SAO 白き隕石の軌跡   作:どこぞの機械好き

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シリカは次くらいがラストかな……?


第12話 会談

side メテオラ

 

「……ここの宿でいいか?」

 

時は昼過ぎ……太陽がやや傾いてきたころ。35層の迷いの森を抜け、安全地帯の町に移動してきた。

 

町を歩いている中、パーティー向けの部屋がある宿を見つけたのでここにしないかと勧めてみる。

 

「うん、ここが一番きれいだし。」

 

「私も……ここが、いいです。」

 

ゼータとシリカはオッケーと……他の女性も首肯してるな。

 

「ん……男性陣はどうだ?」

 

「もうここでいいんじゃないか?」

 

「寝れたらどこでもいいぞ。」

 

「右に同じく。」

 

「……じゃあ確定と。チェックインするから、ちょっとそこで待っててくれ。」

 

一人、宿に入って受付に話して宿泊の部屋を下見する。

……3から5人用の部屋が複数と、部屋の綺麗さも問題なし。風呂もついてる。

 

「このタイプの部屋を2つ取りたい。今日一泊する。」

 

受付に戻り、宿泊する旨を伝える。

 

「わかりました。では3500コルの部屋を2つ、合わせて7000コルになります。」

 

……見た目によらず、高いところだったか。各部屋風呂付きだったし。

 

ウィンドウを操作して金額分ちょうどを受付に手渡す。

 

「……はい、ちょうど預かりました。」

 

1層だったら一人10コルとかだったのに……

 

「鍵はこちらの2つになります。今日はごゆっくりどうぞ。」

 

「……どうも。」

 

COMの声とともに差し出された鍵を受け取ってまた外に出る。

 

「待たせたな……カンザ達は、この鍵の部屋使ってくれ。風呂はついてた。」

 

「……ありがと。」

 

一つの鍵は、女性陣ではおそらく最年長であろうカンザに渡しておく。

もう一つは……

 

「男衆の分は、鍵は俺が持っとく。先に休みたいなら、俺に連絡してくれ。」

 

「あいわかった。メテオラにメッセージだな?」

 

「それで頼む、パワー5。」

 

「……それで、このあとはどうするんだ?」

 

確かに、寝るにはまだ日が高いな……

 

「……俺はちょっと街の方を見てくる……皆も今日は自由行動で、町の外には出るなよ?」

 

安全圏からでて、危険な目には遭わせたくないのでな。

 

「じゃあ、外で食べてきていいんだね?」

 

それにまだ夜食を済ませてない。

 

「もちろん……だがホテルに戻るの、夜にはなり過ぎるなよ?特にゼータとかはっちゃけ過ぎてありそうだからな……」

 

「そ、そんなことない!」

 

よくそれで問題起きたりするからな……

 

「とにかく、食べ歩きもよし。何人かで食べに行くもよしだ。

 

……これで、明日の養分を蓄えてくれ。」

 

 

そこで、全員に今日の夜食分を全員に渡す。

……20000コルあったら大体のとこ行けるだろ。

 

「ありがとうメテオラ……って多すぎない!?」

 

「そんくらいあったら、たっぷり食べれるだろ?」

 

「それはそうだけど……それでもだよ!こんなの絶対残るよ!」

 

「余ったら好きに使え、ユウキ。」

 

さっきの宿代より高いのは……今日ついてきてくれた御礼も混じってるしな。

後で謝礼は渡すつもりだが、その前金ということで。

 

「……ギルドメンバーじゃない俺も、いいのか?」

 

「貰えるもんは貰っとけ。多すぎて処分に困ってるんだ……何なら丸を2つ増やしてもいいぞ?」

 

それでも全財産の1忽(0.001%)にも満たん。

 

「二百まっ!?……いや、そんなにはいらないよ。」

 

「そうか。だが、もし必要になったらいつでも来いよキリト。」

 

「……その時は頼む。」

 

しかし、そんな時が来るのだろうか……?闇金に手、出したりするなよ?

