【Lobotomy Corporation】に入社させられたまではいい、収容室多くない?知らないアブノーマリティーもいるし…   作:下南

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情報チームセフィラコア抑制『何一つまともに見れないでしょう』

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クリフォト暴走レベル6達成&「エネルギー精製」

情報確認システムに異常を感知しました

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どうやら今日はシグマ率いる情報チームが休みらしい…ズルい…

っと言う事は、今日はイェソドのセフィラコア抑制なのだろう。

 

「所で…」

 

俺が視線を休憩室へと移すと、そこには見るからに調子の悪そうな望の姿があった。

望は机に突っ伏したまま、ぴくりとも動かない。

 

「望…生きてるか?」

 

声をかけると、微かに肩が揺れる。数秒の沈黙の後、掠れた声が返ってきた。

 

「何…言ってるの…星くん…私は…生きてる…よ…」

 

望はゆっくりと顔を上げたが、その顔色は明らかに尋常ではなかった。肌は青白く、額にはうっすらと汗が滲んでいる。目の焦点もどこか定まっておらず、その瞼は今にも閉じてしまいそうだ。

 

「望先輩…これ、体温計です?」

 

心配そうに近づいてきたカナが、そっと体温計を差し出す。けれど望は、かぶりを振りながら弱々しく手を上げた。

 

「大丈夫…だから…そんなの…要ら…ないよ…」

 

それでもカナは一歩も引かない。まるで「このまま放っておけるわけがない」とでも言うような、真剣な表情だった。

 

「ソイ‼」

 

その瞬間、カナが迷いなく体温計を望の脇にねじ込んだ。

 

「ナイスだ、カナ。」

 

 

 ~しばらくして~

 

 

ピピッ

 

「図り終わりましたね…え⁉」

 

電子音が鳴ると同時に、カナの動きが止まった。まるで時間が凍りついたかのように。彼女は手にした体温計の表示を凝視し、呆然としたまま俺に向けて差し出してくる。

 

「え~っと…39.5⁉」

 

表示された数値を見て、思わず声が裏返った。

これはただの熱なんてもんじゃない。完全にアウト。高熱だ。

 

「望、今日は休め。」

 

真剣な声でそう告げると、望はかすかに眉をひそめ、しかし弱い声で抗議する。

 

「大丈…夫。私は…働ける…」

 

……いやいや、どう見ても大丈夫じゃない。

もう始業時間が迫ってる。俺たちもそろそろ準備しなきゃいけないが、放っておけるわけもない。

 

「エミリア~‼来てくれ~‼」

 

エミリアは情報チームの所属だが、今は休憩室に居る。

確か趣味のお菓子作りをするとか言っていたな…

 

「どうしました?星せんぱ…い!?」

 

なんだかんだ久しぶりのそうな気がする声と共に現れたのは、エプロン姿で三角巾を頭に巻き、髪をポニーテールにまとめたエミリア。まさに「今から料理します!」と言わんばかりの装いで登場したが、望の顔を見るなり、その表情が一変する。

 

「望先輩‼大丈夫ですか!?」

 

慌てて駆け寄るエミリアに対し、望はまたもや同じセリフを口にする。

 

「大丈夫…だよ…」

 

だが、その“だいじょうぶ”がもはや定型文のように聞こえて、誰の心にも届いていない。

 

「っとまぁ全然大丈夫じゃないから看病を頼みたいのだが…大丈夫か?」

 

俺はエミリアに向き直り、頼み込むように視線を送る。

彼女は一瞬の躊躇もなく、胸を張って頷いた。

 

