コラボ先のオマージュをしつつ、自分なりのギャグテイストでお送りいたします。
実は昔の流星がもうすぐコラボ先の方で出てきたり……
とりあえず、メテオラとゼットのブレンドをご堪能あれ。
コラボ第1話 異端な二人
これは、とある偶然が積み重なってあったかもしれない、お話……
シン・仮面ライダーと、白き流星の伝説が今、始まる―――
「誰にいってんだメテオラ?」
「こっちの話だ、問題ない……それよりも、いつもの相方はどうしたゼット?」
ゲーム開始の瞬間から、モンスターを狩り続けて一時間……近くにスポーンしてきた、βテスター仲間の一人であるゼットと合流した。
だがいつもの相方がいない。
「エースちゃんか?敵倒してたらそのうち会えるだろ!」
「……ま、早く会えるといいな。」
「そうだな!さーて、早速行きますかぁ!」
彼は、「βテストん時よりも動かしやすい!」などと言いながら、肩をぐるぐる回して始まりの街にある防具店に入っていく。
そう、武器屋ではなく、防具店にだ。
「……あれ買うんか?」
「もちろんだ!あれこそが、俺の証だからな!」
彼の行きつけであるその店に顔を突っ込んでみると、迷いもなくその店で一番高いヘルメット型の防具と赤いマフラーを買っている。
ちなみに俺は白系の装備で固めている。
もちろん、そんなもの買ったあとは……
「いつもどおり、金欠でーす!フィールド行ってモンスター狩りまくるぞー!」
「はぁ……俺は斧買ってくるからちょっと待ってくれ。」
ここで俺はなぜ武器を持たないのかとは質問しない。なぜなら……
「デヤァァ!!」
「ピギィーーッ!?」
グローブ代わりのヘルメットで殴られ、吹っ飛ぶイノシシ型のモンスター。ちなみにこれで半分は削れる。なんでさ。
いまので分かっただろう。そう、彼の武器はヘルメットなのだ。
……俺、蛇の世界でもナイフと銃のまともな武器は持ってたぞ?
「まったく……この世界のコンセプトわかってんのか?題名にソードつくくらい製作者が剣使えって言ってるんだぞ?」
あれか?製作者泣かせたいんか?
「そういうメテオラだって、βん時キルペースおかしくなかったか?夜中ずっとモンスターの悲鳴とか破壊音やかましくて全然寝れなかったぞ!」
「…………すまない。」
それを言われたら、俺は何も言い返せなくなるがな。
「なんでその防具に攻撃力がある?盾のパリィでたまにダメージあるのは知ってるが……」
「知らん!そんなこと考えるより「あ、あの……」ミ゜ッ!?」
後ろから声をかけられて文字通り跳ね上がり、俺の後ろに隠れる。
ここでゼットの情報をもう一つ。彼、知らない人と話すのが超がつくほど苦手。相方と一緒じゃないとまともに話す事もできない。
「わっ!?えっと……その……」
話しかけてきたのは水色の髪を持った薙刀持ちのプレイヤー……少しシャイだな。
「大丈夫、こいつが知らん人と話すのが苦手なだけだからな。それで、何のようですかお嬢さん?」
「は、初めまして、KANZAといいます……このゲーム始めたばかりであまり良くわからなくて……」
「ほうほう……」
「あなた達が楽しそうにプレイしているのを見て……出来れば一緒にプレイしてもいいでしょうか……?」
「全然構わない。むしろ歓迎しますよ……仲間希望だとさ。さっさと出てこい、ゼット。」
後ろでガタガタしているゼットの首根っこをつまんで彼女の前に差し出す。今にも崩れそうなくらいガッタガタしてる。ちょんって押したら崩れるか……?
「お、俺は……ゼット……よ、よろしくKANZA……」
こっちもすごーいシャイボーイになってるな……あのプレイヤー無しではほんとにプレイしていけるか……?
