、『O-03-03(たった一つの罪と何百もの善)』の目にあたる部分から一切視線を動かしていない。

 

頭は床に付かない様に高さ1センチメートルをキープする。

 

これにて日本人の伝統芸、DO★GE★ZAの完成である。

後は罪を告白するだけだ。

 

「実は(略)」

 

~~~

 

「ふぅ…どうだった?」

「上出来じゃないのか?PE-Boxが8個、何をやったんだ?」

「愛着、とだけ言っておこう。直感(嘘)だが抑圧はダメだな。」

 

O-03-03(たった一つの罪と何百もの善)』の作業が終わり、シグマが聞いてきた。

取り敢えず答えておく。最も言うべき事はあるだろうが、言い過ぎは良くない。アンジェラに怪しまれる可能性があるからな。

それにしても意外と作業が短かったな。1Box辺り15秒も無いんじゃ無いか?

 

「そうか。じゃあ次は俺が行k」

「私が行ってくるね~!」

 

シグマが入ろうとするよりも先に帆楼が入って行った。

 

「…よし。順番を決めるぞ。」

「おk」

「分かった…」

「はいは~い」

「最初はグー…」

 

どうやら、じゃんけんで決めるらしい。

結果はヨミ、シグマ、望、アキレスの順でやるようだ。

 

作業結果としては

帆楼、PE-Box6個、本能作業

ヨミ、PE-Box9個、愛着作業

シグマ、PE-Box7個、愛着作業

望、PE-Box10個、洞察作業

アキレス、PE-Box4個、本能作業だ。

 

「死にたい…」

 

アキレスがパニックになりかけです。NE-Boxを6個も生産したらねぇ…ホワイトダメージが6~18の何処かだよ。15以上ならパニックか…

ってか自殺性パニックのなりかけなんだよね。勇気が一番高いと思っていた人は実は慎重が一番高いと言う…

 

「次は『O-05-01-O』に行くが…アキレスはメインルームで回復しておけ。」

「分かった…どうせ俺なんて…

 

重症過ぎる…一体罪善さんに何をしたんだ…

因みにだが、アキレス以外の精神力は望がPE-Boxを10個生産したことによる罪善さんの特殊効果で全回復している。

 

(PE-Boxは合計で28個か…NE-Boxの相殺がなければ44個なのにな…エンサイクロペディアを全開放するには4個足りないが問題ないか。)

 

そんなことを考えながら『O-05-01-O』の収容室に向かう。…隣だけど。

 

(廊下が後、倍はある…)

 

これから収容するであろう数に絶望するのであった。

 

~~~

 

「さてと…行きますか。」

「逝ってこい。」

「シグマよ、漢字が違う気がする。」

 

そんな軽口を叩きながら『O-05-01-O』の収容室に入る。

 

「こいつ…いや、これはアブノーマリティーでいいのか?」

 

収容室にあったのは、部屋の中央からつり下げられている黒いサンドバッグだ。

きっと多分どこにでもあるが普通のサンドバッグの筈なのだが、ここにあると言う事はアブノーマリティーなのだろう。

 

「抑圧だな。」

 

なんせサンドバッグだ。殴るものである。

 

「せい!!」

 

どうせ一日目だ。誰か死んだらやり直すだろう。

そんな軽い気持ちで抑圧作業を始める。

 

俺はこの時、他の作業をするという考えに至っていなかった。

と言うよりも、他の作業の事が記憶から抜けていたのだ。

 

ドス!!  ドス!!

 

(あ…楽しい…)

 

多分5分殴った為、収容室をでる。

 

(それにしてもただのサンドバッグだったな…)

 

「お疲れPE-Boxは9個だったよ。」

「そうか。」

 

帆楼が言ってきた。あれ?シグマは?

 

「シグマはどこに行った?」

「アキレスの所に行ったよ。ヨミと一緒に。1人にするのは心配なんだって。」

「なるほど。じゃあ俺はメインルームに戻っておくわ。」

「了解~」

 

帆楼はそう言い『O-05-01-O』の収容室に入って行った。

 

「…」

「…」

「…」

「(コテ?)」

「(プイ)何でもない。」

 

望の目を無言で見つめたら同じように見つめ返された。

その後直ぐに『?』が頭上に浮かんでいるようにしか見えない様に首を傾げた 可愛い… ので、俺は思わず顔を背けた。

 

「じゃあメインルームに行ってくる。」

「行ってらっしゃい…」

 

流石抑圧作業。廊下を進むスピードが来る時よりも早くなったよ。

 

~~~

 

「シグマ~そろそろ順番だぞ~ってなにこの状況。」

「いや~アキレスくんが自殺しそうなものだったからオフィサーも総出で阻止したんだよ~」

 

と、アキレスの『首』を腕で床で拘束しているヨミが答えた。チョークスリーパー…

他の箇所はオフィサーだ踏んだり掴んだりして動けないようにしている。

そして床で気絶しているシグマと静観しているマルクト。

カオス過ぎね?

 

取り敢えずシグマを殴って起こして作業に向かわせる。

それにしても何でメインルームにいたのにパニクってんのかね。

 

罪善さんの所に行き、レベル2*1の告白をしてPE-Boxを10個生産(できた)し、部門全員の精神力を全回復させる。

これで無理矢理アキレスの精神力を回復させたのだ。

 

メインルームに戻るとアキレスはしっかりと元の状態に戻っていた。

 

「作業に行って来い。」

「おk丸」

「りょ~か~い。」

 

2人がメインルームを出ていったのを見届けてから俺は『O-03-03(たった一つの罪と何百もの善)』と『O-05-01-O』の観察日誌を書き始めた。

書くのに2時間以上もかかったのは言わないお約束。全体的にヨミが悪い。

 

因みに、『O-05-01-O』の作業は全員抑圧作業をやったらしく、同じく全員PE-Boxが9個だった。

*1
気の置けない相手以外に告げた場合、重大な問題に発展する可能性のあるもの。




罪善さんにレベル2の告白をしたからと言ってPE-Boxが10個になる訳ではありません。

本来と違う設定があるかもしれませんが、『オリジナルだから』と見逃してください。

誤字脱字等がありましたら感想にて報告してくれるとありがたいです。

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