【Lobotomy Corporation】に入社させられたまではいい、収容室多くない?知らないアブノーマリティーもいるし… 作:下南
ありえたかもしれない星のハーレムルート、そのメンバーは5人。(内、人間が2人)
「モフモフ」
『…』
「ふわふわ」
『いつまで続ける気?』
今現在、俺は【
だが実際は、ただ尻尾をモフモフと撫でまわしているだけである。
手のひらに伝わる柔らかな毛の感触、、指先で撫でるたびに柔らかい毛並みが優しく揺れている。
ただモフモフと撫で、ふわふわに触れるだけで時間がゆっくりと流れる。
【
「モフモフ」
『いつまで続ける気?』
何度も同じ言葉を繰り返しているうちに、不意に相手の声が耳に届いた。俺はハッとして顔を上げる。
「モフモ……え?今なんて言った?」
『あ、やっと反応してくれた。』
相手はため息交じりのようだったが、俺はそんなこと気にも留めずに尻尾に視線を戻す。『いつまで続けるか』か……それはもちろん――
「作業が終わるまでモフらせていただきます!」
『作業ならもう終わってるでしょ?』
言われて、俺は慌てて手元のタブレットを確認する。表示されたPE-BOXは24個、すなわち満タン――つまり、作業の終了を示している。俺は、肩をすくめて軽く笑うと、また尻尾を撫で始めた。
「モフモフー」
『…はぁ。』
「モフモフ…」
『…もう好きにして。』
呆れたように【
俺は心の中でガッツポーズを決め、再び尻尾の柔らかな感触に没頭した。俺の指が毛並みに埋もれるたび、ふわふわとした温かさが手のひらに伝わってくる。この感触が永遠に続けばいいのに、と思わずにはいられない。
ふと、【
⦅いつの間にかマーキングが増えてるわね…⦆
俺が気づかないうちに、【
⦅私も…つけても問題ないわよね。⦆
そうして、星にモフられていない他の8本の尻尾を脈打たせ、自身の手元に1本の鎖を生み出す。
それは、蛇のように俺の右腕へと向かい、やがてそっと巻き付いた。
*星は【
~~~
『だから管理人の指示を無視したと…』
「はい…」
【
『アンタ、バカじゃないの?』
「その通りでございます。」
平謝りするしかない。反論なんて考えもしなかった。
『アンタが勝手な事をすれば私が「職員に管理不足だ~」って言われるんだからね‼しっかりしてよね‼』
「この度は大変申し訳ございませんでした。」
その言葉を聞くとティファレト(A)は怒りながら去っていった。
俺は崩れ落ちるように座り直し、心の中で「やっと解放された…」と呟いたその瞬間――
「星くん。」
抑揚のない、冷たい声が背後から聞こえた。
「ひっ!」
その声に肩を跳ねさせ、錆びついた機械のようにギギギと首をゆっくりと背後へ向ける。
目に飛び込んできたのは――それはそれは見事な笑顔を浮かべた望だった。
「い、いいいいったい何のご用でしょうか望様。」
声が裏返りながらも、俺は最大限の敬意を込めて応じる。
望がどれだけ柔らかな笑顔を浮かべていても、そこに潜む圧倒的な威圧感が全てを台無しにしている。
「星くん、後でお話がしたいんだけど…良いよね?」
その言葉が心に刺さる。もはやこれは選択肢ではない。命令だ。
「ハイ、イイデス。」
機械のような声で答えると、望の笑顔はさらに深まった気がした。
「じゃあ、今夜星くんの部屋に行くね?」
望が一歩こちらに踏み込んでくる。その動きに合わせて、俺の背筋はさらに硬直する。
「イツデモイラシテクダサイノゾミサマ。」
何とか口から絞り出した返答に、彼女は満足そうに頷いた。
「それじゃ、また後で。」
その言葉を最後に、望は踵を返して去っていった。
ピロンッ
そして気の抜けた様な作業指示の音が俺の耳に聞こえて来た。
~~~
【『O-01-19-O』に自由作業】
前置きがかなり長くなったが本題だ。
それにしても番号が近いな…比較的さっき作業したのが【O-04-17-O】、つい数分前まで作業していたのが【
「出来ればまともな奴だと良いな~」
俺はそんな事を言いながら【O-01-19-O】の収容室の扉を開けて入室する。
「これはまた…」
収容室に居るのは、黒い霧の様な物に身を覆われている人間(推定)だ。
【O-01-19-O】は、俺の姿を見ると、驚いたようにわずかに動揺した。
『君は…それより、一体ここは何処なんだ⁉』
その声は低く、深い。だが、どこか焦りを帯びている。
「何処って言われても…」
俺は肩をすくめながら答える。
「とある会社としか…」
『会社だって⁉ 一体どうして…』
【O-01-19-O】は頭を抱えるような仕草を見せ、ブツブツと何かを呟き始めた。その声は低く抑えられているが、不安と混乱が滲み出ている。
(なんか、すごく面倒な相手な気がする…)
内心のため息を飲み込み、俺は用具箱を開けて掃除道具を取り出した。
「じゃ、ちょっと掃除でもしてますんで。」
そう言って、モップを持ちながら収容室の隅に向かう。もちろん警戒はしている。背後で何か不審な動きがあれば、すぐに反応できるよう耳を澄ませながらモップを動かす。
黒い霧の影から【O-01-19-O】の視線を感じる。彼は何か考え込んでいるようだったが、時折こちらに向けてちらりと目線を送ってきた。その様子は不気味と言うより、むしろ妙に人間臭い。
~~~
作業を終えてモップを片付け、俺は彼に向かって軽く頭を下げる。
「じゃ、作業終わりましたんで。」
すると、【O-01-19-O】が再び声を発した。その声は先ほどよりも少し落ち着きを取り戻しているようだった。
『あぁ、放置してて悪かったな。何かあったら呼んでくれ、協力してやる。』
予想外の言葉に、一瞬だけ戸惑った。だが、それを顔に出さないよう気をつける。
「それはどうも。」
軽く会釈して収容室を後にする。
(協力って事は赤頭巾とか魔弾みたいに依頼が出来るのか…)
好きな数字を選ぶドン(今後の展開に関わる)
-
1
-
2
-
3
-
4