 

「あの……もしお釣りが出たら……」

 

「いや……これで余ったらそのまま持ち金にしてくれ、シリカさん。」

 

俺の財布に詰まってるより、そっちのほうがコルも喜ぶだろう。

 

「……ありがとうございます、何から何まで……」

 

「このくらいさしてくれ……じゃないと、ギルドとしての顔が立たない。」

 

「……もう十二分に立ってると思うんですけど。」

 

まだ立ってないと思うな、ナフィラ……どうして皆、首を縦に振ってる?

 

―――――

――――

―――

――

 

さて……俺は、どこで食事しようか……

 

一行は一旦解散し、俺は飲食店を見て回っている。

 

飲食店が多く並ぶ通り、肉を専門的に扱う食べ放題を謳う店や、コース料理が食べれるという少し高めのレストラン。

 

でもここは……

 

「居酒屋みたいなここに行くか。」

 

暖簾のかかった、中から賑やかな声が聞こえる店に入る。

 

現実とは違い、ここでは飲酒はしても構わない。現実で飲んでる訳でもないし。

 

もちろん、酒を大量に飲みすぎると集中力低下や軽度の麻痺とかのデバフが付くが。

 

暖簾をくぐった先にある光景は、現実でもよく見そうな光景が広がっていた。

その中には、COMやプレイヤーもいる。

 

特に目立つのは、サボテン頭と自称騎士の……

 

「メテオラはん!」

 

「メテオラさん、お元気にしてましたか!」

 

「あぁ……キバオウとディアベルか、久しぶりだな。」

 

あの二人は、少数ギルド『関西衆』を二人どちらもリーダーとして運営している。

その特異な運営方式と実力から、よく『関西の2つ頭』という単語をこいつら関連で聞く。

 

「ぜひこっちで一緒に食べましょうや!」

 

「別にいいぞ。」

 

キバオウに手招きされ、二人が座るテーブルの向かい側に座る。

 

「……1層のこと、すまんかったな。」

 

……いきなりそれかい。

 

「私も、あの場で何も言うことができず……」

 

「それはもう忘れろ。なんやかんやでまだやっかみ付けてくるやつもいるが、そんなに気にしてない。」

 

世界中から非難されたこともあるんだ。どうってことない。

 

「君のギルドメンバーも、大丈夫かい……?」

 

「それは……仲間に手、出した奴は別だがな。」

 

メンバーや、仲間に手を出した奴は……

 

「っ……その圧……」

 

「メテオラはん……怖すぎますって。」

 

「……っと、すまない。まずは何頼もうか。」

 

―――――

 

「うちらのギルドもここらへん任されてな、今日はいいとこまで進んだんやで!」

 

色々な皿が出て来ることに比例し、話が盛り上がってきている。

ビールもどきの空き容器もかなり増えてきたか。

 

「へぇ……キバオウ達も。」

 

ディアベルとキバオウの二人もこの区域のマッピングを任されたのか。

 

「メテオラ達のパーティーも、もうここまでマッピング進めたのか?」

 

「いや、一時中断してる……ちょっと野暮用でな。使い魔を復活させたいプレイヤーの護衛をしている最中だ。」

 

「ビーストテイマーか……もしかしてシリカさんのことか?」

 

「……えぇっ!?ピナちゃん、やられてしもたんかいな!?」

 

使い魔を持ってるのは基本的に攻略組の少数派か、あるいはシリカだけだからな。

 

この場に護衛付きでくるプレイヤーとなれば、必然的に彼女が推測されるのも無理がない。

 

「ちょっと前にな……使い魔復活の有効期限は3日。進行具合的に、明日には47層のあの花も取れるだろう。」

 

「そうか……でもメテオラはん、いつもよりきぃつけたほうがいいぞ。」

 

「良くない噂でも、転がってるのか?」

 

「ああ、最近……ここらへんにも、強盗するオレンジプレイヤーがいるっちゅう噂聞くから、きいつけたほうがいいでっせ。」

 

「強盗か……どこにでも湧くんだな。」

 

「人間が人間である以上、避けられない道だけどね……」

 

それはそうか……人はどこかしら腐ってしまうかもしれないからな。思いがけないやつがそうなることもある。

 

「そうそう、それも中には子供だけで編成されたっちゅう奴らも……」

 

「子供だけで……?」

 

反抗期の奴らが群れでもしたのか……さしずめ少年兵といったところだ。

 

索敵スキルはずっと回すのが吉か?

