【Lobotomy Corporation】に入社させられたまではいい、収容室多くない?知らないアブノーマリティーもいるし…   作:下南

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新たな命が、土の中で静かに目を覚ました

これから始まる旅に胸を膨らませ、未来を夢見ている


DAY-20Δ 中黄の白昼『芽生え』

「おはよう。星くん。」

「あぁ、おはよう。望」

 

朝…朝?目が覚めると俺の目の前で白銀髪の(美少女)が微笑んでいた。

 

「なぁ、望…」

「ん?どうしたの?星くん。」

「どうしても聞きたい事があるんだが、言って良いか?」

「良いよ。」

 

許可を貰えたので、俺は最も疑問に思ったことを口にする。

 

「何で、部屋に居て、の布団の中にいるの?」

「勿論、星くんと一緒に寝るためだけど?」

 

この娘は一体何を言っているのだろうか…

って言うか俺、ちゃんと部屋の鍵は閉めたぞ…

 

~~~

 

「…なぁ星。」

「どうしたアキレス…」

「死体多くね?」

「あぁ…そうだな。」

 

DAY-18に【T-01-20-O(逸脱人)】が生み出した(死体)が未だに放置されているのだ。

尚、死体はまとめられて安全チームのメインルームの隅に積まれています。安全って何だろうね。

 

「【O-05-41-A(オールアラウンドヘルパー(正規品))】を使わせてくれたら楽なんだけど…」

「何か禁止されているんだよな…やっぱり脱走したときに鎮圧しなかった方が良かったな。」

 

なんせ忙しく、死体の処理が後回しになっている。

腐敗する前に処理したいんだけど…もう腐敗はし始めているか…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ザッ、ザッ』

 

 

 

『試練が発生しました。エージェントの皆さんは直ちに鎮圧に向かって下さい。』

 

 

「音的に、中黄だな。」

 

俺が試練の場所を確認しようとすると、突然俺の中から何かがゴッソリと消える感覚がした。

 

「チッ‼50ダメージか‼」

 

中黄の白昼が俺が今いる廊下にいる事を確認しつつ、自身の体力を見ると、綺麗に50無くなっていた。

白昼の試練にしては中々のダメージ量だ。

 

「相変わらず見つけにくいな…」

 

廊下を見回せば壁際に小さな植物の葉が見えた。

それはさながら子葉だ。2枚だから双子葉類なのだろう。どうでもいいけど。

 

「取り敢えず…」

 

『黄昏』で斬りつける。

普通の植物なら、これで切断できる筈だが、生憎と相手は試練だ。切断はできない。

 

「まぁ殴り続けるしかないよな⁉」

 

再び、俺の中から何かがゴッソリと消える感覚する。

 

「…これはマズい。」

 

俺はもう1度『黄昏』叩きつけてから近くのエレベーターに向けて走る。

 

「あれ?星くん?鎮圧はどうしたの。」

 

エレベーターに乗り込むとタイミングよく望がいた。

 

「命の危険を感じたから撤退して来た。」

「そう…大丈夫なの?」

「大丈夫だ。」

「ん…」

 

望は俺の返事を聞いてから鎮圧に向かった。

 

 

~~~

 

 

「すぅーーーーはぁーーーーー」

「…」

「すぅーーーーはぁーーーーー」

「…星先輩。一体何をしているんですか?」

 

休憩室でのんびりとしていたら、カレンにそんな事を聞かれた。

 

「何って…望の髪の匂いを嗅いでいるんだけど?」

「『何言ってんだこいつ』みたいな顔で言わないでください‼後、望先輩もそんな幸せそうな顔をしないでください!」




芽を出すことなく、土の中で終わる命もある

誰にも気づかれることなく、静かに消えゆく運命だ








作者の拙い画力で頑張って描いた絵。素材って素晴らしい…
一体どこの年齢逆転姉妹なんでしょうねぇ

【挿絵表示】

収容したいアブノーマリティは?

  • 愁いのシンフォニア
  • 黄金の狐
  • 逸脱人
  • 身代わり人形
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