「大丈夫です‼」

「悪いな、貴重な休日を潰してしまって…」

 

 ~~~

 

そんなこんなで、イェソドのセフィラコア抑制。

妨害内容は──UIにモザイクがかかるだけ。

…ただそれだけ。どう考えても大したことはない。いや、最初はそう思っていた。俺たち職員にとって、UIが多少崩れたところで業務には支障はない。管理人からの視認性が落ちる程度に考えていた。

だが。

 

『先の見えない暗闇は、 言葉では言い表せないほど寂しいです』

 

「ぬあぁぁ‼管理情報がどこにもねぇ‼」

「星先輩‼こっちもですぅ‼」

 

そう、管理情報が丸っと全部無くなっているのだ。

職員総出で情報チームの至る所を探して周るのだが、タブレットからの閲覧制限、バックアップデータのロック、データベースへのアクセス不可等々…考えうる全ての手段で管理情報にアクセスしようとしたが悉く失敗に終わった。

つまり、完全に管理情報が消滅していたのだ。多分一時的なものだと思うが…

 

「まだ全部は暗記してねぇぞ…望は覚えていr…」

 

反射的に、望の顔を思い浮かべ、振り返って彼女の名を呼ぼうとした。が──

 

「どうしました? 星先輩♡」

 

聞こえてきたのは、どこか艶っぽく甘い声。

そこにいたのは、望─ではなく、妹の恵だった。

 

「…望は今日は休みだったな。」

 

俺は小さくため息をつきながら呟いた。

望は高熱でダウン中。今頃、エミリアに看病されている頃だ。

それにしても…恵、見た目…顔立ちとか立っている時の雰囲気とかは望によく似てるが、テンションが真逆だ。

 

『本当はこれ以上、 人の死を見たくなかった』

 

 ~~~

 

はてさて…既にエネルギー生成が終わっているのだが…

 

「後はクリフォト暴走か…」

 

『私は情報チームです。 情報を手に入れたら、命令通り抹消する誇り高い部門です』

 

既にクリフォト暴走レベルは4なのだが…黎明の試練ですら来ていない。

 

「試練が来ない事なんて無い筈だが…」

 

そんな事を呟きながら中央本部のメインルームを歩いていると…

 

 ヒュ~

 

空気を切るような音がした。

ほんのわずかな風圧と共に、どこからともなく不気味な音が耳に届いた瞬間――

 

 ドォ~~ン

 

「どあっせい!?」

 

俺の目の前、足の先ギリギリの場所に紫の白昼は落ちてきた。

後1歩…いや半歩前に居たら綺麗に潰されていただろう。

ってか試練のアラームが鳴っていないんだが…

 

「よ~し、ぶっ飛ば~す。」

 

こうなりゃもう気分次第だ。

今日一日、振るう機会が無かった『黄昏』を手に取り、勢い任せに構える。

怒りと困惑と、ついでにちょっとだけテンションを上げて、白昼へと突っ込んでいく。

 

『誰よりも大丈夫なふりをしたけど、 本当は誰よりも大丈夫じゃなかった。 心から死んでたんだ』

 

 ~~~

 

「して…」

 

ふと隣にいる人に話しかけようとしたが…

 

「…休みだったな。」

 

普段なら自身の直ぐ傍にいる筈の望は今日はいない。

 

「落ち着かないな…」

 

そう呟いて、俺は頭をガシガシと掻いた。

…あ、クリフォト暴走レベル6達成した。

 

『何も見えていなかったのは私だったのですね。』




光の種「分別できる理性」


悲しい話をするには、我々はあまりも多く歩み過ぎたのではないですか。


感情に頼ったところで、なんら助けになるとは思ってなかったのですか。


ですが、悲しみを受け入れる過程もそれに負けず劣らず大事だったのです。


偽りの理性で固めたところで、その中は腐って膿んでいくのですから。


最初は辛く大変で、壊れてしまいそうでも受け入れ続ければ少しずつ良くなります。




光の種 20%








ギフト 獲得

名前 基礎

装着部位 ブローチ1 同部位のギフトと競合しません

装備条件 情報チームチーフ

効果 全職員の自制+7、作業成功率+5

 イェソドの目に似た形のブローチです。
 情報チームチーフに自動的に装着されます。






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