 

「でもおかしいな……?」

 

ディアベルが、顎を抑えながらウンウンと唸っている。

 

「どうした、ディアベル?」

 

「確か、シリカさんもギルドに入ってたはず……キバオウがスカウトした時に、そう言って断られてたから……」

 

「……ディアバルはん、最後のはあまり言わんといてくれ。」

 

そうか……キバオウは、シリカのファンだったんだな。

 

どんまい。

 

「それで、使い魔がやられるまで激しい戦闘だったのに、重症のプレイヤーはいなかったのか?」

 

重症……?

 

「HPが半分になったシリカだけで……周りにプレイヤーも、他のやつの装備すら転がってなかったぞ?あ、ちょっと先にキリトがついてたが。」

 

「……もしかして、」

 

「元々、何かしらの計画だった……てか?」

 

「可能性は否定できん……だが、その可能性が肯定できるな。」

 

「「……へ?」」

 

「……俺達の後ろで聞き耳立ててるやつによって。」

 

「「「っ!!?」」」

 

俺が入ってきたあとから来た、キバオウとディアベルの後ろにいるローブ被ってるやつね。

 

「あんた、待なはれ!!」

 

「くそっ!!」

 

キバオウが真後ろにいるプレイヤーのローブを掴むが、そのローブをとっさにちぎり捨てて入り口から逃げていく。

 

速度だけべらぼうに積んでるプレイヤーだったか……それもオレンジの。

 

「ちっ……逃げられたか。」

 

「でも、ここまでして情報を集めたいとは……やっこさん結構焦ってるんじゃないか?」

 

それはそうだろうな。ここまでして情報をかき集めたいとは……向こうの想定外が起こっているということだろう。

 

「……今の話、聞かれてたよな?」

 

「そのようだな。オレンジの男性プレイヤーで……名前はブレてて見えなかった。」

 

恐らく一定時間情報を隠すスキルか。使うと名前が一発でオレンジ色になるというザ、犯罪向けのスキル。

 

なんでこんなの追加した、茅場。

 

そして……この場にはあるまじき第4声。

 

「……なんでついてきた、シャア?」

 

「この子誰や……?」

 

パツキンで顔の整ったあいつがテーブルの下から顔を覗かせている。

さしずめ転移門でこっちの層に来たんだろうな。

 

「こいつか?……拾った。」

 

「拾っ……!?」

 

なんちゅー顔してるんだよシャア……

キバオウとディアベルの二人もフリーズするし。

 

「……冗談だ。保護したちょっと特殊な人間だよ、こいつは。」

 

「なんや……びっくりさせやんといてや。」

 

「君が誘拐してきたかと思ったよ……」

 

「誰がするか、誰が。」

 

―――――

 

side ????

 

飲食店を出ていく4人のプレイヤーの内、明らかに一人異彩なやつがいる……

真っ白な服装で、斧を持っているあいつ……ぱっと見では、ただの白固めの装備をしたプレイヤーだが……

 

「あれは……クハハハッ!!」

 

俺にとっては、限りない僥倖。

 

「顔を変えていても、雰囲気でわかるほどまで鍛え上げているとはな…………スネーク!」

 

今世の天は俺に、味方していてくれたか!

 

「ちょっと、静かにしてくださいボス。」

 

「……すまん。」

 

「それで、明日の予定は決まったんですか?」

 

「皆明日は自由にしてくれ。」

 

「……はぁ?」

 

「だが俺の邪魔はするな……俺は明日、用事ができた。」

 

 

 

そんな彼の背中には、こう描いている……

 

 

 

 

 

()()()()』と。

 

 




……そういやショタシャアの武器考えてなかったです。
というわけで……PON。

久々にしましょうか。

https://syosetu.org/?mode=kappo_view&kid=303374&uid=427875


最近、小説の頭に乗せている誰かの1幕は……

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