【Lobotomy Corporation】に入社させられたまではいい、収容室多くない?知らないアブノーマリティーもいるし…   作:下南

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心の中に根を張る愛は、時間が経つほどに強くなる

どんな困難もともに乗り越え、永遠に続く絆となる


DAY-25 唐紅の夕暮れ『愛着』

『【O-04-72(地中の天国)】が脱走しました。エージェントの皆さんは直ちに鎮圧に向かって下さい。』

 

O-01-07-O(堕ちた天使)】の作業を終え、中央本部第2チームのメインメニューに戻っている途中そんな放送が聞こえてきて…

 

ニョキ

 

目の前に【O-04-72(地中の天国)】が生えて来た。俺を貫かなかったから管理人が見てくれてるのだろう。

 

「…」

 

目と目が合う瞬間好きだと気z…

 

「収容室に帰れ‼」

 

『黄昏』で殴り飛ばす。

 

ヨシ‼

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

『ベチャ…ヌチャ…』

 

 

 

『試練が発生しました。エージェントの皆さんは直ちに鎮圧に向かって下さい。』

 

 

「唐紅の…何だ?」

「夕暮れだよ…」

「ありがと。」

 

唐紅の夕暮れか…さてさて一体何処に現れたのか…

 

そんな事を考えながら俺はタブレットを取り出して試練の場所を確認する。

 

「…多くね?」

 

タブレットに表示されている試練は6体。

全ての部門に出現しているのだが…琥珀と大して変わらんな…

して、一番近いのは…【O-04-17-O(水晶の華)】とか【O-01-19-O(望郷の兵)】とか【T-04-06(幸せなテディ)】とか【F-01-37(雪の女王)】が居る側の廊下だ。

 

確か唐紅は黒弱点だから…

 

「ジャック~鎮圧に行くぞ~」

「分かりました。今行きます。」

 

黒武器(【F-02-44-O(肉体無き不死鳥)】の『地獄』)を装備しているジャックと共に鎮圧に向かう。

 

 ~~~

 

廊下に入ると、異様な気配が漂っていた。

正面を見ると人間程の大きさのスライムが【O-04-17-O(水晶の華)】の収容室前に鎮座していた。

 

「デカいな…」

「そう…ですね。」

 

『唐紅の白昼』同様ピンク色の体に、腕を持ち、床についている。内部には脊髄と頭蓋骨が見え隠れしていて…

 

(まるで【溶ける愛】の眷属だな…)

 

『唐紅の夕暮れ』は此方に気づいたのか腕を使い、這うようにゆっくりと…近づいて…近づい…て…

 

「デカい図体の割に早えぇ‼」

 

収容室の前からの距離はそれなりに離れて居るのだが、既に腕を伸ばせば届きそうな距離だ。

 

「来るぞ‼」

 

俺は『黄昏』を盾の様に構え、ジャックは『地獄』を振りかぶる。

 

『唐紅の夕暮れ』は腕を大きく振り上げ、叩きつけるような動作を見せる。ジャックはすぐさま横に飛び退き攻撃を避け、俺はそのまま『黄昏』で受け止めた。

 

「っ…」

 

流石WAWクラス。HEと比べたら1撃が比較的重い。そう、比較的だ。

とは言っても受け止めた時に足から嫌な音が聞こえてきたが…

 

「取り合えずっ‼」

 

『唐紅の夕暮れ』を押し返し、1撃を与える。尚、この間ジャックは5回ほど攻撃している。

 

「ジャック、後ろから狙え。」

「分かってますよ‼」

 

ジャックは流れるような動きで『唐紅の夕暮れ』と廊下の間の狭い隙間を通り抜けて攻撃を開始していた。

 

「頼もしいな…」

「WAWクラスの相手に少人数で挑む人たちは頼もしいとは言えませんけど…」

「そう…星くんは急いで動く癖がある。」

 

いつの間にか廊下に入ってきていたミナと望に呆れられた。解せぬ。

 

「カナは?」

「他部門の鎮圧に向かってる。」

「そうか…」

 

試練が目の前にいると言うのに何呑気に会話してんだ。っと思うかもしれないが、安心してほしい、しっかりと攻撃は加えている。

 

 ~~~

 

「何というか…」

「弱い。」

「ですね。」

 

何というか…『WAWにしては弱かった』と記しておこう。

1種類の攻撃、遅い動き…琥珀の夕暮れもビックリする位には弱かったとだけ。




ただの依存でしかなく、崩れるのは直ぐだ。

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