「俺はメテオラ。ゼットは普段はもっとはっちゃけてるからな、そこだけ注意してくれ。」
「……よろしく、お願いします!」
―――――
さてこのKANZAというプレイヤーとゼット、俺の三人でプレイしてもうそろそろ4時間経つというのだが……
「ゼット、俺たち何体倒したか覚えてるか?」
「数えるのが億劫になってきたから知らん!」
そう言って俺はソードスキルでゴブリンみたいなやつ3体の胴体を真っ二つにして、ゼットはワンコロの脳天に拳を落とす。
「フレジーボアが234体、ダイヤウルフが175体、リトルペネント、ラージペネントが合わせて94体、スワンプコボルト・ラットハンターが今のでちょうど50体目。」
しゅごいしゅごい!……おっと、語彙力が死にかけてた。というか、全部覚えてたの。
「すげー!KANZAさん記憶能力どうなってんだ!?」
「わからんぞゼット?もしかしたら、宇宙人かも〜?」
「ちょっ!?……こういうのは、得意なだけだから……」
まぁ、冗談抜きで尊敬するな。
他愛もない話をしていると突然、はじまりの街の鐘が響き渡り俺たちの体が青く光りだす。
これは……
「「転送されちまう!」」
せめて使命を果たさねぇとならない!あと一体倒すという神様より上の存在からの使命のために!
ゼットと俺は高く跳び上がり、イノシシもどきにその斧と拳を伸ばす。
届け!こいつさえチェストすればレベルが30になるんだ!
「「喰らえぇ(チェストォ)ー!!!」」
そしてその斧と拳が到達する前に、俺達の転送は完了して……
「ぐえぇ!?」
「何事ぉ!?」
転送先の誰かにその2つは当たった。
当たったやつは置いておくとして、周りを見渡してみると、俺以外にもプレイヤーが沢山居た。ざっと……10000より少ないか。
しっかし……何でここに飛ばされた?
他の参加者を確認しつつ、例の黒髪のβテスターと話をするために進もうとすると、何故かそれぞれ頭に斧が刺さっている奴と、横たわってるやつに足を掴めれる。
まるでゾンビだ。
「ちょっと待て……」
「ちょ、ちょっと待ちなさいよ……」
「……ん?」
「お〜ん?」
片やゼットが倒したのは焦げ茶色のポニーテールをした、赤い瞳の女性アバター。
片や俺が倒したのは黒髪をさげた、で黒い瞳の男性アバター。
βテストのときにも見た、見知ったアバター達が居た。
「「お前……キリト(エースちゃん)か?」」
「その声……あなたゼットね?」
「メテオラか……?」
それぞれの本人確認が完了する。
そして……
「ほれ、こんなとこで寝てんじゃねぇよ。」
「ゼットが殴ったからでしょうが!!」
「お前はなんで頭に斧が刺さっている?」
「メテオラの斧だよ!!安全圏内だから何にもないが……」
あちこちでボケとツッコミのやり取りが起こる。βの時から変わらない光景だな。
「……知り合いですか?」
そして状況が読み込めてないKANZAさん。
「そんなとこ。ブロンズの方はエースと言ってゼットと仲が良すぎるのにまだ付き合ってないという真実。」
「ちょっ……最後の余計!」
事実だろぉんエースさん!?さっさとくっつけぇ!
「へぇ……それで、その残りの男性は?」
「こいつはキリト。ぼっちざぼっちの重ゲーマー。」
「説明が雑っ!もっと言うことあるだろ!」
スポンッと頭から斧を引き抜いたキリトもツッコミを入れようとする。だが、
「もっと言うこと……あるかゼットよ?」
「ないな!いまのでパーペキだ!」
「畜生ぉ!」
うん、AtoZの元締もそう言ってるんだし、間違いない。
だから涙を流してorzするんじゃないキリトよ。
異変に気づいたプレイヤーの一人が空を指差して声を上げる。
「おい、上!」
上? 親方、空から女の子でも降ってくるんですかい?
俺も見上げると、あるのは落下する女の子でもなく、【Warning】【System Announcement】という文字があるだけだ。
そして横では……
「怯えてるエースちゃん可愛すぎだろ。」
(おそらく「運営がどうたらこうたらー」といいたかったんだろうか。)
「……はいっ!?」
「か、可愛いって何!?いきなりなに言ってんの!?」
「いやまぁ、事実じゃあん?」
「それは……そうだけど……」
「自分で認めてるのもかわいいね!」
「だからぁ!!!」
心の声と口から出す声が逆転したであろうゼットとエースの茶番がまた起こっている。
ほんとにブレないな、あんたらは。
そうこうしていると、上空に赤いローブを着た人形が現れた。
「私の名前は茅場 晶彦。今やこの世界をコントロールできる唯一の人間だ。」
うーん、あんた誰?もしかしなくても頭パー?
ゼットと顔をあわせるが「だろうな」と首を縦に振り、と同じことを考えていたことがわかる。
「プレーヤー諸君はすでにメインメニューからログアウトボタンが消滅していることに気づいていると思う。しかしゲームの不具合ではない。繰り返す。これは不具合ではなく『ソード・アート・オンライン』本来の仕様である。」
ほーん、現実と同じくリセットできないと。
「諸君らは今後この城の頂を極めるまで、ゲームから自発的にログアウトすることができない。また、外部の人間の手による、ナーヴギアの停止あるいは解除もあり得ない。もしそれが試みられた場合、ナーヴギアの信号素子が発する高出力マイクロウェーブが諸君の脳を破壊し、生命活動を停止させる。」
そういや俺の使ってるの、違うやつだがそっちにもついてるのか?
「ちなみに現時点でプレーヤーの家族または友人が警告を無視してナーヴギアの強制除装を試みた例があり、その結果すでに213名のプレーヤーが、アインクラッド及び現実世界から永久退場している。」
現実世界から永久退場、ねぇ……アイツラ外してないだろうな?
そういや外してないからまだ生きてるか。
「諸君らの身体は厳重な介護体制に置かれるため心配は要らない。安心してゲーム攻略に励んでほしい。」
……眠くなってきたな。
そういや学校の校長先生のあの長ーい話を聞くのが嫌いと言ってたゼットは……
「もう寝とんのか。」
どうせなんかつらつら言葉並べてるだけだろうし、俺も寝るか。
「諸君らは何故、と思っているだろう。目的はなんなのか?と―――
いつ終わるんだろな、この自己主張。
―――――
「メテオラさん……起きてください!」
「あでっ!?……あれ?話、終わったか?話どんなのだった?」
額の衝撃と共に目を覚ますと、こちらを見るKANZAが視界に入る。いちいちKANZAっていうの面倒くさいからカンザでいいか。
「体力が0になったら現実でも死亡、100層クリアしたらここを出れる。」
「……とっってもわかりやすい説明ありがとう。」
さっきからデコがヒリヒリするが……誰かデコピンしたか?
そうか、あそこで笑い転げているゼットとキリトか……ん?
「KANZAさん?みんなイメチェンした?」
「い、いや……プレイヤーに配られた手鏡を見たら、現実の顔になって……メテオラさんにも、配られていると思います。」
アイテムストレージを開くと、2つ新しいものがあった。
「手鏡―――」
何の光ぃ!?
体を光が包み込んだ。これで現実と同じ容姿になるのか。
「……ほとんど変わりないですね。」
「だろ?」
ま、ほとんど変わりないから問題ないが。
イケメンや美少女がおっさんになったりするよりマシだろ。
ゼットは馬鹿長いベルトで首を傾げている。あれどっかで見たことあるような……確かプラーナなんとか。
俺にも似たようなやつ配られたのか?
んでもう一つなんだが……思わず目を覆ってしまった。
「なぁんでここにあるんだよ……」
カーソル文字欄にはVNと。これ知ってるかつ、渡せる力持ってるやつ一人しか知らないよ……束。
「どうかしたかメテオラ?もしや、俺と同じのが入ってたか!」
「だいたい合ってる、中身は違うがな。」
そう言ってVNを装備する。
それをナックルと言うには、あまりに白すぎた。そして、あまりにもデカすぎた。
「いやでっか!なにこれ!?」
「あー……骨折したときに固める、あれ?」
「にしては……歪じゃない?」
思いがけないプレゼントがあったな。
そういえば、いま広場は……
「いや……いやぁぁぁ―――!!」
罵詈雑言が飛び交い、阿鼻叫喚と化していた。
「……誰かがやらなくちゃ、これは終わらないんだな。」
「何湿気たこといってるメテオラ!俺達で攻略しようぜ!」
「……ああ!」
俺とキリトは歩みだす。それに続くカンザ。
ゼットはエースをお姫様抱っこして。
「降ろしなさいよぉー!!」
「まったく、締まらないなぁ……」
後に彼らに2人加わった7人は、SAOの英雄になる……らしい。
この世界線では、束が最初からVNを渡している設定。故にゼットと同じ土俵ッ(何張り合ってんだコイツ。)
とりあえず一層辺りまで続きます。お楽しみに。
最近、小説の頭に乗せている誰かの1幕は……
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アリ
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ナシ